その81
新垣さんが驚愕の変貌を遂げて少し経ったころ最初の頃は騒ついていた周りも徐々に落ち着きを取り戻し始めた、だけどクラスの人とも段々と話せるようになって騒がれたのも無駄ではないんだなと思う。
それに新垣さんはよく告白されるようになっていた。まぁあれだけ可愛くなればな。だけど新垣さんは浮ついた話などなく断っているようだ。
ラブレターを貰った時も俺にどうしようか、どうやって上手く断った方がいいんだろう?と相談してくるからな。
神城さんは新垣さんが俺の事を好きだから断ってるって言うんだけど仮にそうだとしても奏以外とは俺は考えられないので本当にそうだったらどうしよう?と逆に不安になる。
とここまで言っていて全然違うならなんて恥ずかしい奴なんだ俺はで済ませられるけど。
「優?優!ボーッとしちゃってどうしたの?」
昼休み奏と昼食をとっていた。
「いや、奏は可愛いなって思ってボーッとしてた」
そう言うと奏はボッ赤くなる。あ、でもまた変な勘違いとかそういう感じにならないように相談しとくか。
違ってたら俺って恥ずかしい奴だなと済むうちに。
「なぁ、奏。なんか神城さんが新垣さんは俺の事を好きなんじゃないかって言われたんだけど」
「うん、私も新垣さんは優の事好きだと思ってた」
「奏もそう思ってるのか‥」
「うん、でも不安がないって言ったら嘘になるよ?だって新垣さんあんなに可愛いし。で、でもね、私は優だったらそうなっても私の事選んでくれるって信じてるから‥」
「奏‥」
「それに新垣さんは私から優を奪い取ろうってする人じゃないような気がするしそんな事もう嫌だから‥」
「でももし優を奪い取るつもりだったら優を渡すつもりないから!」
「俺は奏以外とはありえないよ」
「ウヘヘ、私優にそんなに想われていてとっても幸せ」
ニコッとこちらに笑いかける奏の胸元には俺がプレゼントしたネックレスが輝いていた。




