38. キャラクター作成 II 2 (2)
「質問ですわ、鵜川さま」
「おう、どうした」
「河童ちゃんの〈河童の皿〉の効果に、切り札を使うと人の姿が解除され、河童本来の姿を現す、と書いてあるんですけど」
種族能力か。
「これは、変身する、ということですの?」
「その認識であってる。河童本来の姿を取り戻し、河童の甲羅による物理防御と術法防御を得て、手が鉤爪になって素手の物理攻撃力が上がる。ただし」
「ただし?」
「手持ちの武器は全て、使えなくなる。それ以外の装備は、問題ない」
防具を着込んでる河童は、硬い。『戦国双刀伝』の世界では。
「ふむむむむ。分かりましたわ」
忍者の、木遁区分の職業技に鎌鼬というのがある。素手の物理攻撃力を使う射程が2の攻撃で、鎧で固めた河童の忍者が、その硬さでダメージを弾きながら鎌鼬を後衛から投げ続けて無双するという、地獄のような状況を実際のセッションで見た。
深夜テンションだったから、「かっっぱぱぱぱぱっ」って、そのプレイヤーが笑いだしたりしてな。鎌鼬投げながら。
あれはやばかった。
「鎌鼬、という技が、素手の攻撃力を使うようです。ツチヨさま」
「あら」
……気づくのか。メイコさん。
まぁ。覚悟しよう。このレベル帯なら、まだそこまで硬くはならないだろう。
「忍びの襟巻き? これは何ですの? 鵜川さま」
「……防具を一切装備しないでいると、常時効果、というものがあるんだが、その効果により、物理回避と術法回避が1上がる。ただし、切り札を維持している間は有効にはならない。忍者の専用装備だ」
公式イラストに、全裸でマフラーだけ巻いた忍者の軍団が城を襲っているやつがある。つまり、そういうことだ。
「鎧を着たほうが有利です、ツチヨさま」
「そうですわね」
「あ、鎧は、物理回避を下げるものが多いから、気を付けないと駄目ですよ、ツチヨちゃん」
「あなたはどうしてますの?」
「へへー。お侍さんには、〈甲冑自在〉という素敵な特技がありまして」
ヤミコが説明してくれている。助かる。任せておくか。
さて、そろそろ。次の段階に行きたいところだが。




