【 シノブ・ホウジョウ伝 其ノ伍 】
正式なシノブ・ホウジョウの伝記や書物には、キャサリン・シャイロックの名前は一切出てこない。
彼の四番奴隷はあくまでアンジュであって、公式には彼女と三番奴隷であるシルビアの間に奴隷などはいない事になっている。
・・・にも関わらず、奴隷としてキャサリンは存在した。
その最初の期間は1週間にも満たず、わずか数日ではあるが、彼女がホウジョウの組織の中に存在したのは間違いなく事実である。
彼女が登場する書類や物語は、そのほとんどが断片的な物や不確実な表記であり、またその全てが当時の「食堂組」の曖昧な回顧録や手記であって、シノブ自身や彼の側近による残っている記録は一切ない。
唯一公式に残っている書類は「ラモット準男爵夫人裁判」の物であって、その中でキャサリンの存在は確認されている。
そこでシノブはキャサリンが自分の奴隷であったと証言しているので、キャサリンがシノブの奴隷として存在していたのは間違いない。
しかしそれ以外に彼女の存在を公的に証明する物は何もない。
だが多くの歴史家が指摘するように、彼女とシノブの関係が後に巡り巡ってアムダール帝国に大いなる災いをもたらすきっかけとなったのは間違いない。
今年の投稿はこれにて終了です。
次回より、ペロンへのお詫びと結成式をした後で、魔法大好き魔人少女「アンジュ編」が始まります。
新年は7日より投稿をはじめますので、よろしくお願いいたします。
また、それとは別に明日元旦より新しい話を連載し始める予定です。
今度の話は最初は宇宙探査物なので、そういった方向が興味がある方は是非読んでみてください。




