その49
学校付近まで行くとやっぱり岬ちゃんがヒョコッと現れた。本当にしつこいよ‥‥
「おはようございます、優先輩、あ〜、あとついでに奏先輩!」
私ってついで?まぁ岬ちゃんからしてみればついでなのかな‥
「無視していこうぜ、奏」
「う、うん」
岬ちゃんの横を通り過ぎようとしたらいきなり岬ちゃんに腕を掴まれた。い、痛い。凄く力込めてる‥‥
「それにしても奏先輩昨日逃げちゃうんですもん、そのせいで優先輩まで帰っちゃってつまんなぁ〜い!」
またしても岬ちゃんは私に近寄り私の首筋辺りをペロリと舐めた。あまりの事にビクッとしてしまった、怖いよこの子‥
「あっははは、奏先輩マジウケる〜」
そう言った途端優が岬ちゃんの肩を掴んで強引に私から引き離した。
「痛ぁ〜い、優先輩。女の子にそんな事するなんて最低ー!」
「お前が悪いんだろ。奏に嫌がらせしたって俺が奏を離すつもりないよ?」
「ふふふ、優先輩〜!」
いきなり岬ちゃんが優に近付いてきた。
ダメだ。
岬ちゃんが優に近付く前に私は正面から優に抱きついた。
「だ、ダメ!優は私の優だもん!」
思わず大きい声で叫んでしまった。優も少しビックリしてる。周囲の生徒の視線がこちらに注目するけど構ってられない。
「へぇ〜、その様子だと昨日は優先輩に体で慰めてもらったんですねぇ?あ〜、やらしい」
言われた途端真っ赤になってしまった‥
「本当にわかりやすいなぁ、奏先輩は
」
「おいッ!あんまり奏をバカにすると許さねぇぞ?」
「どう許さないつもりですか?まさかあたしに暴力振るうつもりじゃないですよねぇ?」
な、なんかヤバい、優が怒ってる‥何かあったら全部優になすりつけてきそうで怖い。
「ゆ、優、私大丈夫だからもう行こう?」優の腕を強引に引っ張っる。
そしてそのまま逃げるようにクラスに行った。
はぁーッ、疲れたぁ。
「奏、今日も大変だねぇ?」
佳菜が中野君と一緒に来た。2人にも心配かけちゃって私の情けないなぁ。
「佳菜ぁ、私岬ちゃん苦手。どうしたらいい?」
「あいつ昨日奏と足立君帰った後も教室来たよ?奏と足立君はあんたのせいで帰ったよって言ってやったけど全然なんとも感じてないようだったし変なのに絡まれたねぇ、大方足立君と奏に構って欲しいから嫌がらせしてんでしょう、ガキなの。あんなのはいつか痛い目みなきゃわかんないのよ」
「まぁ見つからないように休み時間とか昼休みとか2人でどこかでラブラブしてなよ、白石さん。椎名だっけ?そいつには俺らが適当な事言って見つからないようにしとくからさ」
「うん、2人ともありがとう」
でもこんなこといつまで続けるんだろう?どうしたら私たちのことを岬ちゃんは諦めてくれるんだろう。




