39. 名前決め (1)
特技選びは、だいたい、終わっているみたいだな。あとは装備と常時効果か。
「色々決めながらでいいんで、キャラクターの名前も考え始めてくれ」
さて。どうなるか。
「わたくし、もう、決めていますわ」
「ほう」
「マダム・キャサリーンですわ!」
待て。
「まぁ、悪くはない。悪くはないが、『戦国双刀伝』は、戦国時代の日本風世界が舞台なんで、もう少し、日本っぽいのにしてくれると、助かる」
「そうですの? 自由にしていいのではないんですか?」
自由。自由な。
「そうなんだが、ツチヨがやろうとしていることは、実はかなり高度なことだ」
自分からネタキャラに突っ込んでいくようなもんだからな。
「高度!」
「ああ。初めてのTRPGなんだし、最初は、郷に入らば郷に従えの精神でやってくれると、俺としては非常にありがたい」
「わかりましたわ」
納得してくれたか。
マダム・キャサリーン。どこから出てきた。
「ランダムに名前を決める表も、ありますよー」
ヤミコが悪い顔をしている。
「あら」
ツチヨはヤミコに任せるとして。
「名字も決めたほうがいいのでしょうか、鵜川さま」
「いや、あってもいいが、なくてもいい。そのへんは、好きにしてくれ。ただ、日本っぽい名前で頼む」
異世界の神とか、その侍女長に、日本っぽい名前を考えろってのは、難しいかもしれないが。
「私は、木行と水行の術を使おうと思っています」
「なるほどね。水行は回復もできるんだっけ?」
「そのようです。ただ、神職には及びませんから、あくまでも補助的な役割になるかと思います」
「砂上くんはどうするんだい?」
「私は火の力を使おうかと」
「ヤミコくんの侍もいるし、砂上くんの刀鍛冶と二人で前に出るのがいいのかなぁ」
ソラタロウが率先して、話しかけてくれているのは、助かるな。




