その47
目覚ます、すると優が視界に飛び込んできた。
「起きたか?」
「うん、もしかしてずっと見てた?」
「ああ」
「ずっと寝てるとこ優に見られたんだ、恥ずかしいよぅ」
本当に恥ずかしい、ヨダレとか垂らしてないよね?
どれくらい寝てたんだろう?時計を見ると16時を過ぎていた。
頭が段々覚醒してきた。
私は優が恋しくて恋しくて自分から何度も優を求めて疲れ果てて寝てしまったんだ‥
あぁ、恥ずかしい。穴があったら入りたい。とりあえずベッドの中に潜った。
「よかった、いつもの奏に戻った」
「優、今日はありがとう。それとごめんなさい、学校までサボらせちゃって」
「さっきも聞いたよ、そんなことはどうでもいいよ、奏が元気になってくれたら」
優って本当に優しい。いつも優を見てるから心の底からそう思ってくれているのがわかる。
優が彼氏でよかった。ダメだ、泣きそうになる。
「岬ちゃんに今日だけでここまで打ちのめされるなんてこんなんじゃ優に迷惑かけてばかりだよね?」
「奏のことなら迷惑なんて思わないよ?だからさ、あんな風にいなくなったりしないで奏の気持ちをちゃんと俺に伝えてほしいな。俺は奏のことなら受け入れるよ。奏が俺にそうしてくれたように」
優‥‥どこまで私を優の虜にするんだろう?優は優しくてそれにかっこいい。例えば誰かがそれはないって言っても私の中では優は私の王子様だよ。
「奏、そろそろうちの親も帰ってくるから奏の家に行こうか?」
「うん、ねぇ優、送ってもらってもいい?」
「言われなくてもそうするつもりだったけど?」
わかってるよ、ただなんとなく甘えてみたかっただけ。それだけで今は凄く満たされてるから。
優と2人きりの優しい時間をすごせた私はまたさらに優を好きになっていた。




