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その6

優は窓側になり満足していた。正直奏にこれ以上踏み込まれたくない。特別な仲などもってのほか。俺の素とか心情がバレしまう可能性が高い。このままでいいのだ。そもそもほぼ毎日一緒に登下校してるようなもんだから丁度いい。



チラッと奏の方に目をやるとあからさまに俯いていた。そう都合よく何度も隣の席なんかになれるわけないじゃないか‥



まぁまた神城さんと近くの席になるとは思わなかったが。前の席に神城さん、隣には「新垣 唯」少し暗い感じの子だ。正直俺はこのくらいが心地いい。

後ろには「坂木 康太」最近仲良くなった奴だ。

まぁ当たって順調だ。



この席で授業が終わり休み時間になると遠い席から奏と奏の友達の今井さん、ヒロキ、神城さん康太が来て授業が始まるまでお喋りしてるという感じだ。




「ねぇ、優。明日土曜日でしょ?小テスト近いし一緒に勉強しない?」

奏がそう話してきた。奏は学年では中間くらいの頭の良さ、俺とあまり変わらない、少し俺の方が勉強出来るくらいだ。

だけど休みの日くらいは素のままでいたい俺にとっては面倒この上ない。

けどこれといって特に断る理由もない。

考えてると


「おっ!熱々だなぇ、お二人とも。しっかり奏に勉強教えてあげてね、足立君!」と今井さんがまくし立てる。

こうなってしまったら断ると気まずくなるので「いいよ。」と答えるしかなかった。



「やったぁ!じゃあ優は私のお家でお勉強会ね!ママにもしっかり連絡しておくからよろしくね」


内心盛大なため息をついて週末に差し掛かっていた。





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