その30
結局日曜は家の中で過ごした。まぁ明日から学校なのでそれでいいが。夕飯は奏と俺と母さんの3人で食べた。母さんは奏の料理の美味さに感激していた。そしてその後は俺の部屋の中で奏にベタベタされて奏の帰る時間になり奏の家まで送って行くところだ。
「奏ちゃん、またいつでも来て。歓迎するわ、優ちゃん、奏ちゃんのご両親にお礼を言いなさいよ、それとお菓子あるから奏ちゃんの家に」
「わぁ、ありがとうございます。またおじゃまさせてください」
「じゃあ行くぞ奏」
「優、帰りたくないなぁ。もっと優と居たい」
「明日また学校で会えるだろ?」
「それはそうだけどぉ!」
「優は私と離れ離れになって平気なの?」
「まぁ奏がいて騒がしかったのがいなくなると少し寂しいな」
「もぉー優ったら!」
奏が腕に抱きついて来た。俺の腕に顔をすりすりしている。
そうやって歩いているとやがて奏の家に着いた。
「優、チューして!」
「え?ここで?」
「だって挨拶してすぐ帰っちゃうでしょ優は?寂しいからチュー!」
「わかったよ」
奏にキスをした、唇だけ触れるキスのつもりで口を離そうとしたが奏は物足りないのか俺の首に腕を回して深めのキスをしてきた。
「プハッ、今日はこれで我慢する、じゃあ行こう優」
奏の家の玄関を開けた。
「パパー、ママー、ただいまぁ!優連れてきたよぉ〜」
奏でがそう言うと奏の父さん母さんが玄関までやってきた。
「おぉ、優君久しぶり、元気にしてたか?奏が迷惑かけたんじゃないか?奏が押しかけてすまないね、言っても聞かなくてな」
「いえ、奏に大分お世話になりました。料理とかも作ってもらったんで助かりました。これ、うちの母さんからです。母さんからも奏のご両親によろしくと言ってました」
「悪いわねぇ、優君。奏のわがまま聞いてくれてありがとうね、でも奏今まで家事苦手だったのに優君と仲良くなってからメキメキ上達してったのよ〜、優君のためかしら?」
「ママッ!余計なこと言わない!」
そうだったのか‥‥あんなに美味しい料理とか作って元々できるのかなぁと思っていたが頑張っていたのか。
「パパ、ママ、私優と付き合うことになったからね!」
「あらあら、私とパパはそんなこと聞いても驚かないわよぉ〜、奏を見てたらいつかお付き合いするかと思ってたから」
「そうだな、優君、奏をよろしく頼むよ、ただ間違いだけは起こさないように」
奏の父さんは笑いながらそう言った。目は笑ってないような気はするけど。
そんなこんなで日曜も終わろうとしていた。




