表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
236/480

214 シルビアの特訓

 いよいよ迷宮でシルビアを訓練する。

シルビアはミルキィやルーベンさんと違って、元々が正規の魔道士なので、レベルは高い。

だから行く場所は、もちろん南西の迷宮だ。

そこでどの辺から行けばよいか俺が皆に問いかける。


「さて、何階から行こうか?」


俺が質問すると、エレノアが答える。


「彼女は元々優秀な魔道士ですから、我々がついていれば、いきなり九階でも大丈夫でしょう」

「ええ、私もそう思います」


ミルキィが賛同し、俺もうなずく。


「そうだね」


それを聞いたシルビアが驚いて叫ぶ。


「え?ちょっと待ってください!

南西の迷宮の九階って、グリフォンの巣窟じゃないですか?

いくら私が魔道士だからって、いきなりそんなレベルの場所で訓練だ何て・・」

「大丈夫、大丈夫」

「私もレベル18の時にいきなりレベル70位の場所へ連れて行かれましたよ?」

「ええ~?うそでしょう?」

「さあ、行くよ~?」

「ウソウソウソ!ちょっと待って!」


俺たちはシルビアの懇願も無視して、強引に九階へ連れて行くと、容赦なく魔物の鈴でグリフォンを次々とおびき寄せて、シルビアのレベルをガンガンと上げる。


「いやあ~!」

「やめてぇ~」

「許してください~」

「ああ~ん・・」

「もうだめ・・・」


最初は悲鳴をあげていたシルビアも徐々に慣れてくる。

午前中の訓練が終わり、一旦迷宮の休憩所で休んでいる時に、シルビアがグッタリとして話す。

この時点ですでにシルビアのレベルは80以上になっていた。


「ふう~・・・色々と驚きました。

でもこれでシノブさん、いえ、御主人様たちが異様にレベルが高い理由が納得いきましたわ。

迷宮でこんな無茶苦茶な訓練をしていたら、すぐにレベルが上がるのもわかります。

普通だったら命がいくつあっても足りません」

「ははは・・・そうだね。

でも全部エレノアのおかげだけどね」

「そうですわね」


シルビアも俺の言葉に同意するが、エレノアは首を横に振って答える。


「いいえ、これほど早くレベルを上げられたのもシルビアの実力です。

元々才能があり、戦闘にも慣れていために、ほとんど指導する事無く、ただひたすらレベル上げに徹した結果です。

魔物との戦闘になれていない者でしたら、ここまで早くレベルが上がらなかったでしょう」

「確かにそうだね」


俺がうなずくと、ミルキィも感心して話す。


「ええ、私の時と比べても凄い速さです!」

「ありがとうございます」


そうこうしているうちに、数日でシルビアのレベルが150を越えたので、アースフィア広域総合組合に行って組合員等級を上げる事にした。

俺たちとの釣り合いを取る理由もあったが、シャルルやポリーナの時同様に、何かの時にシルビアだけでも対応できるようにするためだ。

ここで等級を白銀等級シルバークラスにあげておけば、何らかの問題が起こったとしても色々と有利だからだ。

シルビアはここでも登録してあって、元々三級組合員だったが、その日一日で、二級、一級、白銀と試験を受けて、一気に白銀等級シルバークラスまで等級を上げた。

元々魔道士としても優秀な上に、戦闘法務官だったシルビアは戦闘にもなれている。

それがレベル150を越えて、大魔法量の魔道士になったのだ。

そんじょそこらの魔物に負ける訳がない!

シルビアはエトワールさんのように、これと言った得意な魔法もないが、逆に苦手な魔法もないようだ。

ほぼ全ての魔法を万遍なく華麗に使いこなす。

そして魔法戦闘には慣れているので、キマイラやグリフォンも楽々と撃破する。

特にキマイラは俺がグレゴールさんから聞いた「グレイモン戦法」を教えて、俺が考えたその改良型を試して訓練した結果、驚くほど短時間でキマイラを倒した。

それを見て、ミルキィとエレノアが感心する。


「凄いです!シルビアさん!こんなに楽々とキマイラやグリフォンを倒すなんて!」

「ええ、さすがですね」

「ありがとうございます。

これも皆さんのおかげですわ」


そして昇級試験を終えて、俺たちがハイエストで待っていると、シルビアに白銀等級シルバークラスの登録証が届く。

シルビアは魔法使い枠なので、ミスリル銀の板の下半分に青い線が入っている。

当のシルビアは自分の青い線が入った、白銀等級シルバークラスの登録証を眺めながら呟く。


「全く自分が白銀等級シルバークラスになる日が来るなんて思いもしませんでしたわ」


そして俺たちがデパーチャーに出ると、周囲がざわつく。


「おい、シノブ・エレノア組だぞ?」

「あいつら、また一人増えたぞ?」

「ああ、しかもまた白銀等級シルバークラスだぞ?」

「あれは魔法協会の受付だったシルビアじゃないのか?」

「そうだ、間違いない」

「そういえば、あいつは奴隷になって誰かが買ったって聞いたな?」

「じゃあ、あいつらがシルビアを買ったのか?」

「どうもそうらしいな」

「しかし、シルビアは確か三級だったろう?

 何でいきなり白銀等級シルバークラスになっているんだ?」

「わからん・・・」


一方、シルビアが白銀等級シルバークラスになって嘆いている者もいる様子だ。


「せっかく厳しい戦闘法務官が一人いなくなったと思って気楽にしていたのに・・・」

「あいつに白銀等級シルバークラスになられたんじゃ、見張られているのと同じじゃないか!」

「それも今まで以上にだ!」


特別等級である白銀等級シルバークラスは一般等級を処罰する権限がある。

それもあって俺たちは急いでシルビアを白銀等級シルバークラスにしたのだが、一部の組合員にとっては悪夢となったらしい。

どうも俺たちはまた一つ知名度が上がったようだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ