40. セッション II: 自己紹介 (2)
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GM:いいだろう。手紙な。
躑躅:はい。私の自己紹介は、以上となります。
GM:よろしくな。
月夜:頑張りましょう、躑躅さん。
風乃姫:負けませんわ。
躑躅:こちらこそ。
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少し、笑ったな。メイコさん。いいことだ。
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GM:次は。
焔刀(砂上):私が。名は焔の刀と書いてヒガタナ。鬼の刀鍛冶をしている。鍛冶の神の助力を得て火焔の力を呼び起こした鉄鎚を、鍛冶の道具に、時には武具として戦う。頂ける装飾品は。
GM:おう。
焔刀:私も、手紙を。
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だよな。この流れだと、そうするよな。
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GM:オーケー。よろしくな。
焔刀:こちらこそ。
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砂上は、若干、小芝居的な意味での、ロールプレイの使い手かもしれん。悪くない。
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安倍(湖上):次は私ですね。偉大なる先人のご苗字を借り、安倍と名乗っています。土蜘蛛の陰陽師。水行と木行の術を使いますので、回復と攻撃の双方を担当することができますよ。
躑躅:回復役の方がもうひと方いるのは、心強いです。
安倍:足手まといにならないよう、お力添えをさせていただきます。
GM:よろしくな。
安倍:ええ。あ、私も持ち物は手紙でお願いします。
GM:だよな。
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プレイヤー同士のコミュニケーションが自然発生するのも、いい傾向だ。湖上の隣りで頷いている砂上が、ちょっと面白い。
で、最後か。
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小鴉(ソラタロウ):僕だね。名前は、小鴉にした。天狗の鉄砲使いで、〈命の玉〉という特技があるから、最後の一発の攻撃がとても強い。なんだけど。
GM:どうした。
小鴉:鉄砲の玉、一発しか持ってない。
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やるだろう、と思ってた。
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焔刀:武器はどうされるのですか?
小鴉:鉄砲に付けられる銃槍という槍があるから、これを使おうかな、と思って。みんなの特技の選び方を見ていたら、僕と焔刀、月夜の三人が前に出て、風乃姫、躑躅、安倍が後ろ、という構成になりそうじゃない?
GM:そうだな。風乃姫の鎖鎌は、後衛から敵の前衛を狙える武器だ。
小鴉:僕は天狗だから、切り札を使うまでは飛べるし、前衛から後衛に移動することもできる。ルールブックに書いてあったけど、前衛にいる場合は基本、後衛には動けないんだよね?
GM:相手に背中を見せることになるから、できない、という解釈になっている。HPを6点、払えば可能だが、天狗の場合はその6点を払う必要がない。
小鴉:うん。だから、この方がいいのかな、と思ってさ。
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鉄砲使いが槍持つと強いんだよな。
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小鴉:風乃姫が前に出たいんなら、僕が下がるけど。どうしようか。
風乃姫:後ろから鎖鎌をぶんぶんする予定でしたので、私はそのアイディアに賛成します。
小鴉:じゃあ、リーダー、いいかな?
月夜:え。
小鴉:月夜がこのチームのリーダーなんだろう?
月夜:え。
GM:本人次第だな。どうする?
月夜:はい。分かりました。ふつつか者ですが、皆さまのリーダーを務めさせていただきます。
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ふつつか者は、こういう時も使うのか? まぁいいか。使う流派があるのかもしれん。
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小鴉:あ、そうだ。僕も手紙ね。もらえるやつ。
GM:謎の密書なり手紙を携えた六人が一堂に会して、いったい、何が起きるんだろうな。
風乃姫:どうなりますの?
GM:さてね。
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思いついたことがある。上手くいくかどうかは分からない。
が。
「急にどうしたんですか、鵜川さん。笑ったりして」
「いや。なんか、楽しくなってきてな」
何年ぶりだろうな。この感じ。
やってやろうじゃないか。異世界の神々相手に、TRPGを。




