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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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316 結成式

 キャサリンは逃亡した!

一応クレインやブリジットたち、食堂組にもキャサリンの逃亡の事を伝えた。

もっとも上層部のほんの数人にしか会わせていなかったので、何も問題はない。

ほとんどの食堂組の人員は、会っていないどころか、キャサリンの存在さえ知らない内にいなくなってしまったのだ。

しかしあのうそつきで、ずうずうしいキャサリンの事だ。

うちの食堂の人間や食堂自体に何かをしてくるかも知れない。

それを考慮して俺はクレイン以下食堂組の全員に、キャサリンの事を話し、もし見つけたら、即座に捕まえてうちに知らせるように言っておいた。

そして次の自由日にデフォードが来ると、俺が出迎えて、いよいよ結成式が始まる。


「よお!大将!

言われた通りに来やしたぜ!」

「やあ、デフォード良い時間に来たね?

では早速始めるとするか!」

「始める?何のこってす?」


そこでシルビアが表から声をかける。


「デフォード・ギャモン!表に出ませい!」

「おっ?なんだ?」


俺とデフォードが庭に顔を出すと、すでにそこにはエレノア、シルビア、ミルキィ、アルフレッド、キンバリー、ミルファ、ペロンがいる。

そしてクレアス、ガルド、ラピーダ、オリオンたちジャベックもだ。

ホウジョウ家の総勢がズラリと勢ぞろいだ!

その全員が雑用ジャベックに至るまで、紺と金色を基調とした服装をしており、庭に集合した様子は中々圧巻だ!

それを見たデフォードが驚く。


「おいおい!どうしたんだ?

勢ぞろいじゃないか?

ん?その紫の髪の姉さんは初めて見るな?

どちらさんだい?」


クレアスを見たデフォードが俺に尋ねる。


「ああ、それはエレノアの作ったジャベックのクレアスだ。

レベル380の生産ジャベックで、他のジャベックを生産可能だ。

普段はジャベックを生産するために部屋に篭っているので、我々も滅多に姿を見る事はない」

「ほお?レベル380で生産ジャベックね?

こりゃまた凄いジャベックがいたもんだぜ?」

「ああ、クレアスの存在は世間には公表していないので内密にな。

ブリジットたちは一応存在は知っているが、生産ジャベックである事は知らない。

ガルドとラピーダの上位ジャベックだとだけ説明をしてある。

そこの所は君も含んでいてくれ」

「なるほど、承知しやした」


続けて俺が解呪を唱える。


「起動!エルフィール!」


途端にそこに銀髪褐色肌のエルフ姿のエルフィールが現れる。

格好はすでに俺たちと御揃いで、エレノアと同じ「青き薔薇ブルア・ローゾ」の制服を着ている。


「うおっ!何だこいつぁ?」


驚くデフォードに俺が説明をする。


「これはエレノアの作った万能ジャベック「エルフィール」だ。

レベル500で魔法修士級の魔法を使える」


俺の説明にデフォードがあきれ返る。


「レベル500で魔法修士級だぁ?

レベル300のガルドとラピーダですら驚きなのに、大将はまだこんなモンまで所持していたのかよ?」

「ああ、このエルフィールの存在はクレアス以上に秘密でね。

例えばこんな隠し機能も付いている、シャンゴ!エレノア!」


俺の命令と共にエルフィールが変化してエレノアと区別がつかなくなる。


「エルフィール、この男はデフォード・ギャモンだ。

この男には君の素性を言っても構わない。

今日からこの男は我々の仲間だ。

君の自己紹介をしてあげなさい」

「はい、私の名はエルフィール。

製作はエレノア様とシノブ様の共同制作で、御主人様はシノブ様です。

レベルは500のジャベックで、使用可能な魔法は魔法修士級、日常全般の仕事をこなし、日常会話も可能ですが、最優先の仕事はシノブ様の護衛です」、


そのエルフィールの自己紹介にデフォードが驚く。


「なんだ?こりゃあ?エレノアの姐さんと区別がつかないぜ?

声すら同じだ?」

「ああ、これがエルフィールの特殊機能だ。

いざという時にエレノアの影武者をするためさ。

実際に過去にもすでにその役目をした事がある。

このエルフィールの存在を知っているのは、今ここにいるうちの人間以外にはエトワールさんしか、このロナバールにはいない。

後はメディシナーに数人いるだけだ。

ミヒャエルやゼルバトロスさん、グレゴールさんだって知らない。

ブリジットやクレインたち食堂組の連中ですら、クレアスの事は知っていても、エルフィールの存在は知らない。

だからもちろん、このエルフィールの存在は他言無用で、誰にも言ってはならない。

これを君に明かしたのは、私の君に対する信頼の一つとして受け取って欲しい。

シャンゴ、エルフィール」


俺の言葉と共にエルフィールがエレノアの姿から元の銀髪褐色肌の姿に戻る。

俺が説明するとデフォードも満足したようにうなずく。


「なるほど!

俺もそれなりに大将の信用を得られたみたいで、ありがたいこった!

うれしいですぜ!」

「それで突然だが、これから君を含めた、うちの結成式を行う」

「へ?」


デフォードが驚いた所で、エレノアが俺に進言する。


「ではそろそろ始めましょうか?」

「ああ、そうだね」


全員が庭に集まると、そこには任命式のための三段の拝命壇が作って有る。

その前に立ったシルビアが厳かに話し始める。


「ではこれより「青き薔薇ブルア・ローゾ」の結成式を始めます。

我々は今ここにホウジョウ様の組織、「青き薔薇ブルア・ローゾ」を正式に結成し、盟主たるシノブ様に忠誠を誓う儀式を行います。

式進行は僭越ながら私、次席秘書監であるシルビア・ノートンが務めさせていただきます。

ホウジョウ様、拝命壇の上へどうぞ」

「わかった」


俺は三段の檀の一番上へと昇る。

ここでシルビアが姿勢を正すと、凛とした声を張り上げる。


「エレノア・グリーンリーフ、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「誓います」

「ではあなたに首席秘書監の地位を与えます」

「ありがとうございます」


シルビアがエレノアに首席秘書監の任命書を与える。

ここで一旦、エレノアが役所を変わる。

エレノアがシルビアに向かって厳かに問いかける。


「シルビア・ノートン、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「誓います」

「ではあなたに次席秘書監の地位を与えます」


エレノアから任命書を受け取ったシルビアが頭を下げる。


「ありがとうございます」

「では司会進行を続けてください」


そう言ってエレノアは拝命壇の二段目へと上がる。

ここで再び、シルビアに進行役が移る。


「はい、承知いたしました。

それでは儀式を続けます!

アルフレッド・ボールドウイン、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「誓います」


アルフレッドが短く答える。


「ではあなたにホウジョウ家、家令の地位を与えます」

「ありがとうございます」


シルビアから任命書を受け取ると、アルフレッドが拝命壇の前に立つ。

続いてシルビアがキンバリーに問いかける。


「キンバリー・ボールドウイン、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「はい、誓います」

「ではあなたにシノブ家、家政婦長の地位を与えます」

「ありがとうございます」


拝命を受けたキンバリーがアルフレッドの横に並ぶ。

次はミルキィだ。


「ミルキィ・ハーベイ、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「誓います」

「ではあなたに首席護衛官兼筆頭侍女の地位を与えます」

「ありがとうございます」


拝命を受けたミルキィもキンバリーの横に並ぶ。

そしてデフォードの番となる。

デフォードは最初何事かと驚いていた様子だったが、頭の回転は速いので、すぐに状況を飲み込んだ様子だ。


「デフォード・ギャモン、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「ち、誓います」

「ではあなたに首席諜報員の地位を与えます」

「あ、ありがとう・・・ございます」


デフォードはドギマギしながらも、ミルキィの隣に並ぶ。

引き続きシルビアはミルファに問いかける。


「ミルファ・ハーベイ、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「ええ、もちろんですわ♪」


シルビアの問いかけに妖艶にミルファが答える。

その様子にシルビアが少々躊躇し、ミルキィがむっとしている様子だが、そのまま滞りなく儀式進行する。


「ではあなたに副家政婦長の地位を与えます」

「光栄にございます」


ミルファが優雅にお辞儀をする。

最後はペロンだ。


「そしてケット・シーのペロン、あなたはシノブ・ホウジョウに終生忠誠を誓いますか?」

「もちろん誓いますニャ」

「ではあなたを特別面接指導官に任命します」

「えっと・・・それはニャにをすれば良いのかニャ?」


ちょっとややこしい字面だったので、ペロンには意味がわからなかったようだ。

シルビアがやさしく説明をする。


「これは御主人様に聞かれたら、良い人と悪い人を嗅ぎ分ければよいのですよ。

そして御主人様や私達に教えてください」

「それなら簡単ですニャ!

 必ず御主人様に悪い奴は近づけませんニャ!」


ペロンは納得して嬉しそうにうなずく。


これで人事の任命は終わった。

次はジャベックたちだ。

シルビアが続けて式を進める。


「続いてジャベック群の任命に移ります。

エルフィール、クレアス、ガルド、ラピーダ、前へ出なさい」

「はい」

「はい」

「はっ」

「はっ」


ジャベックの集団の中から四人が出て来て拝命壇の前に並ぶ。


「エルフィール、あなたにはシノブ様のジャベック護衛団の団長を命じます」

「はい、謹んでお受けいたします」

「クレアス、あなたにはシノブ様のジャベック護衛団の団長代行を命じます。

エルフィールやあなたに命令する者がいない時は、護衛団の指揮を執るように」

「はい、謹んでお受けいたします」

「ガルド、ラピーダ、あなた方にはシノブ様のジャベック護衛団副団長を命じます。

それぞれ職務に励むように」

「はっ、謹んでお受けいたします」

「承知いたしました」

「では下がりなさい。

続いてハムハム、ムサビー、前へ出なさい」


四人の任命が終わって下がると、次にシルビアがハムハムとムサビーを呼び出す。


「ウキュ!」

「キュ!」


二匹がタタタ・・と拝命壇の前にやってくる。

そして二歩足でスクッ!と立って傾聴している。

二匹とも紺色のスカーフが中々凛々しい。


「ハムハム、ムサビー、あなた方を御主人様の直属遊撃隊に命じます。

また、本日より自由に話す事を解禁します。

今日からは自分の判断で話して構いません」

「おう、任せてくれ!次席秘書監様」

「はっ!謹んで任務を全うさせていただきます」


目の前で二匹がしゃべると、デフォードがまたもや驚く。

俺はデフォードにハムハムたちがジャベックである事は説明してあったが、話せる事は言ってなかったからだ。


「なんだ?お前ら?話せたのかよ?」

「あたぼうよ!これでデフォードの前でも、堂々と話せるぜ!」

「今後ともよろしくお願いいたす。デフォード殿」

「あ、ああ、よろしくな」


続いてシルビアが残りのジャベック群に話す。


「そしてここにいるオリオン、バルキリー、セイメイ、ヒミコ、ボーイ、メイドの各ジャベックも今日より一層任務に励むように!」


そのシルビアの言葉に全ジャベックが一礼をする。


「ではこれにて任命式を終わります。

最後にシノブ様よりお言葉を賜ります」


俺は壇上で全員の前に立つと話し始める。


「え~と、こんな誰一人とっても自分より凄い人たちの上に立つなんて恐れ多いと思うけど、僕もこれからは皆の忠誠に見合う人物になるように心がけたいと思います。

あなたたちは全員僕の大切な宝で、大切な友人たちです。

だからこれからも今まで同様によろしくお願いします」

「一同礼!」


そうシルビアが言うと、全員が俺に頭を下げる。

ううむ、何だか凄いお偉いさんになったようだ。

本当に気が引けるなあ・・・

俺がそんな事を考えていると、シルビアが締めにかかる。


「本日ただ今より、「青き薔薇ブルア・ローゾ」は、アースフィア広域総合組合に登録をされている戦団ブリガードであると同時に、シノブ・ホウジョウ様直属の組織名となります。

ただ今任命された者たちは、現時点より、正式な「青き薔薇ブルア・ローゾ」の構成員となります。

これより各自が「青き薔薇ブルア・ローゾ」の一員として、己の任務を全うする事を切に望みます。

ではこれにてホウジョウ様の直属組織「青き薔薇ブルア・ローゾ」の結成式を終了いたします」


結成式が終わった所で俺がデフォードを誘う。


「さあ、では結成後の宴会だ!

簡単だが昼餉を用意してあるよ!

デフォードも食べて行ってくれ!」

「はは、大将、そういう事なら任せてくれ!

そして今後の任務もな!」

「ああ、頼りにしているよ?デフォード!」


こうしてデフォード・ギャモンは正式に俺たちの仲間となった。


そして皆で結成式をした翌日、俺がエレノアたちに提案する。


「ところで、結成式も終わった事だし、雰囲気を一新するためにも、出来ればここで新しい奴隷を雇いたいと思うんだが?」

「そうですね、それは賛成です」


エレノアが賛成するが、シルビアとミルキィは俺に釘を刺す。


「私も賛成です。

でも、あんな人は二度とごめんですけどね」

「ええ、御主人様も注意してください」


例によって、うちの奴隷たちは御主人様に厳しい。


「はは、わかっているよ、僕もあんなのはごめんだしね。

それに今度はちゃんとペロンも連れて行くから大丈夫だろう」

「そうですね」


エレノアがうなずくとペロンも胸を張って答える。


「お任せくださいニャ!

あんな奴は、絶対御主人様には近づけませんニャ」

「はは、よろしくね、ペロン?

頼りにしているよ」

「はいですニャ!」


こうして俺たちはバーゼル奴隷商館へと向かったが、そこで俺たちは驚くべき少女と出会う事になる。

その少女は、正規の魔道士や魔法学士であるシルビアやデフォードすらあっさりと越えて、やがて俺やエレノアに匹敵する魔法使いにまで成長し、俺の組織の魔法部門を統率するほどの人物になるのだった!


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