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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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181 エレノアの餞別

 ゴーレム街から帰って来て、シャルルの弟子入りが決まると、ポリーナも俺とエレノアに申し入れてきた。


「あの、エレノア先生、シノブさん」

「何でしょう?」

「勝手ながら私も一度ここでの訓練に一区切りをつけて、一旦自分の村へ帰ろうと思いますが、よろしいでしょうか?」

「そうですか?」

「はい、もっと私も先生に訓練をしていただきたいのですが、家を長い間空けているので、そろそろ心配になってきました。

ここで一度家に帰って様子を見てきたいと思います。

そして家の様子を見たら、一度メディシナーへ行ってみようかと考えております。

亡くなった大御爺様からも、メディシナーに行って治療のための訓練をするように言われておりますし、エレノア先生とシノブさんもそうおっしゃってました。

私はここでエレノア先生とシノブさんに鍛えていただいて大幅にレベルも上がりました。

しかし私も現在の自分の力がどの程度なのか、よくわかりません。

ですから私も自分を魔法治療士としても鍛えるために、一度メディシナーに行ってみたいと思います。

そうして自分自身を確認した後で、また先生に教えをいただいてよろしいでしょうか?」


メディシナーは魔法治療士を目指す者ならば誰もが一度は行って見たいと思う場所だ。

ポリーナがそう思うのも当然だろう。

そんなポリーナの言葉にエレノアは微笑んでうなずく。


「ええ、もちろん構いませんよ?

以前にも言ったように、それはとても良い事です。

ですがいきなり一人で行っても、あなたも勝手がわからないでしょうから、私が紹介状を書いてあげましょう。

それを持って、最高評議長か、メディシナー家の当主を訪ねなさい。

悪いようにはしないはずです」

「そんな紹介状を?

ありがとうございます!」


それは凄い!

メディシナー最高評議長やメディシナー侯爵本人への紹介状なんぞは、中々書いてもらえる物ではない。

確かにエレノアの紹介状をレオニーさんやレオンに持っていけばポリーナも安心だろう。

何たってメディシナーの最高権威で英雄の紹介状なんだもんな!

俺がそんな事を考えていると、エレノアが俺にふと尋ねる。


「それと・・・御主人様?

私、この二人に餞別を贈りたいのですが、よろしいでしょうか?」

「え?餞別?もちろん構わないよ?

二人も喜ぶでしょう?」

「ええ、ただそれを置いてある場所が少々遠い場所なので、これから取りに行って帰ってくるのに1日近くかかってしまいます。

その間、家を空けてしまいますが、よろしいでしょうか?」


そう言われると、突然俺は不安になる。

何しろ今まで一日たりともエレノアと別れた事はないのだ。

せいぜいミルキィと二人でミッションをこなしていた時程度だが、その時だって家に帰ればエレノアはいたのだ。


「え?そんな遠い場所なの?

ちゃんと帰って来るよね?」


俺はまるで母親がどこかに行ってしまって、帰ってこなくなるのを心配する子供のように不安になってエレノアに尋ねる。

うん、何だか俺って、最近精神的年齢が以前より下がった気がするよ。

元々そんなに高くはなかったけどさ。

エレノアやミルキィに甘えてばっかりいるからかなぁ?

それとも肉体年齢に精神年齢があってきてしまったんだろうか?

本当に我ながら子供みたいだ。


「ええ、もちろんでございます。

御心配はなさらないでください」


エレノアはいつものように微笑んで答えるので、俺も安心して答える。

流石にそこまで子供じゃないしね。


「うん、それなら別に構わないよ?」

「かしこまりました。

それではポリーナ、シャルル、私は少々出かけてきますので、出発するのは明日以降にしてください」

「はい、わかりました」

「もちろん私も構いません」

「では御主人様?

明日の夕方には帰って来れると思いますので」

「うん、気をつけてね」

「はい、大丈夫でございます。

ミルキィ?私がいない間、御主人様をお願いしますね?」

「はい、もちろんです!お任せください」

「では、行ってまいります」


そう言うとエレノアは玄関へと向かった。

俺たちも見送るためにエレノアについていく。

外へ出ると俺たちが見守る中、ふわりと空へ飛び上がり、スーッと西の方角へ飛んでいった。

ふと、エレノアの事が心配になった俺が叫ぶ。


「気をつけてねぇ!」


次第に小さくなっていくエレノアが手を振って答える。

それを見送りながら俺はシャルルやポリーナ、ミルキィと話した。


「エレノアがシャルルたちに餞別って何だろうね?」

「うん、僕も気になるな、一体何だろう?」

「そうですね?しかもどこかへわざわざ取りに行くなんて・・・」

「一体どこに行ったのでしょうね?」


何だかちょっと母親に置いて行かれた四人兄弟みたいだ。

少々不安もあったが、エレノアは約束通り、翌日の夕方には帰って来た。

帰って来たエレノアは両脇にジャベックらしい者を連れている。

髪の毛が蜜柑色の男性型ジャベックと、黄緑色の髪の男性型ジャベックだ。

蜜柑色の髪の方は屈強そうな感じで、黄緑色の髪の方は理知的な感じだ。

そのジャベックは両方とも背中に大きなリュックを背負っていて、大量の荷物を持ち帰ったようだ。

俺はちょっと不思議だな?と思った。

エレノアは大抵持ち物はマギアサッコに入れてあるので、手に杖以外は、まず持たない。

それがジャベックとはいえ、背中に荷物を持たせて来るとは少々意外に思ったのだった。


「お待たせいたしました。

予定通りの物を持って帰れましたので、私も安心しました」

「うん、お疲れ様、エレノア」

「部屋で用意をしてきますので、少々お待ちください」


エレノアは一旦自分の部屋へ行くと荷物を置いてきて、再び俺たちの前に姿を現す。

先ほどのジャベック二体も一緒だ。


「これが二人への餞別です」


そう言ってエレノアは蜜柑色のマギアグラーノと、黄緑色のマギアグラーノを合計4個出して解呪の呪文を唱える。


「起動、MBVI2モーボービーラドゥMBVR1モーボービリーナウーヌBMVI2ボーモービーラドゥBMVR1ボーモービリーナウーヌ


するとそこに4体のジャベックが出現する。

蜜柑色の髪の男女が1体ずつと、黄緑色の髪の男女が1体ずつだ。

男性型は最初に連れて来た二体と同じ型のようだ。

エレノアがその四体の説明をする。


「蜜柑色の髪の方は魔戦士型の汎用ジャベックで、黄緑の髪の方は戦魔士型の汎用ジャベックです。

両方とも魔道士級の魔法を使えるレベル160のジャベックで、違いは魔戦士型の方がより力は強く戦闘向きで、戦魔士型の方が魔法量は1倍半ほど多いです。

男女の差は特にありません」


エレノアの説明にシャルルとポリーナが驚く。


「えっ?このジャベックはそんなにレベルが高いジャベックなんですか?」

「それではヴェルダとほとんど同じ性能なのですか?」


ヴェルダはレベル170の戦魔士型ジャベックだ。

このエレノアが持ってきたジャベックがレベル160の魔戦士と戦魔士ならば、確かにそれに匹敵する。


「そうですね。

髪が黄緑の戦魔士型の方は、ヴェルダとほとんど同じ性能だと思って間違いはないです。

そして魔戦士型の方は、おそらく魔法なしの戦闘ならば、ヴェルダよりも強いはずです。

この魔戦士型と戦魔士型を、それぞれ一体ずつ、あなたがたに差し上げましょう」

「ええっ?」

「よろしいのですか?」


魔道士級の魔法を使えるレベル160の汎用ジャベックとはこりゃ、凄い!

あれほど高性能なノーザンシティのジャベックよりも上じゃないか!

それを2体も貰えるとは心強い。

確かにガルドやラピーダには及ばないものの、これなら何でも使えるだろう。


「ええ、実はこれは私が昔作っておいた生産ジャベックで作ったジャベックです。

何年も前に作って、ある場所に秘匿しておいたのですが、それを持って来ました」

「え?それはつまりノーザンシティの生産ジャベックのような物なの?」


俺の質問にエレノアがうなずいて答える。


「ええ、そうです。

これから二人にはそれぞれ困難が待ち受けているでしょう。

シャルルは親の仇と共にノーザンシティの未来の事も考えなくてはなりません。

ポリーナもゴブリンキラーと魔法治療士としての2つの道を歩まなければなりません。

それは二人とも非常に厳しい道でしょう。

そんな二人には何か事が起こった時に、魔道士級の魔法が使えるジャベックがいれば、色々と助けになるはずです。

魔法が使える他にもヴェルダのように、かなり複雑な日常会話も可能ですし、知能も高く、戦闘にも頼りになります。

そしてこれはノーザンシティの物よりも、レベルだけでなく、知能や汎用性も高く、戦闘力もかなり高いはずです。

すでに多少の学習はさせてありますが、これからあなた方が学習をさせれば、相当使える代物になるはずです。

是非有効に使ってください。

シャルルには男性型魔戦士と女性型戦魔士を、ポリーナには女性型魔戦士と、男性型戦魔士が良いでしょう」


エレノアの説明にシャルルとポリーナが感謝の言葉を述べる。


「ありがとうございます!エレノア先生!」

「ありがとうございます!

こんな素晴らしい物をいただいて本当に嬉しいです!」

「ええ、この子たちは番号だけで名前はまだついていないので、あなた方がつけてあげてください」

「はい!わかりました!」

「良い名前を考えます!」


エレノアは二人にうなずくと、その後で今度はミルキィを振り返る。


「それとミルキィ?」

「はい?」

「あなたにも同じ二体をさしあげましょう」


エレノアが1体ずつ残った男性型の魔戦士型ジャベックと、同じく男性型の戦魔士型ジャベックを見ながらミルキィに話す。

それを聞いたミルキィが驚く。


「え?私にもですか?」

「ええ、あなたも何かの時にジャベックを使う必要があるかも知れませんからね。

例えば御主人様の命令でどこかへ一人で行った時に、どうしても人手が必要な時があるかも知れません。

そういった時に使ってください。

この二体はあなたの専用ジャベックです」

「私専用の・・・わかりました。

ありがとうございます」


こうして3人はエレノアからそれぞれ高性能な魔道士級ジャベックを二体ずつもらった。


「それとポリーナにはこれもあげましょう」


エレノアが再び2つのグラーノを持って、起動呪文を唱える。


「起動、komunaA1コムナアークヴァルkomunaB1コムナボークヴァル


するとそこには背の高さは俺とおなじ位で、派手なピンク色の髪をした、見た目が少年のようなジャベックと、同じくピンク色の髪をした少女型のジャベックが現れる。

これはどうやら店で俺たちの手伝いをしているのと、同じ型のジャベックのようだ。


「これはレベル65の汎用型ジャベックです。

御覧の通り、現在店で手伝いをしている物と同型です。

魔法は使えませんが、簡単な日常会話も可能ですし、教えれば大抵の日常的な仕事は出来ます。

戦闘も出来るし、知っての通り、教えれば肉まんを作る事だって出来ますよ。

これも二体、あなたにあげましょう。

この二体があれば、あなたの診療所やお店の手伝いも出来るでしょう」


これはいい!

確かにこれがあれば、ちょっとした事には何でも使えそうだ。

レベル160の魔道士級ジャベックに肉まんを作らせるのはちょっと勿体無いしね?

これなら店の手伝い用にはちょうど良いだろう。


「こんなジャベックまで!

ありがとうございます!

エレノア先生!大切に使わせていただきます!」


ポリーナも思いがけず4体もの高性能なジャベックを手に入れて嬉しそうだ。

確かにこの4体があれば、大抵の事は出来そうだ。

ポリーナにはヴェルダを初めとした、アルマンさんから譲ってもらったジャベックも何体かあるらしいし、これでずいぶん色々と助かるだろう。

よ~し!ここで俺の出番だ!

実は俺もちょっとした物をポリーナには用意してあるのだ。


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