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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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270 トランザムとの対峙

 俺たちが屋敷に到着して門番を倒した頃、トランザムはその広い自室で寛いでいた。

しかし突然の爆発音が轟き、少々驚いていた。

そこへ報告に来た者がいる。


「大変です!

何者かが攻めて来ました!」


しかしこの時点でのトランザムは落ち着いた物だった。

突然の爆発音に多少は驚いたものの、敵襲は織り込み済みだったからだ。

興味深そうに部下に尋ねる。


「ほほう?どいつが攻めてきた。

トーラスか?マスタングか?

それともブリムスか?

予定通り、返り討ちにしてやれ!」

「どこの勢力かはわかりません!」


相手が正体不明でも、トランザムは悠々としたものだった。


「そうか?慌てるな、どこかはいい、相手は何人で来たのだ?」


その質問に報告した者は少々躊躇した後に答える。


「それが・・・三人です!」


その報告にトランザムは笑って答える。


「なに、たったの三人?

ほっほっほ、それは活きが良いのう・・・

良かろう、存分に相手をしてやれい」

「いえ、その・・・正確に言えば、三人と二匹と言いましょうか・・・」

「なんじゃ?その2匹と言うのは?」

「その・・・ねずみのような奴が2匹でして・・・」


その報告にそばにいたお付の男が呆れたように問い詰める。


「ねずみだぁ?お前ら、ねずみ2匹ごときにてこずっているのか?」

「いえ、ただのねずみではなく、魔法も使う恐ろしく強い奴らでして・・・」

「魔法を使うねずみだと?」

「はい」


オロオロと報告する男にトランザムは何かを思い出したように呟く。


「ふむ、そういえばブローネの所の手下が、ねずみにやられたとか言っておったのう・・・」


部屋の中でそんな会話をしている時に、その部屋の扉が開かれて俺が登場する。

ガルドとラピーダを左右に従えて、俺は堂々と中に歩み寄る。

ハマーはその横でガルドの出したタロスが押さえつけてある。

部屋に入って見渡すと、いかにもな親父が居る。

一人だけ高級そうなガウンに身を包み、ワイングラスを持って寛いでいる。

俺は斜め後ろにいるハマーに尋ねる。


「おい?ハマー、あいつがそうなのか?」

「へ、へい、そうです」

「もう一つ聞いておきたいが、この部屋にいる連中で、お前より格上の奴は全員いるのか?」

「へい、次代を除けば全員います」

「次代ってのはうちの屋敷を襲いに来た奴だよな?」

「へい、そうです」

「そうか。

ガルド、こいつをそのままタロスで捕まえておいて、部屋の外へ出しておけ」

「はっ、承知しました」


そのままガルドのタロスがハマーを連行して外へ連れ出すと、扉を閉める。

ハマーに確認した俺が、そこにいた剥げた体格の良い初老の男に挨拶をする。


「よう!初めまして!

あんたがロドリゲス・トランザムかい?」


俺の挨拶にトランザムは座ったまま余裕で答える。


「ほう?たったの三人でここに来るとは大した物だな?

お前は一体何者だ?」

「何だよ、今自分の手下が襲っている相手の顔も知らないのかよ?

もっともそれは俺も同じか?

その点はあんたの事を責められないな?

俺は「青き薔薇ブルア・ローゾ」のシノブ・ホウジョウだよ」

「何?貴様が・・・?」


さすがに俺の顔は知らなくとも、名前は知っていたらしく、意外そうな顔をして相手は驚く。

まさか今現在自分の手下が襲っているはずの相手がここに来るとは思っていなかったのだろう。


「ああ、それで確認したいんだが、あんたがトランザムで間違いないんだな?」

「その通りだ!

いかにもわしがトランザム一家の主、ロドリゲス・トランザムじゃ。

トランザムと言えば、わしの事よ!

小僧、わしに何の用だ?」

「おいおい!人を襲撃しておいて何の用だは無いだろうう?

まったく俺みたいな人畜無害な人間を襲撃して何が楽しい?

おかげでこっちは大迷惑だ」


しかしトランザムは慌てる事無く命令をする。

それは今までにも何十回、何百回と下した命令なのだろう。


「やれい!

但しまだ殺すなよ、少々こやつには聞きたい事がある」


その命令と同時に、部屋にいた護衛の者たちが襲い掛かってくるが、ガルドやラピーダにかかるまでもなく、ハムハムやムサビーに襲われて倒れる。


「なっ!なんだ?このネズミどもは?」


やがて部屋の中で無事な者は、俺たちとトランザム、そしてその側にいる側近どもだけとなる。


「中々やるのう・・・・」

「ああ、そいつらは結構頼りになるんだ」

「しかしこれではどうかな?

おいっ!」

「はっ!」


トランザムの命令とともに、横の扉が開き、三人の人物が入ってくる。


髪の色が赤、黄、青と、みごとに三色に分かれた者たち。

それは見覚えのある連中だった。

またもやノーザンシティのレベル150ジャベックだ。

襲撃に来た連中だけでなく、まだこんなにこれを持っていたとは驚きだ。

俺が驚いているとトランザムが得意げに話す。


「驚いたようじゃな?

次はこの連中の相手をしてもらおうかの?」

「へえ?あんたそれを六体も持っていたんだ?

本当に金持ちなんだな?」

「ふっふっふ・・・どうやらこいつらの事は知っておるようじゃな?

ならばこいつらの能力も知っておるのじゃろう?」

「ああ、もちろんだ。

ハムハム、ムサビー、退けっ!」

「ウキュ」

「うきゅっ」


さすがにこのジャベックが相手ではハムハムたちでは勝てない。

俺は素直に二匹を俺の側まで下がらせる。


「おとなしく、元の場所に戻っていろ」

「きゅっ!」

「キュッ!」


俺の側まで戻ってきた二匹は、俺の指示に従い、そのまま即座に俺の制服のポケットの中にサッ!と避難する。

それを見たトランザムが満足そうに話す。


「賢明じゃないか?

だが、そいつらを下げた所で状況は変わらんがな?」

「ああ、こいつらでは、いくら何でもその連中には勝てないからな」


いくら汎用で戦闘も可能とは言っても、本来は愛玩用のハムハムとムサビーだ。

さすがに汎用で戦闘主体に作られた高レベルジャベックに勝てる訳がない。


「わかっているじゃないか?

で、これからどうするつもりだ?」

「いや?当初の予定通りの行動をするだけだけど?」

「なんだ?それは?」


トランザムの質問に俺は淡々と、しかし力強く答える。


「お前さんをぶっ殺すことさ!」

「なにっ?

貴様、こいつらに勝てるとでも思っているのか?」

「当たり前だろ?

大体そんな連中、ここに来る前に軽くぶっ壊してから来たよ」


うん、それを壊したの謎の超人で俺じゃないけどね?

あ、いや、ジャベックを壊したのはラピーダとオリオンだっけ?

まあ、どっちでもいいや。

どちらにしても、俺の言葉にトランザムは相当驚いた様子だ。


「なんじゃと!そんな馬鹿な?」

「いや、本当だよ?

大体そうじゃなきゃ、今俺たちがここにいる訳ないだろ?」

「くうっ・・・ロドランの奴め・・・

一体どこで何をしておるのだ?」

「ああ、そうそう、あんたの息子だっけ?

あのオッサンも、もう黒焦げで消し炭になっているぞ?

一応、知らせておこう」


この俺の報告は相当衝撃を受けたようだ。

そこにいた全員が驚きの表情となる。


「何っ?ロドランが?」


カシャーン!とトランザムが持っていたワイングラスが落ちて、床にワインをぶちまける。


「次代が?」

「親父が・・・?

まさか・・・」


他の連中も動揺を隠せないようだ。

俺はうなずいて答える。


「ああ、一瞬だったよ。

そのノーザンシティのジャベックも、あんたの息子もな。

こんな風にさ?

ラピーダ!その三体のジャベックを今すぐ始末しろ!

3秒でだ!」

「承知!」


俺の命令を受けたラピーダが飛び出し、三体のジャベックを俺の命令通り、3秒で倒す。

あっと言う間に粉々になった高レベルジャベックを見て全員が驚く。


「なっ!」

「そんな・・!」


驚くトランザムたちに俺が得意げに話す。


「なっ?一瞬だろ?」

「い、一体そいつは・・・?」

「ああ、こいつか?こいつはラピーダと言って俺のジャベックだ。

ちなみにレベルは300だ」

「レベル・・・300だとぉ・・・?」

「そんなジャベックがいてたまるか!」


どうやらこの連中はラピーダの存在自体を信じられないようだ。


「ああ、そうかい?

ま、お前たちがそう思うのは勝手だが、事実は事実だ。

さってっと・・・じゃあ仕上げをするか?」

「仕上げじゃと?」

「ああ、わかるだろう?

ここであんたの命を終わりにするのさ」


俺はスラリと愛刀のアレナック刀を腰から引き抜く。

そしてキラキラと光る透明な刀を構えてトランザムと対峙する。

ついにトランザムの最期が近づいて来た。



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