ネギ(レーザー)
「もう御託は終わったか? なら死ね」
やべぇwwwwwww厨二モード全開にしてたら黒フードの奴きれたwwwwwwwぷわぁwwwwwwwww本当に死んじゃうおwwwwww
ここで無駄に全力でネギビーム出したらブラックのあんちゃんや楓ちゃんを巻き込みかねんな……。
俺はネギをビームサーベル的な感じにしてみた。このネギはなんでもできるおwwwwwwww
「ウォォン!!」
口で効果音を出し、ネギを構え黒フードの奴ににじりよる。本当は立ってんのもやばいんだが……。
黒フードの奴の不気味な笑い声が辺りにこだまする。んで、笑いながら俺に銃口を向けやがった。
危ないおwwwwwwww鉛が当たったら死んじゃうんだおwwwwww血がでるwwwwww僕ピクルじゃないから皮膚じゃ防ぎきれないおwwwwwww
「貴様がいかに面妖な兵器を使おうが、今のそんな状態では塵程の役にもたたない」
今の状態じゃなく、前々からゴミだったとお答え頂きたかったwwwwwwwww
しかし児玉清してる場合じゃない。そろそろ零たんがこの施設の中枢を乗っ取るはず。そしたら味方の軍隊がここに押し寄せてこいつを捕まえてくれるはず。それまで時間を稼がないと……。
現代っ子特有の他力本願ブレインを全開にしてると、黒フードの奴が引き金を引こうとしているのが視界に入った。(ここ0.1秒)
あっ
なんかもういいや。俺は死なないし。
なんか気づいたらフルパワーでネギビーム準備してたwwwwwwwむしゃくしゃしてやったwwwwwww今は反省しているwwwwww
「え…!? ニートなにしてんの!?」
楓ちゃんの慌てふためく声が後ろから聞こえる。
ネギの先端に莫大な緑色のエネルギーが集中する。周りの大気が震えている。黒フードの奴も尋常ではない俺のネギに怯み、引き金を引くのを躊躇した。
「うちゅうのほうそくがみだれる!」
言っといてなんだが、今の若い人達にはわからないかと反省。
「ニート!? そんなとこでネギ全開にしたら舜さんごと消えちゃうじゃない!!」
「うはwwwwおkwwwwwww把握wwwwwwwうぎゃ!!」
俺は華麗にスルーした。というか肋骨ヤバスwwwwwまぁ、ブラックだからどうにかなんだろう。てかどうにかしろwwwww
「撃たせる前に殺す」
黒フードの奴が俺に大して引き金を引いた。しかしそんなことはよもやなんの意味も成さなかった。
「ネギ・Tフィールド全開!!」
数mmの鉛の塊では俺を傷つけるのにはあまりに頼りなかった。俺はよれよれになりながら不敵な笑みを黒フードの奴に向けた。
「おやすみの時間だ」
俺はネギ波動キャノンのスイッチを押し─────
おっと! イエローハットから連絡だ。
「はい!もっこりもこみち」
「言い忘れたけどネギの左側のスイッチ押したらレーザーになるからピンポイントで狙えるよ?」
「なるほど」
と言うわけで押してみた。
うはwwwwwwwwレーザー出たwwwwwwww虚空もびっくりwwwww
チュィィィィィンンンン的な轟音をたてて、俺のネギの先端から圧縮圧縮!!された緑のレーザーが射出される。
そしてその緑のレーザーは、後ろで倒れているブラックを巻き込むことなく黒フードの奴の左胸だけを的確に貫いた。
黒フードの奴は声をたてることもなくその場に崩れ落ちた。
「やってしまった……」
ただのニートだった、俺が人を殺した……。うはwwwww翠星石ktkrwwwwwwとか言ってたこの俺が、政府公認の殺しを……。
わかってた事だが、いざとなると……。
「……ニート」
楓ちゃんが不安そうな声を出しながら、後ろから俺に抱きついて来た。俺の服を掴む楓ちゃんの華奢な腕が震えていた。
……無理もないか。普段は強がってるけど、所詮まだ19歳の女の子だからな。
うはwwwwwwおっぱい当たっとるwwwwwwww
「ミドレンジャイ生きてる!?」
後ろから、慌てた零たんの声が聞こえてきた。振り返ると零たんと影の薄いおっさんがいた。どうやらミッションは完了したようだ。
「そちらの状況報告を」
零たんは俺たちの安全を確認するといつもの凜とした態度に戻った。
「負傷者二名、内一名はまだ意識は戻らないものの命に別状はなし。なお反乱分子一名を殺害……」
俺はそう言って、黒フードの奴の死体を指差した。
(゜-゜)あれ?
……
(・∀・)死体ナッシング~!!
「嘘だぁッ!!」
確かに心臓を貫いたはず……。黒フードの奴の倒れていた場所には不気味に血痕だけが残っていた。
「? まぁ、いいわ。詳しい話は基地で聞くわ。この場所には10分後に軍隊が突入してくるから出るわよ」
零たんは動揺する俺をよそに、冷静な対応で俺達に背を向けて歩いて行った。
一体何者だったんだ?
なんだか胸に一抹の不安を抱えながらも、俺の初めてのミッションはこうして幕を閉じた。
後にあの黒フードの奴が、シーモアや追跡者、名越校長先生ばりにしつこいやつだというのを知るのはまだずっと後のことだった。




