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その32

自分の席に座ると神城さんが話しかけてきた。


「白石さんと付き合う事になったようね?」


「ああ。神城さんまで知ってたか」


「聞こえてきただけよ、白石さん嬉しそうね。良かったじゃない」


「ああ、なんかこうなるまで色々あったけど奏の彼氏になれて良かったと思ってるよ今は」

ヌッと横から奏の顔が割り込んできた。


「優〜、言ったそばからぁ!」


「ウフフッ、白石さんって結構妬き持ち焼き屋さんなのね?足立君には白石さんと付き合えて良かったねって言ってたのよ?でもそうね、足立君奪っちゃおうかしら」


「ダメ〜ッ!ようやく優と付き合えたんだから誰にも渡さない!」

奏が俺の頭を抱きしめてくる、おい、胸が当たってるし何より苦しいんだけど。


「冗談よ。ほら、足立君が困ってるわよ、早く離してあげたら?」

神城さん意外と結構意地悪だな。

奏がようやく離してくれた、ふと横から視線を感じたので見ると新垣 唯さんがチラチラこちらを見ていた。俺と目が合うとパッと顔を逸らしてしまった。

うるさかったのかな?


外を見ると登校前は晴れていた空が曇り出していた。


「なぁ奏、雨降りそうだけど傘持ってきたか?」


「天気予報で雨降るかもって言ってたから持ってきたよ!もしかして優持ってきてない?」


「持ってきた人が言うようなセリフに感じたか?今の」


「じゃあ雨が降ればいいねぇ、そしたら私と相合い傘だよ」


「なら私普通の傘と念の為折り畳み傘2つ持ってるけど足立君にかしてあげようかな?」


「何でそこで神城さんが入ってくるの〜!?」

奏は完全に神城さんに遊ばれてるな‥




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