その48
パチリ。朝だ。昨日は優に大分心配かけちゃったな。はぁ、できれば学校行きたくないな、優にも学校行ってもらいたくないな。岬ちゃんに意地悪されるに決まってるもんね。
どうして私にあんな意地悪してくるんだろう?私何か気に触ることしたかな?何も思い浮かばない‥
鏡の前に立って自分を見る。
うわぁ、酷い顔‥あからさまに嫌そうな顔をしている自分を見て思った。
昨日もこんな顔してたのかな?
岬ちゃんは経験豊富、そして余裕たっぷり。
私はそれに比べて経験も乏しい。まぁ優以外なんて考えられないけど。逆に優は私で満足してる?その時点で自分には余裕もないことに気付く。
優と付き合うことができた時に私は絶対優に嫌われたくない、離したくない、捨てられたくないって思って行動してる。
優に好きでいてもらうための行動に余裕なんかないのだ。
頭もブンブンと振る、岬ちゃんの行動にくじけそうになるけど優への想いは絶対消せない。優を振り向かせようと頑張ってた時を思い出せ!優は私の優だもん、絶対誰にも渡さない!
決意を新たに支度を済ませる。そろそろ優が学校に行く時間だ、行かなきゃ。
玄関をガチャリと開け家を出ると優が待っていた。
「あ、あれ?優待ってたの?」
「ああ、なんとなくな」
いつもなら優は私の家をスルーして私が追いかけて優に追いつくといった感じなのでビックリした。
付き合ってて家も通るのに一緒に行かないの?なんか冷たくない?って思われるかもしれないけど優は「待たせたり急かしたりするの悪いし」と言うのだ。でも私は知ってる。学校まで半分くらいの距離で私が追いつかなそうだとこっそり待ってるのを。
私の家の前で待つのが優にとっては少し恥ずかしいんだろう。優にはそんなとこあるよね?
でも私は優のそういうところがとても可愛くて好き。
だから今までの分も込めて私は言う。
「いつも待っててくれてありがとう。優、大好き」
優は目を丸くして驚いて恥ずかしそうに、じゃあ行くぞと言った。
えへへ、可愛い。
予想外のサプライズで朝から一転元気になた。




