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透析センター

 奈津子は新たに透析センターでの勤務を命じられました。透析センターはそれまで訪れたことのなかった場所で、どこか緊張感が漂っていた。奈津子がセンターに足を踏み入れた。すると、


「なんで俺が言ったようにやってないんだよ」


小澤医師が、ヤングウーマン美和子看護師に怒鳴っていた。


ヤングウーマン美和子看護師は少し顔を赤らめながら、


「すみません、小澤先生。でも、どうしてもここの部分が上手くいかなくて…」


 と困惑した声で応じました。


 それを聞いた奈津子は、なんか怖い先生だなぁ……と思った。


小澤医師は眉間にしわを寄せながらも、どこか優しさのある声で続けた。


「大丈夫だよ。最初はみんな難しいんだ。もう一回、一緒にやってみようか。」


その時、奈津子の存在に気づいた小澤医師の表情が、驚くほどデレデレした。


「ああ、奈津子さん、おはようございます。」


彼は奈津子に微笑みかけると、再び加藤看護師に向き直り、今度はさらに優しい声で言う。


「ほら、ここはこうやって…そうそう、いい感じだよ、美和子さん。」


奈津子は、その瞬間に小澤医師の意外な一面を垣間見た気がした。

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