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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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266 強さ談義

 翌日の夕方になり、ブリジットたちが店から帰って来た時に、俺は初めて全員を集めて事の次第を説明した。

さすがにこの屋敷が襲われると聞いて、食堂組は驚いたようだ。

だが俺は安心させるように話した。


「まあ、しかし迎撃作戦はちゃんと立ててある。

うちはガラス1枚も割られる事はないだろう。

相手は騒ぐだろうから少々寝るにはうるさいだろうけどね。

でも君たちは明日も普通に店を営業して欲しいから、普通に寝てて良いよ。

むしろそれが大事なんだ。

今回の相手や、それ以外のうちを狙っている連中に、何事も無かったように見せた方が驚くからね。

ただ、そうは言っても気にはなるだろうから、多少夜更かしして我々の迎撃作業を見ていても良いよ。

但し、明日はいつも通りに店の営業を頼む。

明日になって万一、店で誰かに何かを聞かれても、「昨夜、何かありましたか?ぐっすりと寝ていたので知りません」という感じで頼むよ」

「はい、わかりました!」


しかしブリジットたち8人はそれで納得したが、メディシナー組、特に魔法学士の三人は納得しなかった。

熱烈に戦いに参加を希望した。


「私もその戦いに参加します!」

「私もです!

ホウジョウ様やエレノア様を襲うなど、なんと言う身のほど知らず!」

「私も!目に物みせて差し上げますわ!」


クレイン、カーティス、デイジーの三人は、あくまで参戦する構えだ。

他の魔道士たちの何人かも、同じような決意を秘めているのが表情でわかる。

しかし俺は首を横に振って答えた。


「いや、戦力は十分だよ。

むしろありすぎて困っている位だ。

君たちが参加するまでもない。

それにこんな連中の相手をするより、明日の営業を通常通りする事の方がよほど大事だ。

こんな馬鹿な連中は我々「外組」に任せて、君たちは明日のためにグッスリと休んでいてくれ。

その方がよほど我々のためになるよ」


その俺の言葉でようやく食堂組も納得したようだ。


そして夕飯時になって、魔法協会からロンブル隊長が数人と共にやって来た。

しかしそのロンブル隊長が連れて来た人たちを見て俺は驚いた!

一人はドロイゼ第三警備隊長だったが、もう一人は・・・

古代ギリシャ風の兜に黒い面をつけた謎の超人の参上だ!


「ゼルバトロス本部長!ドロイゼ隊長!」


何と!ロンブル隊長が連れて来たのは自分の部下ではなく、ゼルバトロス本部長と、第三警備隊隊長のドロイゼさんだったのだ!

驚く俺に兜と仮面を脱いだゼルバトロス本部長が話す。


「いやいや、今日は友人として来ましたからな。

ゼルと呼んでください。

シノブさん」

「ゼルさん・・・どうしてここに」

「何、たまたま今日ロンブルと話をしていたら、ここの襲撃の話を聞きましてね。

敬愛する我が師匠と大切な弟弟子を襲撃するとは、全く持ってけしからん話です。

それで私もこうして伺った訳でして・・・

招待もされておりませんのに申し訳ありませんね」

「いや、別にゼルさんだったら、いつでも構いませんよ」

「そう言っていただけると助かります」


続いてドロイゼ隊長も挨拶をする。


「はは、どうも今晩はシノブさん。

こう言ってはおりますが、本部長の目的の半分はこちらの晩餐ですよ。

何しろ昇降機設置の時に何度かこちらで食事を御馳走になって、偉く気に入っておられましたからな!

味をしめたそうですよ?

何を隠そう、私もそれが目的です。

今夜はよろしくお願いいたします」

「ドロイゼ、確かにそうだが、身も蓋もない事を言うな!」


ゼルさんの言葉に俺が笑って答える。


「はは・・・いいえ、こちらこそ」

「では、よろしくお願いいたします」


俺とエレノアが頭を下げる。

しかしまさか魔法協会本部長が自ら来てくれるとは思わなかった!

しかも警備隊の第二隊長と第三隊長も一緒だ!

これで完全にこちらは「官軍」という訳だ。

ロンブル隊長が説明をする。


「はは、実はバーディの奴も来たがったのですが、奴は今夜は別の仕事がありましてね。

悔しがっていましたよ」

「はは、そうですか?」


いや、そこまで来たら戦力過多にもほどがあるだろ!

どんだけオーバーキルな戦いにするつもりだよ!

今、ここにいる任意の一人で、小さい町や村位だったら殲滅可能なんだぞ?

エレノアやゼルさんに至っては、一人でちょっとした国だって殲滅可能だ!

ここにいる全員の戦力を使ったら、中規模の国を滅ぼせるわ!

どんだけの戦力を殲滅させるつもりなんだよ!

何か俺は今夜襲撃しに来る連中が、ちょっと可哀想になってきたくらいだぞ?


晩餐は楽しい物だった。

魔法協会の人々は長年の念願だったトランザムを殲滅できると知って大喜びの様子だ。


「いや、しかし今回は良い機会ですな。

我々も以前からトランザムを何とかしたいと考えておりましたから」

「そうなんですか?」

「ええ本来、顔役と言うのはそれなりに街にも貢献していて、必ずしもあこぎな連中だけではないのですが、トランザムに限って言えば、全く弁護の余地のない奴でしてな」

「それほどに?」


俺がゼルさんの説明に驚くと、ドロイゼさんもうなずいて説明をする。


「ええ、その通りです、以前はそれほどではなかったのですが、どこかの町の連中と組むようになってから様子が変わりましたな」

「なるほど」

「それで何とかならないかと思っていたのですが、こちらが奴らを摘発しようと戦力を集めると、その情報が相手に漏れて、防御を固めてしまいましてね。

やはり魔法協会の戦力を知っているだけに相当な戦力をあちらも用意しますしね。

そこまで固められると広範囲の市街戦にまで発展しかねません。

しかもやつらは善良な市民を巻き添えにする覚悟で、それを盾にするのですよ。

そうなると、こちらもそう簡単には手を出せませんのでね。

我々も困っておりました。

そう言った訳で、あまり魔法協会としても派手に動く訳には行きませんでね。

そういう意味では今回は個人的な争いと言う事に出来るので、こちらとしても願ったり叶ったりな状況と言う訳です」

「そうですか」

「ええ、しかも相手はシノブさんたちの事を見くびって大した備えはしていないでしょうからな。

そういう意味でも今回は大きな好機です」

「なるほど」


俺がうなずくとドロイゼさんも笑って話す。


「ま、しかし確かに奴らもここにこれほどの戦力が集中しているとは思わないでしょうな」

「ははは・・・そうだな。

人数こそ少ないが、このロナバールでも指折りの戦力が揃っているのだからな。

何しろ魔法協会の本部長を初めとして第二警備隊長、第三警備隊長と揃っているのだからな」


ロンブルさんも笑って答える。

しかしここでゼルさんが割って入る。


「いやいや、我々なんぞ、この屋敷の人々に比較したら物の数ではないぞ?

何しろわが師グリーンリーフ先生はレベルが600以上で、あらゆる魔法を使いこなす。

シノブさんもレベルは300以上だ!

そう言えばシルビア君は今のレベルはいくつかな?」

「はい、先日180を越えました」


シルビアの答えに元上司のロンブルさんが驚いて答える。


「おいおい!

君はついこの間まで私の部下だった時には、確かレベル70ちょっとじゃなかったか?」

「むう・・・ほんの僅かな期間でそれほど伸びるとは・・・」


ドロイゼさんも感嘆して呻くように話す。


「ええ、これもエレノア先生とシノブ様のおかげです」

「凄い物だな・・・それで、そちらのミルキィさんは?」

「私は先日200を越えた所です」


ミルキィの答えに質問したドロイゼさんも笑って答える。


「ははは、確かにこれは凄まじいですな!

我々など要らないくらいです。

しかもレベル300のジャベックが二体もいて、レベル160の戦闘ジャベックもずいぶんいるようです。

これならどこかの国が攻めてきても大丈夫ですな!」

「まあ、グリーンリーフ先生に敵う者など、この広いアムダール帝国、いやアースフィア全体でも数えるほどしかいないでしょうからな!」


そのゼルさんの話を聞いて、良い機会だと思って、俺は以前から気になっていた事を質問してみる。


「そういえばエレノアは魔法学士になった時にレベルが上から数えて17番目だと言っていたけど、今は何番目くらいなの?」


俺の言葉にエレノアは首をかしげて答える。


「さあ・・・あれからもうずいぶんと経ちますし、私のレベルも上がり、亡くなった方もたくさんいらっしゃいますから・・・今ではおそらく10番以内位には入っていると思いますが・・・」


10番?

本当かよ?

2・3番か、下手したら知らない内に1番になっているんじゃないの?

俺がそんな事を思っていると、ふとドロイゼさんがゼルさんに尋ねる。


「本部長?協会長はたしか700を越えてらっしゃいましたよね?」

「そうだな、私が確か最後に御会いした時はレベル780前後だと思ったが・・・」


レベル780?

そんなのがいるのか?

驚いた俺が思わず質問をする。


「え?キョウカイチョウって?」

「わが魔法協会の協会長ですよ。

マジェストンにいらして、我々魔道士全員を束ねる方ですね」


なるほど、魔法協会の協会長さんか?

そりゃエレノアよりレベルが高くても当たり前だわ!

俺が驚いていると、ロンブルさんがドロイゼさんに問いかける。


「うちの御老人はいくつでしたっけ?」

「あの方は確か現在レベル670辺りのはずだ」


なに?そんな人もいるのか?


「その御老人というのは?」


俺の質問にゼルさんが答えてくれる。


「ああ、うちの本部に所属している審判の騎士ジャッジメントナイトの第一席の方ですよ。

齢130を越えているのですが、まだ矍鑠かくしゃくたるものでしてね。

このロナバール本部だけでなく、全ての審判の騎士ジャッジメントナイトの中でも最強と言われております。

もちろん本部長の私よりも強く、私が知っている限りでは、このロナバール界隈では、間違いなく最強ですな。

但し、グリーンリーフ先生を除いてですが」

「へえ・・・」


そんな人もいるのか?


「ああ、しかし審判の騎士ジャッジメントナイトと言えば、あの東のかたはどうなのかな?」

「うむ、あの方も相当な腕と聞き及んでいる」

「それは誰ですか?」


俺の質問に再びゼルさんが答えてくれる。


「私も御会いした事はないのですが、遥か東のミズホという島国の支部にいる審判の騎士ジャッジメトナイトで、その方も相当レベルが高く強いと聞いております」

「なるほど」


そんな人もいるんだ?

さすがに世界は広い!

色々といるなあ・・・


「はは、まあ、このロナバールには組合長のグレゴール氏もいるし、他にもアイザックや防衛ジャベックもいますからな!」


そうだった。

あの人もいたっけ?

確かあの人もレベル600近かったよな?


「ま、上を見れば切りがないが、我々も精進しようじゃないか?」


ゼルさんがそう言うと、ロンブルさんとドロイゼさんもうなずく。


「全くです」

「そうですな」


そしてエレノアもうなずいて答える。


「ええ、私もそう思います。

私達も少しでも上を目指すべく努力いたしましょう」


その言葉に俺たちもうなずく。


「うん、そうだね」


全く上には上があるとはよく言ったものだ!


やがて食事も終わり、相手の襲撃を待つばかりとなった。

ゼルさんが俺に話しかける。


「さて、楽しい晩餐も終わりましたが、奴らの襲撃まではまだ少々間があるでしょう。

多少は休んでおきますかな?」

「ええ、そうですね。

皆さんにも部屋を用意してありますので、どうぞそちらで休んでください。

警戒用ジャベックは広範囲に展開していて、相手の動きは手に取るようにわかっています。

まだ奴等は自分の根拠地で準備をしているようです。

何か動きがあれば、すぐに御呼びしますので安心して休んでください。

それからこちらが迎撃準備をしても十分に間に合います。

アルフレッド、皆さんを部屋に案内してさしあげて」

「かしこまりました。

ではどうぞ、皆様こちらへ」


俺もエレノア、シルビア、ミルキィと一緒に自分の部屋に行くが、流石に眠るような感じではない。

全員で戦闘服である青き薔薇ブルア・ローゾの制服を着込んで話し合っている。


「いつごろ来るだろうね?」

「こういった襲撃は大体寝静まった頃ですから、これから3~4時間後だと思いますが・・・」

「そうですね」


夜中の2~3時頃という訳か?

確かにその時間当たりが狙い目だろうな。


「ま、少しは寝ておくか?」

「ええ、連中に動きがあれば起こしますから、御主人様は寝ていらしても大丈夫ですよ」

「うん、じゃあ僕は少し寝ておくよ」

「はい、どうぞ」


果たしてその時はやって来た!

ついに奴らが動き始めたのだ!


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