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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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243 討伐準備!

 俺たちはデパーチャーで飲み物を飲みながら話し合っていた。

マルコキアスだけなら確実に勝てるだろうが、白銀等級シルバークラス黄金等級ゴールドクラスまで敵としているとなると話は別だ。

しかも出来ればその連中を殺す事無く、無力化して精神支配を解きたい。

それはかなり困難な事だ。

これはミッションの難易度が格段に上がった。


「これはさすがに難しいかな?」


俺がそうぼやくとエレノアが進言する。


「いいえ、そうとも限りません」

「え?大丈夫なの?エレノア?

僕は出来れば組合員の人たちも助けたいんだけど?」


確かにエレノアが問答無用で全てを吹っ飛ばすのなら可能だろうが、それでは組合員たちまでマルコキアスと一緒にあの世行きだ。

しかしエレノアは自身ありげに答える。


「はい、それでも大丈夫です。

先ほども言ったように、少なくとも私とガルド、ラピーダには精神支配は効きません。

おそらく御主人様も大丈夫でしょう。

それにいざとなれば、我々にはエルフィールもおります。

彼女ならば単体でもマルコキアス討伐は可能なはずです。

彼女も戦力として考えれば、まず我々の勝率はほぼ九割以上は間違いなく、残りのわずかな部分も撤退であって、全滅はありえません。

ですから今回はどちらかといえば、青き薔薇ブルア・ローゾの初ミッションと御主人様たちの訓練と割り切って考えてみればよろしいかと。

その上でマルコキアスの支配下になっている組合員の人々も助ける算段もいたしましょう。

シルビアとミルキィもそれでよろしいですね?」

「はい、私もマルコキアスの精神支配には何としてでも抵抗してみせます」

「私もです」


シルビアとミルキィも決然と言い放つ。


「その精神支配って奴は、僕もだけど、この二人も大丈夫かな?」

「はい、おそらく御主人様は大丈夫でしょう。

シルビアとミルキィの二人は、精神支配に関しては、私にも未知数的な部分はございますが、御主人様の持っている魔法具を使えば、おそらくは大丈夫でしょう」

「僕の持っている魔法具って?」

「異常状態回復の指輪でございます。

あれはおそらく精神支配に対しても多少の効果はあるはずです」

「そうなんだ?

でもそれで我々は大丈夫だとしても、マルコキアスの支配下にいる組合員の人たちもいるんだよ?

そっちはどうする?

いざとなれば仕方がないかも知れないけど、さっきも言ったように、出来ればその人たちも助けたいからね」

「そちらはシルビアとミルキィとその二人のジャベックに任せれば大丈夫でしょう。

もっとも極端な話、マルコキアスの相手を私がして、その支配下にある組合員の相手を残り全員ですれば、よほどの事がない限り、多少の怪我はさせても制圧可能な相手です。

私の代わりをエルフィールにさせて、私が御主人様たちに加われば、さらに勝率は上がり、ほぼ100%かと思います」

「なるほどね」


そうだった。

俺たちにはエルフィールがいるのだった。

レベル500もある彼女なら単独でマルコキアスくらいは退治しそうだ。

俺やシルビアたちにはまだ無理だが、エレノアやエルフィールならば、1対1でもマルコキアスに勝てるだろう。

確かにそれが一番確実な方法ではあるが、それではエレノアだけで討伐に行くのと大差はない。

今回はあくまで「青き薔薇ブルア・ローゾ」として討伐に向かうのだ。

一応団長である俺がマルコキアスに正面切って戦っておきたい。


「ガルドやラピーダが相手ではどうかな?」

「さすがに単体では無理ですね。

マルコキアスのレベルは320から350程度のはずですから。

おそらく普通に戦ったらガルドとラピーダが二体掛りで互角か、むしろ負ける可能性の方が高いでしょう。

但し、例のグレイモン戦法を使えば、どちらか一体だけでも勝てる可能性はございます」

「ああ、あれか?」


グレイモンはテレーゼに二重水晶階位ダブルクリスタルランクを取らせるために特殊な戦法を編み出した。

だが、まだ我々はその話を聞いただけで実践した事はない。

それを実践で学習し、習得するには数日を要するだろう。


「でもあれをガルドやラピーダに習得させるのには、何日もかかるんじゃないかな?」

「そうですね。

おそらく数日から1週間近くはかかるかと思います。

まずは我々が実践する所から始めて、二人に習得させるのは、その後になるでしょうから」

「それだとその間にまた別の討伐隊がやられたり、支配下に加わってしまうだろうから、今回はそれ抜きでやろう。

ガルドとラピーダを二人で戦わせるとして、そこに僕が加われば勝てるかな?」

「はい、あの二人と御主人様が組めば、よほど油断をしない限り、マルコキアスには勝てるでしょう。

それに御主人様には新しい武装のアレもございますから」

「確かにね」


つまり俺とガルド、ラピーダが組んでマルコキアスを倒し、残りをエレノアたちに押えておいて貰えば、ほぼ勝ちは揺るがないという訳か?


「マルコキアスは強力な精神支配の持ち主ですが、それ以上の能力を持つ上位悪魔は何種類かおります。

例えばサタナキアやアガリアレプトなどです。

我々がこのような魔物討伐をしている限り、今後そのような悪魔といつ出くわすとも限りません。

それと比べればマルコキアスは上位悪魔ではありますが、上位の中という所でしょう。

現在の御主人様の訓練には、ちょうど良い相手だと申しあげます。

将来のためにも訓練をかねて、今回のミッションは受けた方がよろしいかと存じます」

「わかった、では引き受けてみよう。

このミッションを青き薔薇ブルア・ローゾの初ミッションとする!」

「「「はい」」」


そう言うと俺たちは立ち上がった。

まあ、ギリギリな部分もあるが、エレノアの保証付だ。

しかし・・・現在の俺の訓練には丁度良い相手ね?

以前、俺がまだレベルが低い時にも、エレノアが訓練と称して、盗賊が出したレベル100を越えるジャベックと戦わされた時もあった。

今回もそれと同じく、俺を鍛えるために少々レベルが高い相手と戦わせたいという事か?

上位悪魔を「訓練」と称するのも、かなり舐めプレイ気味だが、エレノアに取っては実際その程度なのだろう。

それにマルコキアスは強いが、エレノアの言う通り、今後もっと強い魔物や悪魔と出くわす事もありえるのだ。

そのためにも訓練は必要だろう。

最悪でもやられる事はないとエレノアも断言しているのだ。

しかも保険にエルフィールもいるし、ここは引き受けてみることにしよう。

俺たちは窓口に戻ってヘイゼルさんにその事を伝える。


「先ほどのマルコキアス討伐ですが、我々で引き受ける事にしました。

書類を作ってください」


俺たちが上位悪魔の討伐を引き受けると知って、さすがにヘイゼルさんも驚く。


「え?引き受けてくださるのですか?

敵はマルコキアス一体で無く、黄金等級ゴールドクラス白銀等級シルバークラスの組合員も加わりますが、本当によろしいのですか?」

「ええ、全員で検討した結果、まず大丈夫だと結論がでましたので」

「わかりました、少々お待ちください」


ヘイゼルさんが引っ込んでしばらくすると、グレゴールさんが出てくる。

俺たちが上層部でもどうするか検討中の上位悪魔討伐を申し出たので、組合長が自ら確認しに来たのだろう。


「これはシノブさん、今回は何でもマルコキアス討伐に行っていただけるとか?」

「ええ、我々でも何とかなりそうなので」

「それは助かります。

たまたま現在オリハルコン等級クラス以上が他の用事で全員出払っているところでしてね。

相手が相手ですので、魔法協会にも打診して、あちらの誰かに討伐してもらおうかとも考えていたのですが、一応こちらの案件なので、出来ればうちで処理したい案件だったのです。

しかしアレナック等級クラスでは少々危ないので、討伐する者がいなくて、最悪私が行こうかと考えていたのですが・・・」


確かにこの人ならエレノア同様、一人でマルコキアス程度は退治出来るだろう。


「はは・・グレゴールさんには及びませんが、エレノアもいてくれることですし、何とか退治してきますよ」

「とんでもない!シノブさんたちなら私以上に頼りになりますよ!

是非とも今回はお願いいたします」

「わかりました。

微力を尽くします」

「では討伐の証としてマルコキアスを倒したら「不屈の首飾り」を持って帰ってください。

倒せば奴は必ずそれを落とすはずですから」

「承知しました」


こうして俺たちはマルコキアス討伐に赴く事となった。

どうやら「青き薔薇ブルア・ローゾ」の初ミッションは中々厳しい事になりそうだ。

しかしこれを見事に依頼達成すれば、うちの知名度はかなり上がる事となるだろう。

まずは入念に討伐準備をして、明日出立という事になった。


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