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その31

月曜になりまた気だるい学校に登校する。憂鬱な朝の通学路を歩いていると奏の声が聞こえた。


「優〜!待って待って」

奏がいつも通り小走りでやってきた。


「おはよう、奏。眠いなぁ」


「眠いのは優でしょ?もしかして夜遅くまでゲームでもしてたぁ?」

奏が当たり前のように俺の腕に抱き付いてきた。


「もしかしてこの状態で学校行くの?」


「当たり前じゃん!私ずーっと優とこうして学校行きたかったんだもん」


「恥ずかしいだろこれ?」


「いいの!優は私のだって思ってもらわないと優が誰かにとられちゃったら不安だし」


「誰もとらないと思うけどなぁー」


「優って結構人気だしわかんないよ?優のママさんも言ってたけど外面はいいもんね」


「おい、バカにしてるぞそれ」


「それに優の席の前には神城さんもいるし‥私神城さんみたいにクールじゃないし頭もよくないし‥‥」


「てか神城さん別に俺の事好きでもなんでもないだろ?考え過ぎだ」


「とにかく!私以外あんまり見ないでほしいな‥‥」


「まぁ俺の事こんなに好きでいてくれるの奏くらいだろ」


「えへ、私優の事優が思ってる以上に好きだよ」


学校に着き奏と一緒に教室に入った。

ヒロキがそれを見てニヤニヤと笑い近付いてきた。

「優、白石さんと腕組んで登校するなんてもしかしてというかやっとカップルになったんだな?


「なんだやっとって?」


「そりゃあ白石さん見ればわかるだろう?ずっと前から優のこと好きってあからさまだったからな、それなのにお前はスルーしてきて他に白石さんのこと好きなやつに付き合ってないって期待させて恨まれてるからなぁ」


「まぁやっとカップルになったんだから白石さんのこと好きな奴らも諦めるだろ?よかったな優。とりあえず優のことはどうでもいいけど白石さん、おめでとう」


「うん、ありがとう、中野君」


「奏〜、よかったじゃん!あんた健気にアタックしてた甲斐があったねぇ、でもあんたらイチャイチャしすぎてムカつくわ」

奏の友達の今井さんまで加わってきた。

朝から疲れるこの対応。勘弁してくれ、でも奏は嬉しそうだ。俺も少しそんな奏をみて少し安らいだ。




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