その77
そうそう、優の誕生日もうすぐなんだよね。優にその日は思いっきり尽くさなきゃ!
「10月21日はなーんの日だ?」
「えっと俺の誕生日?」
「正解ッ!お祝いしなきゃね!ねぇ、何して欲しい?」
「いや、いいよ。だって奏の誕生日は俺なんもしてないし」
「まぁ私の誕生日は優と付き合う前にとっくに終わってるから別にいいけど優の誕生日はもうすぐだもの!」
「うーん、何して欲しいって言われてもなぁ」
「遊園地とか行かない?あとディナーは私が腕によりをかけて作っちゃうから!」
「あ、ああ。ありがとう」
あ、あれ?もしかして私がどんどん勝手に決めちゃうから困ってるかな?遊園地とか優は嫌なのかなぁ?
「もしかして何か嫌だった?」
「ん、いや、そういうのあんまり慣れてないからさ。こういうもんなのかな?って」
「うーん、そう言われると私も優しか付き合った事ないからなぁ。でも私優にやっぱり分かる形でお祝いしてあげたい」
「じゃあ奏に任せるよ、てかありがとうな。お祝いしてもらえるって嬉しいよ」
「えへへ、優に喜んでもらえるならなんだってするよ」
優にあげるプレゼントも買いに行かなきゃ。でもそれが何にするか1番悩む。
男の人ってどんなものをプレゼントされると嬉しいのかな?
うーん、私が選んだものよりゲームソフトの方が嬉しいとか思ったりして‥
バイトとかしてれば予算も高く見積もれたんだけどうちの高校は禁止だし、悩む〜。
なのでデパートに行く事にした、優には内緒でね。
私があーでもないこーでもないと悩んでいてブラブラとデパート内を歩いているとなんと新垣さんに出会った。
「新垣さん?」
「あ、あ、あ、あれ?白石さん!?」
そんなにかしこまらなくても‥こっちもかしこまっちゃうよ。
「こんにちは、新垣さんもお買い物?」
「う、うん?お買い物かな?白石さんはな、何か?」
「え、えーと、優の誕生日プレゼント何がいいかなぁって悩んでたんだけどわからなくて結局ブラブラしてたの」
「足立君の誕生日‥」
「私優に喜んでもらいたいんだけど私が選んだもので微妙な反応だったらちょっとショックだなぁって」
「そんな事ないと思うよ?だ、だって足立君は白石さんのこと好きだし」
「ありがとう、新垣さん。そう言ってもらえるとなんだか嬉しい」
なんだか励まされちゃったな、でも他の人からそう言われると素直に嬉しい。
「や、やっぱり白石さんって凄く綺麗。私みたいな地味なのといると恥ずかしいでしょ?」
「ううん、全然そんなことないよ。私なんかどこがいいのかわかんないし」
「あ、あの私いくね?白石さんの貴重な時間取らせちゃってごめんなさい」
そう言うと新垣さんは行ってしまった。
全然いいのに。でも新垣さんあんまり学校で喋ってくれないからお話少しでもできてよかったな。
結局迷いに迷って優にはウサギのペアのキーチェーンを買った。男の子にウサギ‥‥私の好みで選んでしまった。でもそんなにくどくないからいいかな?鞄に付けてもらえば大丈夫だよね?
これで喜んでもらえるのでしょうか?と自分に自問自答したけどわからなかった。




