その57
夏休みに入り俺はようやく朝ゆっくり寝てられると思い午後まで寝ていた。エアコンが効いて丁度いい気温だ。部屋から出たくない。ちょっと目を覚ます。なんだまだ14時か、眠気まなこでスマホを見た。LINEが来てる。案の定奏だった。
『おはよう起きてる?』
ウサギのスタンプ付きできていた。
あれ?5時間前だ。休みなのに朝早いよ奏。
俺も返事しておこう遅いけど。
『おは』とだけ打ち込んで眠気に勝てずそのまま寝てしまった。
再び目を覚ます。なぁんだ、もう18時すぎか。今日も終わりだな、寝すぎて疲れた。学校モードという偽りの俺から解放された俺はここぞとばかりにぐうたらしていた。今日くらいいいよな。
あ、まずい‥奏におはようのLINEを打ちかけていたのを忘れていた。もう何時間前だろう?
『おはよう。今起きた』と返信しておいた。何を今更と思うだろうな奏は。怒ってるかな?怒ってるよね?
だからついでに『ごめんなさい』と返事を送った。
しばらくして奏から返信が来た。
『ご飯できたから下においでよ』と返信が来た。
え?何それ?階段を降りてリビングに行くと母さんと奏がご飯を並べていた。
「なんで奏いるの?」
「もぉ〜、優ちゃんが1日中寝てるから奏ちゃんさっきから来てて起きるまで待ってますって待たせてたのよ?ご飯のお手伝いまでしてもらったんだから!」
「優のママさん、私が好きでやっているのでお構いなく」
「優ちゃん夏休みとか長いお休みになるとずっと生活リズムがおかしくなってるからこの際奏ちゃんに来てもらって矯正してもらおうかしら」
「優と一緒にいれるなら喜んでご協力します」
マジかよ‥奏と目が合うとニッコリと笑っている。何その笑顔少し怖い。
夕飯を食べ終え食器を洗い奏が俺の部屋に来た。
「ゆ〜うッ!」
部屋に入るなり俺に飛びついて来た。
「あれ?怒ってないの奏」
「全然!」
「てっきり怒ってるのかと思った、俺ずっと寝てたし」
「最近色々あったから優も疲れてたでしょ?だから気兼ねなく休んで欲しいなぁと思ったから」
「あ、でも度を過ぎるとダメだから毎日私が来てあげましょうか?」
「まぁ奏ならいいかな」
「おふたりさーん、惚気るのはいいけど母さんに丸見えよぉ?」
ガバッと俺と奏は離れた。
「覗きにきたのかよ!?」
「や〜ねぇ、ドア開いてたわよ。あ、これお菓子ね」
後は楽しんでねぇと母さんは出て行った。
「う〜、恥ずかしかったけど優のママさんだったら問題ないよね!」
何が!?後で俺が母さんに根掘り葉掘り聞かれておちょくられるんですけど‥
「そうだ!今度海行かない?」
「あ〜、海か。小学生以来行ってないなぁ。できればインドア派でいたいから」
「じゃあ佳菜とか誘うから行こう?ね?絶対楽しいよ」
強引に決められてしまった‥‥




