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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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231 一日入団体験

 組合前広場に着くと、すでに結構な人数が集まっているようだ。

全部で14・5人ほどはいる。

俺は昨日の団長さんに尋ねる。

もちろん三人とも組合員登録証は隠してある。


「え~と、ここは火炎激愛団の皆さんの集まりですよね?」

「おう、その通りだ。

これから今日のミッションに行く所だが、あんたたちはなんだい?」


赤い仮面に黒装束という、俺たちの結構怪しい格好にも関わらず、グスタフ団長は全く動じずに答える。

しかし、俺が昨日の上黄金ハイゴールドの坊主とは気がついていないようだ。

まあ、昨日は一人だったしね。

それとも気づかないふりをしてくれているのかな?


「私たちも火炎魔法が好きなのですが、今日一日参加させていただいてもよろしいでしょうか?」

「おう!火炎魔法好きなら、うちは飛び入りでも大歓迎だが、あんた火炎魔法が使えるのかい?」

「はい、大丈夫です!」

「そっちの二人もかい?」

「はい」

「フラーモ、何発位行けそうだい?」

「三人とも200発でも300発でも大丈夫です!」


本当はただの低位火炎呪文フラーモならば三人とも1万発でも打てるが、この程度にしておけば無難だろう。


「そりゃ中々心強いな!で、名前は?」

「え~と、火炎魔法大好き、仮面の魔法使い赤影と言います」


俺が適当に思いついた名前を名乗ると、ガルドとラピーダもそれに続く。


「同じく、2号」

「同じく、3号!」


うむ・・・何か「ヤッターマン1号!」「同じく2号!」みたいなノリだな?

何だったらそこは「同じく、井坂十蔵!」「同じく、不知火お吉」でも良かったんだぞ?

いや、それだと意味がわからんか?

せめて青影と白影にして欲しかった・・・って、それも無理か?

俺が一人でそんなアホな事を考えていると、グスタフ団長は説明をしてくれる。


「うちはミッション依頼料は安いし、飛び入りだと、かなり分け前は少なくなっちまうが、構わないかい?」

「はい、1日体験のつもりなので、参加させていただければ、別に報酬もいりません」

「そうか?それならこっちは全然構わないぜ?

お~い、馬車の空きはあるよな?」

「へい、あと4・5人は大丈夫ですぜ!」

「なら、問題ない!

さあさあ、あんたたちも、今日はうちの一日入団体験のつもりで参加してくれ!」

「はい、ありがとうございます」


これで俺たちはこの戦団ブリガードのミッションに参加できるようだ。

何とも簡単な参加で、手続きも何もあったもんではないが、これは中々楽しそうだ。

俺たちが参加決定した所で、グスタフ団長が全員に叫ぶ。


「よっし!じゃあ飛び入りも入った事だし、そろそろ行くぜ!」

「おう!」

「腕が鳴るぜ」

「今日こそは負けないわよ!」

「ほっほっほ・・・何の、まだまだわしも若いモンには負けんぞ?」


集まった連中がそれぞれ3台の馬車に分乗して、目的地へと向かう。

先頭の馬車はこの戦団ブリガードの持ち馬車のようで、真っ赤な幌がついていて、そこに「火炎激愛団」と書かれている。

俺たちは一番後ろの普通の幌馬車だ。

馬車の中ではみんながそれぞれ楽しそうに話し合う。


「さ~て、今日はどれ位やれるかのう?」

「今日こそは一番は俺がいただきさ」

「あっは!私だって負けないわよ~」


そして団員の人たちが、俺たちにも気さくに話しかけてくる。


「そっちの飛び入りの兄さんたち、名前は何て言うの?」

「あ、仮面の魔法使い赤影です」

「同じく2号」

「同じく3号!」


うむ、二人ともぶれないな?

次は反対側に座っていたお姉さんが聞いてくる。


「で?火炎魔法はどれ位行けんの?」

「まあ、そこそこ行けますよ」

「そっちの兄さんも?」

「200、300は当たり前!」


ガルドの答えに感心した一人が、今度はラピーダに尋ねる。


「おお~そりゃ凄い!あんたもかい?」

「同じく3号!」

「あ~そうなんだ?」


おいおい、何か会話が噛み合ってないぞ?


「ふ~ん、じゃあみんな火炎魔法が好きなんだ?」


また別の人が聞いてくるので俺も答える。


「ええ、もちろんですよ」

「火炎魔法が大好きでござる!」

「同じく3号!」


だからラピーダ返事おかしいだろ!

こんな感じで2時間ほど馬車に乗って話をしていた。

いつもどういう風にミッションをしているか?

ここの馬車隊を商隊と間違えて襲って来た間抜けな盗賊をどうやって返り討ちにしたか?

団長を初めとした主だった団員の話、などなどだ。


現地につくと、早速魔物狩りの準備だ。


「よ~し、じゃあまずはいつも通り、準備をするぞ!」


広い平原で乗ってきた3台の馬車をコの字に並べると、その中央辺りに持ってきたテーブルを並べて、その周辺に適当にいくつかの椅子を配置する。

そしてテーブルの上には飲み物や食べ物を並べる。

おや?遠征にしてはずいぶんと豪勢な食事が並ぶな?

この戦団ブリガードは、いつもミッションの時に、こんな贅沢な食事をしているのだろうか?

しかし、どうやらこれで準備は整ったようだ。

グスタフ団長が全員に話しかける。


「おーっし!基本はこんな感じで良いだろう。

さてと、今日はどうすっかな?」

「いつも通りでいいんじゃないですかい?」

「そうだな、じゃあ、いつものように掩体壕トーチカを・・・」

「あ、今日は俺がやるっすよ」

「おお、じゃあ頼んだぜ!ゴルン」

「はい、アニーミ・デク・エスト!」


ゴルンと言われた男が使役物体魔法を唱えると、馬車を含んだ俺たちの周囲が壁で囲まれて、四角い枡の中か、一方だけが開いた箱のような物に囲まれる。

それも十重とえに囲んであるようだ。

丁度、大きな車庫か、かまくらのようだ。

なるほど、これならよほどの魔物でない限り、いきなり全てを壊すという事は不可能だろう。

そしてこの作りなら魔物の襲ってくる方向は一方向だけだ。

これなら白銀シルバーでも7級でも関係なく、前方に火炎呪文を放てば良いだけだ。

全員が問題なく火炎呪文に集中できる。

等級も関係なく、全員が平等に戦える状況を考案したのは凄いなと俺は感心した。

掩体壕トーチカの準備が出来ると、グスタフ団長が再び話し始める。


「それじゃみんな始めるぜ!」

「「「「「おおーう!」」」」」

「初めての人間も何人かいるから、最初にいつも通り説明しておくぜ!

今日の俺たちのミッションは、この土地の領主からの依頼で、最近魔物が随分増えたから間引いてくれって話だ。

間引いた数の確認は依頼主の見届け人がするから、俺たちは気にせずにやりたい放題やればいい。

今から魔物を呼ぶが、俺たちの周囲には十重とえに箱型防御タロスが張られている。

だから敵は前方から来るだけだ!

後ろや横から襲われる事はない!

上からもだ!

だから全員安心して遠慮なく火炎呪文を前にぶっぱなす事だけに集中して大丈夫だ!

あ、距離は適当に取ってお互いに焼かないようにな。

それといつも通り、食べ物とかは後ろに用意しておいたから、みんな適当に休憩しながらやってくれ!

今日は久しぶりにシルバーマスクの爺さんが参加しているんで、上等な食い物を差し入れてくれたぜ!

みんな!爺さんに感謝しろ!」


グスタフ団長の説明に団員たちが返事をする。


「ほーい!」

「了~解」

「シルバーマスクの爺さん、ありがとねー」

「いつもうまい物をありがとさん」


皆に礼を言われてシルバーマスクと言われた老人が返事をする。


「なんの、なんの、皆が喜んでくれればそれで良いわい」


この老人は俺と同じような格好で、俺と同じようなフード付きの外套を羽織り、顔には銀色の仮面を被っている。

周囲に同じような格好の数人の屈強な男を連れていて、それはどうやら護衛のようだ。

どこかの金持ちな魔法使いの道楽なのだろうか?

なるほど、この人が参加したおかげで、今日の食事があんなに豪華だったのか?

いつもミッション中にあんな豪勢な食事をしている訳じゃないのね?

一通りみんなが老人に礼を言うと、副団長っぽい人が団長を促す。


「団長、そろそろ始めましょうや」


団員たちは早く魔法をうちたくてウズウズとしているようだ。

グスタフ団長も焦らす様な事はなく、早速魔物狩りをする様子だ。


「おう!では、いくぞ!」


どうやら、いよいよ魔物狩りの始まりだ!


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