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その8

奏の部屋で勉強して1時間経った頃だろうか。互いに頭の力量が同じくらいだけあって思ったように教えられてるのかな?と疑問に思い始めた時奏での様子がおかしい。


顔を真っ赤にさせて変にモジモジしている。気になって「奏?」と呟くと奏はハッとしたように下を向いた。




「ねぇ、優」


「どうしたの?奏」



「優は私と居てドキドキしたりする?」


「え?」


「私はね、優と居ると凄くドキドキする。最近になって特に‥初めはね、優のこと気になって友達になりたいなって思ったの。でもね、段々優のこと」

そこまで言うと奏は黙ってしまった。

しばらくの間沈黙が訪れる。



奏は耳まで真っ赤にして意を決したように俺の目を見た。


「ねぇ、優。私のこと好き、、です、か?」



俺の中で何かがヒビ割れるような感覚が走った。できれば聞きたくなかった、いや。いつかはこんな日が来ると思っていた。奏がなんでこんな俺を好きになったかは全くわからないけど好意はあると感じてた。こんな子に告白されたら普通ならとても嬉しいのだろう。ましてや俺みたいなダメ人間が。



「奏のことは好きだよ。‥‥友達じゃん」



途端に奏が真っ青になり酷く動揺している。ああ、やってしまった。もう奏とはダメかもしれないと優は拳を握った。来週からどうやって接しよう?どうやって奏を避けようと最低な思考がぐるぐる巡る。俺も唖然とした表情をしていることに気付いた奏がまくし立てる。



「そっか‥そうだよね、私ってバカだ、こんなこといきなり言われたら気持ち悪いよね。ごめんなさい」

先程の奏の高揚が嘘のようにだけどとても悲しそうな表情で強張った笑顔を作る。



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