表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
363/480

336 男爵仮面の旅立ち

 俺たちがマジェストンへ行く準備をしていると、ある日突然、男爵仮面がやって来た。

バロンとジャスティスも一緒だった。

そういえば最近この二人を見かけなかった。

二人に会うのは、久しぶりだ。

ちょうどこちらから挨拶に行こうと思っていたので、俺も少々驚いた。

俺は男爵仮面たちが訪れたとアルフレッドから聞いて応接室へ向かった。

エレノアとシルビアにミルキィ、アンジュ、それにペロンも一緒だ。

俺は男爵仮面とバロンに、うちの一員となったアンジュを紹介する。

しかし俺は男爵仮面を見て少々驚いた!

全身が傷だらけなのだ!

顔と言わず、腕の部分と言わず、とにかく全身に傷の跡がある。

よく見れば、全身の赤い鎧や服も細かい傷だらけだ!

一体、どうしたというのだろうか?

そして、俺たちが座ると、男爵仮面が話し始める。


「実はしばらく家を空けようと思ってな。

バロンも一緒だ。

期間はどれほどになるかわからない・・・

それでこうして交友のある者に挨拶をして回っているのだ」

「へえ?旅にでも出るの?」

「ああ、そうだな・・・」


その様子が少々おかしかったので、俺は男爵仮面に尋ねてみた。


「何かあったの?」

「うむ、少年にも関係がないではないので、話しておこう。

・・・実はナスカが死んだ。

殺されたのだ」

「えっ?ナスカって、あのナスカさん?」


その人はよく覚えている。

先日、男爵仮面の祝いの宴で会った、男爵仮面の親友だと言っていた正義の人だ。

そしてシャルルの事でデニケンの事を頼んでおいた人だ。

その人が殺されたとは穏やかでない。

俺は当然の事ながら驚いて聞いてみた。


「一体どうして?」

「うむ、然る2月2日、何者かにわからないが、私の目の前で殺されたのだ!」

「え?男爵仮面の目の前で?」

「そうだ。

私はそいつを許せない!

必ず追って追って追い詰めて・・・正義を執行すると、ナスカに誓ったのだ!」

「そっか・・・」

「そのために私はここの所、迷宮へ篭って、レベルを上げていたのだ。

そして組合の等級も白銀等級シルバークラスにした。

その方があちこちで融通が効くのでな」

「そうなんだ・・」


見れば確かに登録証も銀色の白銀等級シルバークラスになっている。

なるほど、それで最近この二人を見かけなかったのか?

確かに俺が鑑定してみると、男爵仮面のレベルは157にまで上がっていた!

ついこの間、レベル100の祝いをしたのに、いくらバロンやジャスティスがいるとはいえ、この短期間で凄い上がり方だ!

これはよほど迷宮で過酷な訓練をしたのだろう!

全身傷だらけの理由もこれでわかった。

それにしても親友の仇を討つために、生活を捨てて旅に出るとは、どこかの私立探偵のようだ。


「だから私はジャスティスと共に旅に出て、奴を殺した犯人を見つける事にしたのだ。

バロンも一緒にな」

「え?バロンも?」


俺が驚くと、バロンが答える。


「そうですニャ。

ケット・シーは人に幸せをもたらす者なのに、よりによって世話になって居候している家に不幸をもたらすとは情けないですニャ」

「え?でもそれってバロンのせいじゃないでしょう?」


いくらケット・シーでもそれは無理と言う話だ。

これは不可抗力だろう。


「もちろん、私もそう言ったのだがな、本人がどうしても私と一緒に旅に出ると言ってな」

「そうか・・・」


どうやらバロンは相当責任を感じているらしい。


「そうですニャ。

ですから私もしばらく男爵仮面と一緒に旅に出るので、ペロンにもお別れに来たのですニャ」

「寂しくなるニャ」


バロンの別れの言葉にペロンも寂しそうだ。


「ニャに、必ず男爵仮面とナスカの仇を討ち、ここに戻って来ますニャ」

「二人とも気をつけてね?

相手はナスカさんを殺したほどの相手だよ?

油断をしないようにね?」

「もちろんだとも!

それにジャスティスもついている。

大丈夫だ!」


しかし心配になった俺はエレノアに相談をした。


「ねえ、エレノア、男爵仮面にうちのジャベックを一体あげても良いかな?」

「それは御主人様のお心のままに」


俺はうなずいて男爵仮面に言った。


「男爵仮面、旅立つに当たって、僕からも贈り物をしたいんだ」

「贈り物?何かな?」

「うん、そうだね・・・ちょっと待って」


俺は考えた。

オリオン、バルキリー、セイメイ、ヒミコの四体のうちのどれが一番良いだろうか?

男爵仮面、バロン、ジャスティスは明らかに全員戦闘向き、それもどちらかと言えば、肉弾戦型だ。

ならばその分、魔法によったジャベックの方が良いだろう。

そして見た目は男ばかりの集団だから、女性型のジャベックがいた方が、何かの時に便利かも知れない。

そう考えた俺はヒミコを一体あげる事にした。


「エレノア、ヒミコを一体だして」

「かしこまりました」


エレノアが一つのグラーノを解呪すると、そこに黄緑色の髪の女性型ジャベックが出現する。

いきなり出てきた人間ソックリのジャベックを見て男爵仮面が驚く。


「おお・・・これは・・・?」

「これはレベル160で魔法も使える戦魔士型ジャベックだよ。

汎用型で普通に日常会話も出来るし、魔法は魔道士並みに使えるんだ。

剣を使った戦闘や格闘戦もかなり出来るよ。

色々と役に立つと思うから旅に持って行って」

「何と!そのように高性能な!」

「うん、肉弾戦闘はジャスティスには敵わないけど、普通に話せるし、魔法もかなり使えるから使いどころはたくさんあると思うよ。

それに男ばかりだと潜入しにくい場所もあるだろうし・・・」

「確かにな・・・これはかたじけない、礼を言う」

「ううん、それは別に構わないから本当に気をつけてね?

ナスカさんの事は残念だったけど、僕も男爵仮面が心配だから。

もちろん危険な事もあるだろうけど、慎重に、無謀な事は避けてね?」

「うむ、貴殿のそれがしを心配する心、痛み入る」

「そのジャベックは名前はまだないから男爵仮面がつけてあげて」

「承知した。

ではしばしの間、さらばだ!」

「うん、頑張ってね!

それと僕たちもしばらくマジェストンの魔法学校に行って魔道士の資格を取る事にしたんだ。

だから僕たちも3年くらいはここにいないと思う」

「そうなのか?

うむ、少年も頑張るのだぞ」

「うん、お互いにね。

もし何かあれば、このアルフレッドに伝えてくれれば僕にも伝わるから」

「うむ、わかった。

私も次に少年に会う時を楽しみにしている」


ペロンもバロンを気遣って声をかける。


「バロンも気をつけるニャ」

「うむ、再び会うまでさらばニャ」


そして男爵仮面とバロンは、笑顔で挨拶をすると去って行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ