その37
今日、奏の両親が親戚の家に泊まりで出掛けるので俺は奏に呼び出された。もう奏の両親は了承済みなのだが逆に危険だろ?奏の両親は俺を両生類か何かの類と思われてってるのか?
まぁ逆に言えば相手の両親に凄く恵まれているのだろう。
いつぞやの夜を思い出す。ゴムくらい買って行った方がいいよな?11時過ぎ近くのコンビニにゴムを買いに行く。初めて買うがよくわからないのでとりあえず極薄タイプを買うことにした。
とりあえず止まる分の着替えなどを準備する為家に戻る事にした。
奏と付き合う事になってからしばらく経って俺はすっかり奏中心の生活になっていた。それが苦とはならずむしろ楽しい。俺って結構チョロかったんだなと苦笑いをする。
おっと一応ゴムの使い方くらい予習しとくか。
「‥‥‥」
これでいいのか?まぁ思ったよりスムーズに付けられたしそういう事になってドギマギする事ないだろう。
昼食を食べ両親に奏の家に行ってくると伝え俺は家を出た、奏は今頃何してんだろなぁ、奏のことだから俺も来るし掃除とか家のことしてんだろなと思う。
奏の家に着きインターホンを押した。するとドタドタとこちらに向かう足音が聞こえる。ガチャリとドアが開く。
少し汗ばんだ奏がそこには居た。
「優、待ってたよ!会いたかった」
抱き付こうとしたが奏はすんでのところで踏み止まった。
「なんだ?どうした?」
「私今お部屋掃除してて、ほら、暑いでしょ?汗かいちゃったから‥」
「なんだ、そんなことか」
俺はそう言うと奏の手を掴み自分に引き寄せ抱きしめた。
「ちょっと!優、私汗かいてるから!臭いかも‥」
「俺もここまで来るのに少し汗かいたし一緒だな、それに奏は臭くないよ?」
ワザと奏の首筋の匂いを嗅いでみる仕草をすると奏はカァ〜ッと赤くなる。
「優も‥いい匂い。落ち着く」
少しの間抱き合い奏の家のリビングに入る。
「優、それ着替え?」
「ああ、一応な」
「だったら私の部屋に置いてきていいよ?」
「じゃあそうするか」
そう言い奏の部屋に行きドアを開けた。
ん?なんか部屋のテーブルに見覚えのある箱が‥そう思った瞬間下から「だめぇー!」と叫び声が聞こえ脱兎の如く物凄い勢いで階段を上がってくる奏がいたので俺は思わず奏の部屋に入らずドアを閉めた。
その瞬間顔色を変えた奏がゼェゼェと息を切らしながら現れた。
見てはいけないものを見てしまったんだな‥
「ど、どうした?」
「ゆ、優、もう入った?着替え持ってるから入ってないよね?そうだよね!?」
「あ、ああ」
そうですね、察しました。
「あ、あの!そう言えばまだお部屋入れる状態じゃないからやっぱりリビングに戻ってて!」
もう見てしまったよ、奏。だが奏の勢いに負け俺はおとなしくリビングに戻った。




