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トム、初陣



俺は楓ちゃんが帰った後、自分のカップにもコーヒーを淹れてソファーに腰掛けた。



いよいよ……明日か。



俺はさっき訓練から帰って来た時、そこらに適当に投げたネギを手に取ってみた。冷静に考えてみるともしこれ間違えてふんじゃったらこの施設、あぼ~ん……。



これからはネギの管理に気をつけようと思う。



ネギふんぢゃったwwwwwネギふんじゃったwwwwネギふんじゃふんじゃwwwwwwふんじゃったwwwじゃ済ませられないもんね。



俺はベッドに倒れ込んだ。全身で感じるクッションの感触とはうって変わり俺の全身ガチガチである。本気で怖い……。寝ようと思う気持ちと反比例して眠くならない。今日は眠れそうにない。



なんだかって言って怖いもんな……。だって銃とか当たったら死ぬもの。弾丸とか死ぬもの……。だって弾丸だぜ? 弾が丸くなったものだぜ? BB弾とか言ってるレベルじゃないんだぞ? なんってたって鉛だぜ? なんってたってアイドルじゃないんだぜ? 体に当たったら貫通しちゃうんだぜ? デコピンの比じゃない、貫通だぞ? 体に当たったら内臓を突き破って、お口いっぱいに血の味が広がります。うわー鉄の味だぁー! とか言ってる場合じゃないんだぜ? てか『血って鉄の味するよね』って言う奴ってさ鉄食ったことあんの? 鉄だぜ? お前鉄パイプにかじりついたことあんの? 鉄棒舐めまわしたことあんの? ネジがチュッパチャプス的ポジションなの? てか鉄ってそもそも……。





俺は寝た。













ジリリと室内に響き渡る不快な音で俺は目を覚ます。眠い目をこすりながらも目覚ましのベルを止める。



今日はいよいよ決戦の日……。



最悪、俺の命日にとなる日に……。



HAHAHA!! そんな冗談は結構毛だらけ猫灰だけ穴の周りは糞だらけってか?



今日の俺も絶好調だ。俺は颯爽とカーテンを開け、室内に暖かな朝の日差しを取り込もうとした。







ここ地下だった。







カーテンいらねぇじゃんwwwwwwwwwwww



まぁ、いい。俺はベッドから立ち上がりコーヒーで口を潤そうとした。そして自分の下半身辺りに違和感があるのを感じる。その違和感を手で触れて確かめる。








おしっこ漏らしちゃったwwwwwwwwwwww







まあ、いい。とりあえず半裸になってコーヒーを淹れようとした。しかしコーヒーはもう切らしてしまったようだ。仕方ないので冷蔵庫にあったヨクルトで男の朝を優雅に彩る。



ヨクルトうめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwライブしてホルモンにダイブしてるよwwwwwwwwwwww



そして取りあえず朝食をとろうと思った。ここは室内に備え付けてある電話で連絡すればホテルのルームサービスと一緒で朝食等運んで来てくれるって零たんが言ってた。



俺は早速電話することにした。



「あーもしもし。A定食でお願いします」



「かしこま」



ガチャ、ツーツー



相手の返事等必要ない。



そしてしばらく待つ。すると部屋のドアがコンコンとノックされ鈴を転がしたような女の声が聞こえた。



「ご朝食をお持ちしました」



「構わん、入れ」



「鍵がかかってますが」



コポォwwwwwwこれは失敬でござるwwwww



俺は颯爽と玄関に赴き、扉を開ける。しかしここで俺は大きなミステイクを犯した。



そうだ。









半裸だった。






パンツ履くの忘れてたwwwwww





開いた扉の向こう側に居た俺を見て彼女は声を失っていたよ。そりぁそうさ。だって半分生まれたての姿をしたニートが立っているんだぜ?



俺はこのままじゃいけないと思い、気の利いた事を言ってやったのさ。




「あー、これ? 実は二十数年前から飼ってるペットでね。名前はトム。俺の自慢の息子さ! ほら、トム頭上げて挨拶しないか! はい、こんにちわと」




女性の絶叫が施設内にこだましたのは言うまでもないね。


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