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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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210 エレノアたちの疑問

 俺が半ば納得したのを見ると、エレノアは別の疑問を話し始める。


「ただ、むしろ私が不思議なのは、前世で御主人様は全く女性に相手にされなかったという点です。

私と出会うまで、御主人様は女性に相手にされなかったとおっしゃっていましたが、それは前世を含めての事なのですよね?」

「う、まあ、そうなんだけど・・・」

「それがどう考えても不思議です」


エレノアの疑問に、シルビアも賛同してうなずく。


「それは私も感じました。

同じような事を私にも話した事がありますよね?

御主人様?御主人様は前世での姿はどうだったのですか?

特に今と同じ15歳程度の頃は?」


そのシルビアの質問に俺は昔の自分の姿を思い出して答える。


「それは・・・今と見た目の感じはあまり変わりないかも知れない・・・」


そう、俺は今ほどの美少年然としていた訳ではないが、どちらかと言えば、なよっとした感じで、事実、中学生や高校生の頃は女子学生と間違えられた事すらあった。

そういう意味では見た目の雰囲気はこちらの姿と、さほど変わらないはずだ。


「つまり、顔立ちは童顔で女性的であったと?」

「うん、これほど整った少女然とはしてなかったけど、少なくとも男っぽくはなかったね」


俺の説明を聞いた女性陣が首をかしげる。


「不思議ですね?」

「ええ、不思議です」

「私もそう思います」

「え?何が?」


俺の疑問にシルビアがもう一度尋ねてくる。


「顔と全体の雰囲気が今とそれほど変わらないで、性格は今と同じ訳ですよね?」

「まあ、そうだね」

「それで女性に相手にされなかったというのが不思議だと言うのです」

「私もそう思います」

「そうです」


エレノアとミルキィもうなずく。


「え?どうして?」

「先ほどお話したように我々は御主人様に好意を寄せています。

確かにこちらの世界では御主人様のような男性を好む女性は少数派ですが、それでもこの三人を見ればお分かりの通り、少ないとはいえ、存在する訳です。

御主人様の前世での女性が、よほどこちらの感覚と違っていない限り、御主人様がそれほど女性に相手にされないとは思えません」

「ええ、そうですね」

「はい、私もそう思います」

「え?そうなの?女性の感覚はこっちもあっちも多分そんなに変わらないと思うけど・・・」


俺の説明にエレノアはしばらく考え込んでいたが、俺に質問をする。


「御主人様?御主人様は前世で若い頃、つまり10代から20代位の頃はどのように過ごされましたか?」

「え?どのようにって普通に学校に通っていたけど・・・」

「学校に?それは普通の学校なのですか?

魔法学校などではなく?」

「うん、以前僕のいた世界には魔法がないからね。

普通の学校だよ?

ああ、でも全寮制の学校は珍しかったかも・・」

「ゼンリョーセイ?」

「うん、学生を全員寮に入れる男子校さ」


そう、俺は中学・高校と、たまたま全寮制の男子校に通っていた。

それは「寮なら学校が近くていいや~」という、かなりしょうもない理由からだった。


「それはつまり若い男子だけを寮の中に集めて生活させて、学ばせる場所ですか?」

「うん、そうだよ?」


俺の答えを聞いてエレノアとシルビアがボソボソと話し合う。


「・・・こちらで言うギムナジウムのようなものでしょうか?」

「そうですね?話を聞いた限りでは、私もそのように思います。

少なくともそれに近い物なのは間違いなさそうです」

「なるほど、わかってきましたね」

「ええ、そうですね」

「え?何?どうしたの?」


俺が不思議がっているとエレノアが質問をしてくる。


「その寮とやらには男性しかいない訳ですよね?」

「うん、そうだけど?」

「御主人様?そのような環境で年上の女性とオネショタの関係になれると思いますか?」

「・・・なれません」


俺が素直にそう答えると、今度はシルビアが質問をしてくる。


「御主人様はそうなるように寮の外にいる女性と付き合うべく、積極的に努力をしましたか?」

「・・・していません」


俺は寮にいる間は、のほほんと好きな本を読んで暮らしていた。

そんな事をしている訳がない。

しかも俺のいた学校は基本的に外出禁止だ。

そんな事をしたくとも出来ない。

もう一度エレノアが俺に質問をする。


「つまり寮の中にいもしない、どこかの年上の女性から声をかけられるのをただ待っていただけだと?」

「・・・はい」

「それでオネショタの願望が叶うと思いますか?」

「・・・思いません」


その俺の答えにエレノアが質問を続ける。


「もう少し質問をしたいです。

御主人様は年上の女性ならば誰でも良いのですか?」

「いえ、実は結構好みがあってうるさいです」

「しかし私たちは全員その好みにあっていたと?」

「はい、それはもう、ど真ん中です。

もうこの三人は、それぞれ性格や雰囲気は違いますが、全員とてもボクの好みです」

「では、もし好みでない年上女性から積極的に迫られたらどうしますか?」

「・・・相手にしない可能性が高いです。

ボクは自分に言い寄ってくる女性に対して常に疑心暗鬼な部分が大きいので」

「そうですね、御主人様の好みだとおっしゃる私の時ですら、最初はかなり騙されるのではないかと疑っていましたからね」

「はい、そうです」


エレノアの質問に、俺は自白剤を飲んだ犯人のごとく、淡々と答える。

ううう・・・改めて指摘されると、俺って、こと女性関係に関してはホンット~に、ダメだったんだな~

俺が改めて自分の愚かさに落ち込んでいると、逆にエレノアたちは嬉しそうに話す。


「なるほど、しかしこれは私達には喜ばしい情報ですね?」

「ええ、その通りです」

「私もそう思います」

「え?どうして?」


不思議そうにして、子供のように尋ねる俺にエレノアが説明をする。


「つまり御主人様はまず自分からは進んで浮気をしないし、好みの女性の方から積極的に、そしてよほど上手に接近して来ない限りは、そういう心配をする必要がないという事ですよ」


シルビアも満足そうに補足説明をする。


「ええ、この三人はたまたま偶然知り合う事になりましたが、そういった特殊な出会いでもない限り、御主人様は私達だけの物と言う訳です」

「安心ですし、とても嬉しいです」


ミルキィも本当に嬉しそうだ。

ははあ・・・なるほど、確かに俺はそんな甲斐性はないが・・・

んん?これってひょっとして男として馬鹿にされているんじゃない?

うう・・・まあ、事実だし、仕方がないか・・・

うん、仕方がない。

俺がそう考えているとエレノアが話を続ける。


「それにこれだけ鈍い御主人様の事です。

実際には好意を寄せている女性がそばにいても気が付かないのではないでしょうか?」

「それは大いにありえますね」

「私もそう思います」

「ええ?そうなの?」


俺が思わず質問すると三人がバッサリと断定する。


「まず間違いのない所ですね」

「ええ、私達がこれだけ好意を寄せているのに気づかないほどなのですからね」

「そうです。普通程度の女性の好意に気づくわけがありません」

「おそらく前世でもそういう女性がいたのに気づいていなかった可能性も高いですね」

「私もそう思います」

「何しろ鈍すぎますからね」


うう・・・ずいぶんな言われようだが、これもまたどうやら反論の余地はないようだ・・・

でも、今となってはわかる術もないが、俺に好意的な女性なんて、本当にいたのかなあ?

そんな事をボンヤリと考えている俺にエレノアがさらに説明をする。


「まあ、その鈍感さも含めて御主人様の個性です。

私達はそれも含めて御主人様が好きな訳ですから。

そもそも年齢が40代だからこうあるべし、とか、60代だからこうであるはずだと勝手に解釈して考える方がおかしいのです。

年齢による感覚など人それぞれです。

10代で年寄りのような感覚の子供もいますし、150歳を越えても若々しい感覚の人間はいくらでもおります。

御主人様もそんな事は気にせず自由に生きていけば良いと思います」


シルビアとミルキィも同意する。


「ええ、もし仮に御主人様の前世の事が世間に知れても、その事でとやかく言って来る者がいたら、私はせせら笑ってあげますわ」

「私もです。

それにそんな人は、どの道了見が狭い人でしょう。

他の人たちにも相手にされないと思います」

「うん、そうだね。

みんな、ありがとう」


はは・・・全くうちの女性陣は頼りになる。

しかし個性か・・・?

転生する時に神様も今回の転生は俺の個性が重要だとか言っていた。

考えてみたら俺のそういったオネショタ好きな部分も含めて神様は俺を選んだのかもしれない。

俺がそんな事を考えていると、エレノアが確認をするように俺に尋ねる。


「ではこれで全く問題はない訳ですね?」

「え・・・と・・・はい・・・」


ここまで説明をされれば、俺は納得しておとなしく答えざるを得ない。

あれぇ?さっきまで舌を噛んで自決まで考えていた俺は何だったの?

何か私のただのアホな一人芝居で終わっちゃったんですけど?


「御主人様?他に何か気になる点はございますか?」

「・・・ないです。

いえ、少なくとも今すぐには思いつかないです」


・・・え~と?

先ほどまでの私のあの自爆まで本気で考えた覚悟はどうすれば良いのでしょうか?

いや、まあ、確かに一方的に思い込んでいた私がただの馬鹿だったんですが・・・

何かもう中二病患者並みに恥ずかしいです・・・・ハイ。

そんな俺の気も知らずに、エレノアは話を進める。


「しかし、この話はこの四人の間だけと言う事にしておきましょう。

理解できない人や、わからない人に話せば、話がややこしくなり、場合によっては、御主人様に危険が及ぶかも知れません」

「私も全てエレノアさんに賛成です」

「はい、私もそう思います」


二人が賛同すると、エレノアが俺に確認を取る。


「では、そういう事でよろしいですね?御主人様?」

「え?うん・・・僕はそれで構わないけど・・・それでいいの?」

「はい、全く問題はございません」

「そうですね」

「何も問題はないと思います」

「うん・・・」


俺が素直にうなずくとエレノアがホッと安心したようにシルビアとミルキィに話す。


「二人とも、もう御主人様の腕を離しても大丈夫ですよ」

「はい」

「わかりました」


そう言って二人が今までしっかりと捕まえていた俺の腕をようやく離す。


「さ、ではこれで我々は今までどおり、シルビアも奴隷扱いという事でよろしいですね?」


エレノアの言葉に俺はコクンとうなずいて返事をする。


「うん・・・ありがとう・・・」

「では、本日より改めましてわれら3人、奴隷として御主人様に尽くさせていただきます」

「・・・うん、よろしくね」

「「「はい、御主人様」」」


こうして俺たちは改めて主従関係を結んだのだった。

あれ?成り行きでこうなったけれど、何か・・・これでいいんだろうか?

ある程度納得はしたものの、何だかまだ釈然としない俺だった。



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