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そして、もうひとり・・・・・・
「・・・というわけだ」
友人は、わたしを哀れむように見つめている。
「そんな顔するな。みいちゃんが悲しむ」
わたしがそういうと、友人は微笑んだ。
わたしは、はっと気がついた。
「そういえば!!ちいちゃんに『すぐ行く』って言ったんだった!」
わたしはすぐに外に出た。
「あれ?」
ちいちゃんの姿はなかった。
なにもなかった。
そこにあるはずの雪だるまさえも。
ただ、小さな小さな水たまりと、「ちいちゃん」とかかれた小さな手袋が地面にあるだけだった。
それから、ちいちゃんがわたしたちの前に姿を見せることはなかった。




