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その34

学校も終わり部活など特にやってない俺はさっさと帰ろうとしていた。コンピュータ部とかよくわからん部活に入っていて良かったな、すんなり帰れる。

あれ?ふと思ったが奏って部活とかやってないのか?いつも俺に合わせて帰ってるし今まで気にしてなかったから聞いてなかった、奏の友達の今井さんはバレー部と言うのは奏と話してるのをチラッと聞いていたけど‥


「あの‥‥」

横から消え入りそうな声が聞こえてきた。あ、新垣さんか。


「今日はありがとう、足立君」


「いいよ、これくらい。忘れたんなら遠慮なく言えば良かったのに」

まぁ彼女の性格からして難しいだろうなぁ。


「私ってこんなんだから‥‥」


「まぁクラスの奴らに気軽に話して馴染んでみろよ?新垣さんの良さに気付くやつもいると思うよ?」


「うん、ありがとう」

そう言って新垣さんは廊下に出て行った。


そろそろ帰ろう、奏も今井さんにバイバイしてるし俺が帰るタイミング待ってたんだろうな。


「優、一緒に帰ろう、まだ雨降ってるから相合い傘できるねぇ〜!てか新垣さんと何話してたの〜?」


「ああ、新垣さんが筆箱忘れてかしてたからお礼言われた」


「そっか、少し気になっちゃったけどそれならいっか!なんか少し複雑だけどそんな優しいとこ好きだよ私は」


「優の隣の新垣さんが羨ましいなぁ〜、私も優に優しくしてもらいたいんですけどぉ!」


「あはは、妬いてる奏って可愛いな」

本心でそう思う。奏といるとホッとする。他の人と接してもこれだけ安心できるのは奏くらいだろう。人が居なくなったのを見計らって廊下で奏を抱きしめた。


2人で1つの傘をさして俺たちは帰る。奏の目論見通り相合い傘だ。


「そう言えば俺知らなかったんだけど奏って何部なの?」


「あ〜、私は文芸部。いてもいなくてもって感じの部活だから融通は利くんだ」


「じゃあ俺と似たようなもんか」


「優と一緒に帰れるから文化系の部活で本当良かったよ、朝も帰りも優と一緒、ふへへへ」


「あ〜、家に着きたくないなぁ。あっ、寂しいからこれからちょくちょく夜も連絡しよう?LINEするから」


「わかった、実は俺もそうしようかと思ってたし」


「やったぁ、既読スルーはなしだよぉ」


奏の家の方が俺の家より少し学校に近い。だから奏は傘をそのままかしてくれた。明日は奏の家に寄ってから学校に行くか。




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