その59
水着を買って思った以上の出費になってしまった。水着に合わせたTシャツとサンダルまで買ってしまったからだ。俺は金欠になり奏の奢りでデパート内のバーガー喫茶で奏と岬と昼食をとっていた。
「いやー、優先輩ありえないですわぁ、水着買って金欠とか」
「お前が高めのTシャツ選んだからだろ!」
「何言ってんですか?女の子はファッションに気をつかうんですよ?あたしらが選んだから女受けバッチリですわ」
「あ!そうだった、優〜、他の子に言い寄られちゃダメなんだからねぇ」
「いや、女受けするのとか頼んでないし‥あ、奏!」
「は、はひぃ!?」
あ、思わず改まってしまった。
そうだ、大事な事を忘れていた。俺は海に行こうと言われた時から奏に伝えなければいけない事があったのだ。とんとん拍子で決まってしまい今の今までどうしても言わなきゃいけないことを忘れていた。
「実は俺泳げないんだ‥」
奏・岬 「え?」
「あはははッ!優先輩最高だわ!ここまでしといて泳げないとかッ」
「そう言えば確かに学校のプールで泳いでいるところ見た事ないかも」
そうなのだ、学校のプールの時間はスケープゴートしていたからな。泳げないし。
「で、でも大丈夫だよ!?私がサポートするし一緒にいるから!」
「あはははッ奏先輩と一緒とかって優先輩dead endフラグ立ちまくりじゃん」
「え?え?私そんなに頼りない?」
「大事なとこで足つって2人仲良く溺れるところまで想像できました」
「なので優先輩、あたしが手取り足取り優先輩に泳ぎを教えてあげますよ」
「だ、ダメ!岬ちゃん優にいけない事しそうだもん!」
「何を想像してるんですかねぇ?奏先輩は。いやらしい」
もう俺の事は見えなくなってるなこの2人
。しばらく奏は岬にからかわれまくられ会計を済ましデパートを後にする。
岬も帰り俺たちも帰路につく。
「優泳げないんだね、意外だった」
「ああ、かっこ悪いだろ?」
「ううん、可愛い。私がしっかり優を見てるから安心してね!楽しみだね!」




