その78
そして優の誕生日がやってきた。今年の優の誕生日は日曜日でよかった。まぁ平日だったら遊園地行く?とか言えないしね。
よーし、思いっきり祝ってあげるんだから!
私は朝優を迎えに行き一緒にバス停に行く。
「優、今日はいっぱい楽しもうね!」
「奏がエスコートしてくれるなんてワクワクするなぁ」
そしてバスに乗り遊園地まで向かう。
楽しもうねって言ったけど私のプランで優が楽しめるか不安なんだけどね。
私はバスからの過ぎ行く風景を見ながらずっと優とこんな風に誕生日祝ったり出来ることが出来ますようにと祈った。
「ん〜、着いたねぇ!」
「やっぱ結構混んでるなぁ」
フリーパス買ったからいっぱい遊べるもんね!でも休みの日は混んでるから全部はまわれないだろうけど。
「ねぇ優、まず何に乗る?」
「そうだな、ジェットコースターに乗ってみようかな」
「じゃあ行こう!」
そして優といろんなアトラクションをまわってあっという間にお昼になった。
遊園地で軽い昼食を取り残りをまわる。
「優、最後に観覧車乗ろう?優と乗りたかったんだぁ」
「よし!行くか」
優と一緒に観覧車乗るのずっと楽しみだったんだ。なんだか優の誕生日なのに私の要望も入っていて少し悪い気もするけど。観覧車は結構カップルがいて私たちもその列に並ぶ。優と私もカップルなんだよね。なんだかはにかむ。
観覧車に乗り段々と上に進む。下の風景がどんどん小さくなっていく。
優と観覧車乗ってるなんて夢みたい。
私がホケーッとしていると優が
「なぁ奏」
「なーに?」
「結構金かかっただろ?それに昼まで奏が払っちゃって」
「私がやりたくてやってるから優が気にすることないよ?」
「いや、奏は少し気張りすぎなんだって。俺が奏ばっかりにお世話になってたらダメ人間になるって前に言っただろ?だからこれ」
「え?」
優からプレゼント用に包装された小箱を渡された。
「開けていいよ、気にいるかわかんないけど」
開けてみるとウサギを象ったネックレスだった。
「可愛い」
「奏ウサギ好きだろ?だから‥」
ヤバい涙が出てきた、嬉しすぎて。
「優、ありがとう。一生大事にする」
すると優はそのネックレスを私につけてくれた。
「よかった、気に入ってもらえて」
嬉しすぎて優を抱きしめた。
「私からもあるの。優に最初に渡されちゃったけど。あ、あの私何にしていいかわからなくて本当は私のが優に気に入ってもらえるかわかんなくて‥」
不安だけど優へのプレゼントを渡した。
優が私のプレゼントを開ける。
「それウサギのキーチェーンなの私とお揃いの。鞄にでもつけてもらえたらなぁって‥ウサギで優のプレゼントと被っちゃって申し訳ないけど‥」
「奏が選んでくれたんだろ?それだったらなんでも嬉しいに決まってるじゃん?ありがとう。俺も大切にする。大好きだよ、奏」
そして観覧車の中で口付けをした、なんて甘いひと時なんだろう。
そして、程なくして遊園地を出て私の家に向かう。
優のために料理の仕込みもバッチリしたしケーキも気合い入れて作ったんだもん。喜んでくれるといいな。
家に着きパパとママも一緒に優の誕生日を祝ってくれた。こういう光景なんだかいいなぁ。
「ハッピーバースデー優、これからも私と一緒にいて下さい」




