40. セッション II: 自己紹介 (1)
最初にやることは、あれだな。
「じゃあ、まずは、そうだな。キャラクターの名前と種族、職業を、ここにいる全員に説明してもらおうか。自己紹介ってやつだ。ヤミコから反時計回りにいくか」
「最後が僕だね? もう、TRPGは始まっている、と考えていいのかい?」
「そうだな。そう思ってもらっていい。俺のことはGMと呼んでくれ。こっちも、基本、キャラクターの名前で呼ぶようにするから」
そういうのが苦手なやつもいるから、強制はしないほうがいいとは思う。思わず、本来の名前で呼ぶことだってあるしな。でもまぁ、雰囲気は大事だ。
「この前の時は、こういうのなかったので、すごく新鮮です」
「そうか」
楽しそうだな。何よりだ。
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GM(鵜川):細かく説明したりは、しなくてもいい。自分のキャラクターは何が得意なのか、あとは、まぁ、個性になるような部分は何か、とかな。プレイヤーは全員、仲間なんで、お互いのできることをある程度、把握しておいた方が、先々、楽になる、という話だ。
月夜:では。えーと。名前は月夜ちゃんで、十代の猫又の女の子です。職業は侍で、小刀の二刀流で戦います。あと……何かありましたっけ?
GM:月夜は密書を持ってなかったか?
月夜:そうでした。私、どこかに秘密のお手紙を届ける旅をしていることになってます。
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「どういうことですの?」
「俺も分からん」
「いい加減だなぁ」
「そのうち、こういうのは決まってくるもんだ」
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月夜:えーと。以上、ですかね?
GM:そうだな。そんなもんでいい。じゃあ、次。
風乃姫(ツチヨ):わたくしですわね。
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「ところで鵜川さま」
「なんだよ」
「私も欲しいです。月夜ちゃんの密書みたいなもの」
ああ、そういえばそうか。
「四巻の追加ルールなんだが、全員に、HPの上限が現在のレベル×2、上昇する装飾品をやる。どういうものかは自分で決めていい。相談にも乗るぞ」
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風乃姫:それでしたら、えーと、GMさま、とお呼びしたほうがよろしいんですの?
GM:そうだな。あと、さまはいらん。
風乃姫:では、GM。わたくしも、密書にしますわ!
月夜:え?
GM:ああ。面白いかもな。
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どうなるかは、俺も分からんが。
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月夜:負けませんよ! 私こそが最強の密書配達人です!
風乃姫:こちらこそ!
GM:名前、種族、職業。
風乃姫:そうでしたわ。名前は、風乃姫、年代は、月夜ちゃんと同じぐらいがいいですわ。
GM:いいんじゃないか。
月夜:いいと思います。
風乃姫:ありがとう。種族は河童、職業は忍者。普段は鎖鎌をぶんぶん振り回します。いざとなったら河童の姿になって、鎌鼬で攻撃ですわ!
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鎖鎌だから、前衛から後ろを狙うか、後衛から前を狙うか。そのへんは、様子見か。
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GM:分かった。よろしくな。
風乃姫:ええ。
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こういう、声かけも大事だ。次はメイコさんか。
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GM:次、頼む。
躑躅(メイコ):はい。名前は躑躅、としました。妖狐の女性で、職業は巫女となっております。特技の効果で、職業が変化しました。あとは、どのようなことをお話しすればいいのでしょうか。
GM:躑躅は回復役で、兎の名付け札、という装飾品を持っているから、白兎を補助武器に装備しているよな。
躑躅:はい。名前は、つやさんです。
GM:そういう内容でもいいからな。なんでもいいし、思いつかなかったら、それで終わりでもいいぞ。
躑躅:はい。あの、GM。先ほどの。
GM:HP上限が増える装飾品だな。
躑躅:はい。躑躅は既に、二つの装飾品を装備しておりますので、いただいても使い道がございません。
GM:兎の名付け札と、生薬の薬瓶か。確かに、そうだな。
躑躅:装備はしなくても、いただくことはできますか?
GM:ああ。もちろん。
躑躅:でしたら、私もお手紙にしようかと。
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そうきたか。




