22. 決戦 (1)
さてと。
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GM:森の奥へと続く足跡を、月夜は追う。で、いいよな?
月夜:はい。
GM:餓鬼玉との戦闘で時間が経ったのもあり、空は夕暮れの時間を終えて暗くなり始めている。
月夜:急がないと。
GM:そうだな。月夜が足跡を追ったその先に、社ってわかるか?
月夜:神さまをお祀りする建物、ですよね?
GM:そうだな。そんな感じの認識であってる。少し前までは手入れをされていたようで社自体は寂れてはいないが、周りはまぁ、草が生えてて放置されてそこそこの時間は、経っているように見える。
月夜:お手入れはちゃんとしないと。あ!
GM:どうした?
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気づいたか。
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月夜:なんか、ルールブックの世界設定のところに、手入れがされていない神社仏閣に魑魅魍魎が集まるって、書いてあったような気がします!
GM:その通りだ。で、その社の中から、子供の泣く細い声がする。
月夜:太郎ちゃん!
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ヤミコは入り込むタイプか? もしかして。
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GM:そうだ。社は、まぁ、森の中の行き止まりにある、ぐらいに思ってくれ。その周りに、背の高い草がたくさん生えてる。どういう植物が生えているかとか、そういうツッコミはなしな。俺も知らないし、そういう感じです、という話な。
月夜:はい。
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この森の植生から考えると、その植物が生えているのはおかしいです! と言い始めるプレイヤーがいるかもしれない。気持ちは分かるが、対応するのが面倒なのでやめた方がいい。自分でGMをやると分かるが、細かいところを作りこんだとしても、そういう情報は一瞬で場から流れていく。
そういう悲しさを、十代の頃からGMをやってきた俺は良く知っている。
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GM:で、社の背後の森の中から、牛の頭がある鬼が姿を現す。巨大な鉈みたいなもんを持っているな。
月夜:太郎ちゃんが危ない!
GM:社はまだ、清らかさをある程度は保っているから、牛頭の鬼は近づけずにいる。で、先ほどから叫んでいるお前に気づくぞ。
月夜:げ!
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げ! ってなんだよ。
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GM:ま、つうわけで戦闘開始だ。太郎のことは心配しなくていい。お前が負けたら、社から出てきて喰われるだろうけどな。
月夜:負けませんから!
GM:俺としても、お前が勝つことを祈ってるよ。相手は、牛鬼という魑魅魍魎に区分される、鬼のまがいものみたいなものだ。
月夜:鬼さん、ではないんですよね?
GM:『戦国双刀伝』の世界では、鬼は普通に生活してるからな。国同士の諍いで戦いが起きることはあっても、他の種族に敵対はしていない。蕎麦屋で鬼と天狗と猫又と人が並んで、ざる蕎麦すするような世界だからさ。
月夜:そういうイラストがありますよね。
GM:一巻のカラーページにな。
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マップのカウンターはそのままでいいか。
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│後衛│ 後衛 │後衛│
│左 │ 中央 │ 右│
│ │ │ │
├──┼──────┼──┤ 敵側
│前衛│ 前衛 │前衛│
│左 │ 中央 │ 右│
│ │ │ │
│ │ 牛鬼 │ │
├──┼──────┼──┤-----
│前衛│ 前衛 │前衛│
│左 │ 中央 │ 右│
│ │ │ │
│ │ 月夜 │ │
├──┼──────┼──┤ PC側
│後衛│ 後衛 │後衛│
│左 │ 中央 │ 右│
│ │ │ │
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