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旧・オネショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!   作者: 井伊 澄州
第1章 オネショタな俺が転生したらエロフに騙された!
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127 メディシナーの展示物

展示区画にはメディシナーの名産品や、始祖ガレノスゆかりの品々などが並べられていた。

ガラスケースに収められた一つの品物を見てエレノアが説明をする。


「あら、これはガレノス様が使っていた杖ですね?懐かしいわ」

「そうなんだ?」

「ええ、ガレノス様もお年を召されると足が弱くなりましたからね」


ううむ、こんな何百年も前の遺品と同時代に生きていた人に説明をしてもらうのは凄いな。

生き証人とはまさにこの事か?


レオンに言われた年表を見ると、そこにはメディシナーの歴史が、初心者にもわかるように詳しく書かれていた。

それを見ていたシルビアさんとエトワールさんが驚く。


「ねえ、ちょっと!

このメディシナー独立戦争の英雄のエレノア・グリーンリーフって、エレノアさんの事なの?」

「はい、恥ずかしながら・・」

「え?じゃあ、このガレノス三高弟というのも?」

「はい、そうです」


俺があっさりと肯定すると、二人が驚く。


「エレノアさんって、とんでもない人だったのね・・・」

「恐縮です」


ミルキィも年表を見て驚いている。


「あの、ではこの最後の部分のシノブ・ホウジョウの活躍により、メディシナーの改革が行われたという部分は・・・?」

「ああ、それは恥ずかしながら僕の事だね。

でも実はほとんどエレノアとレオニーさんたちがやった事で、僕なんか大した事はしていないんだどね。

きっとレオンが僕が見に来るのをわかっていて、わざと大げさに書いたんでしょ」

「凄いです・・・御主人様・・・」

「やっぱり御主人様は凄いですニャ!」


ミルキィとペロンが尊敬の眼差しで見てくれるのはありがたいが、大幅に誇張された話を吹き込まれても困る。

後で家に帰ったら本当の事を詳しく話しておこう。


「ええ?そうなの?

ちょっとしばらく見ないと思っていたら、こんな事件に首を突っ込んで、解決していたなんて、一体二人とも何者?

まあ、エレノアさんはわかったけど・・・」


エトワールさんの突っ込みに慌てて俺が答える。


「いや、だからそれはほとんどがエレノアと、あそこにいるレオンとレオニーさんがした事で、僕は横で見ていた程度の事しかしてないですよ」


これは本当の事だ。

俺はその3人やパラケルスさんに比べれば、大した事などしていない。

むしろここに居ないし、名前も出ていない、ドロシーさんやオーベルさんの方がよほど活躍していたのではないだろうか?


「そうとは思えないけどね?」

「そうですニャ。

御主人様は凄いですニャ!」


俺が説明をしても、シルビアさんが疑い顔だ。

こら、ペロン!

そんなに俺のハードルを上げるな!

後で困るだろ!

俺は今回の人生はエレノアやミルキィみたいなお姉さんとイチャコラして楽しく生きたいだけで、そんな大層な人生は望んでいないんだからな!

メディシナーの件はたまたまなんだ!

頼むから俺の人生を穏やかに過ごさせてくれ!



さらにメディシナー区画の中央に飾ってあった等身大の青銅の彫刻を見て、エトワールさんがはしゃぐ。

始祖ガレノスを中心に、三高弟がそれぞれポーズを取っている彫刻だ。

それぞれが“英知”、“意志”、“愛”を表しているそうで、エレノアは“英知”だ


「ねえ、ちょっと!ちょっと!

ここに「始祖ガレノスと三高弟の像」ってあるけど、このエルフは当然エレノアさんなのよね?」


興奮して質問するエトワールさんに、エレノアがうつむいて答える。


「恥ずかしいです・・・」


その彫刻を見た俺が、エトワールさんに真顔で話す。


「でも本物のエレノアはもっと美人ですよ」

「御主人様!」


あれ?エレノア先生、照れていますね?

珍しく可愛いなあ・・・エヘヘ・・・


「それにしてもエレノアさんは凄いわね。

こんな彫刻にまでなって、まるで女神様みたいに崇め奉られているなんて・・・」

「本当です」


彫刻を見てシルビアさんが感心すると、ミルキィもうなずく。

俺もこうして見ると、改めてエレノアって凄い人なんだな~と思ってしまう。

自分の知っている人が、こうして伝説の人として彫刻になっているなんて体験はそうないだろう。

ましてやそれが毎日抱き合っている人だなんてね?

本当にエレノアは生き神様だ。


一方、レオニーさん一号は就任して間もない、若く、美人の現評議会議長を模したジャベックという事もあって、大人気だ。

治療を行わなくても、握手を求める人たちで大賑わいなので、レオンは急遽、「メディシナー最高評議会議長のそっくりさんと握手をしよう!」という企画を考えた。

どうやらレオニーさん一号は、それに専念する様子だ。

まあ、どっちみちこれじゃ、治療なんてしている暇ないしね?

そっくりさんとはいえ、現メディシナー最高評議長と握手が出来ると聞いて、希望者は長蛇の列だ。

本人だったら、恥ずかしがって拒否しただろうが、レオニーさん1号は、笑顔ではあるが、淡々と来場者たちと握手をしつづけている。

ひょっとしたらこれは本人が来るよりも正解だったかもしれない。

見ていると中には感激して中々手を離さない人もいて、係員に無理やり剥がされる人もいる。

まるでどこかのアイドルの握手会のようだ。

でも、これって、絶対に本人と握手したって、勘違いしている人がたくさんいるよね?


白衣姿のペロリンもケット・シーは珍しいので、人気だ。

特に子供には大人気で、こちらは着ぐるみのような扱いだ。

四方八方から抱きつかれて対応不可能になっている。

ペロンも近くに寄ると一緒にもみくちゃにされそうなので、早々に退避した。


治療の体験部門も、もちろん大賑わいで、たくさんの人たちが順番を待っているようだ。

ふと待っている人たちの手元を見ると、四角い札を持っている人たちがたくさんいる。

どうやら俺の考案した行列整理ジャベックは、ここでもちゃんと活躍しているようだ。


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