その14
教室に入ろうとした時優達の話している声が聞こえた。
「足立今週の休みの日にどっか遊びに行かねぇー?」
「悪いな、今週両親どっちもいないから遊べないんだわ」
「マジかぁ、だったら足立の家で遊ぶか?」
「お前ら絶対家荒らすだろ、勘弁してくれ」
フフッ、いーこと聞いちゃった!
てことは今週優は家で1人なんだね?
話は聞いてませんでしたよー?的な感じで何気なく教室に入り優達の会話に混じる。そして今日も学校生活が終わる。6月に入り少し暑くなり梅雨の時期に入ろうとしていた時期だった。
優は学校が終わり帰ろうとしていた、いつもなら奏が優のところまで小走りで来て一緒に帰ろうと言ってくるところだが今日は奏はいつの間にか帰ってしまっていた。
今日はこないのかと若干拍子抜けして帰路に着いた。
自宅に着き誰もいないがただいまーと呟きリビングのソファに腰掛けた。
テレビでも付けて1人の時間を満喫していた。心地いい時間が流れる。
そろそろ夕食でも買いに行くかと思い準備を始めたところピンポーンと間の抜けたインターホンが鳴る。
誰だよ全くと思いながらめんどくさそうにドアを開けると買い物袋をぶら下げた奏がちょこんと立っていた。
「優、1人でしょ?だから夕飯作りに来たよ」
‥‥‥‥‥
絶句してバタリとドアを閉めた。なんで居るんだよ?するとドンドンとドアを叩き優〜!!と奏が呼ぶ。
もう1度ドアを開け怪訝な表情で彼女を見る。
彼女は少し怒ったのか頬を膨らませていた。
「ひどいよ、優!せっかく優のために来たのに!」
「頼んでない、てかなんで知ってるんだよ?」
「学校で聞いちゃった、えへへ」
唖然としてしまったが夕飯の支度を買ってきてまで彼女をこのままにしているわけには行かないので仕方なく家に入れた。




