13. キャラクター作成・4 (2)
「いや、今回に限っていえば、気にしなくていいぞ」
「ですよね」
「敵側に先制目標値という数字があって、それ以上をプレイヤーの代表が1d6で出せればいい。先制値が高いPCがいると、ボーナスが乗ったりする場合もあるが、まぁ、先の話だから気にしなくていい」
「はい」
忍びは確か、先制値が12以上で、先制判定にボーナスを与える職業伎が、1レベルの段階であったような気がする。
2レベルだっけな。
いや、3レベルか。
「どうしようかなぁ……」
ちょっと、考え込み始めたか。
「悩んでるんなら、生薬の薬瓶がお薦めだな」
「薬瓶ですか。回復力が増えるんですよね」
「そうだ。回復力の上昇は、常時効果の起動枠の対象じゃないから、金が残るんなら、とりあえず、買っておいてもいいかもな」
「なるほど……500円ですか」
「そうだな」
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●切り札による回復
能力値から計算できる副能力値というのがあって、その中に、先ほどの先制値や、回復力がある。回復力は戦闘終了時にどれだけHPが回復するかを表す数値だが、切り札を使った時、即座に回復力ぶんだけ、HPが回復する、というルールがある。
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買うのか。メモに書き始めたな。
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┃小刀 ×2 2000×2 円
┃竹甲冑 4000 円
┃鉢金 1000 円
┃生薬の薬瓶 500 円
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┃残り 500 円
┃
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「500円、残りますね」
「無理して使い切る必要はないからな。ゲーム中、宿屋に泊まる可能性だって、あるわけだからさ」
「無一文はまずいですよね」
「まぁな。GM目線だと、借金背負わせて、ただ働きさせたくなるけどな」
「ひどい」
「キャラをシナリオに引き込むのに、便利なやり方なんだよ。金がない、どうしよう、ちょっとお前ら顔を貸せ、いい仕事がある、みたいなさ。伝統的なやり方なんだが」
「伝統的なんですか。やさぐれてますね、地球世界の皆さん」
「ゲームの中の話だからな」
こういうのも、もう、古いやり方、なのかもしれないな。
「だいたい、データの方は決まったか。副能力値の計算は?」
「分かります」
「よし。じゃあ、キャラクターシートの、数値回りを完成させてくれ」
「分かりました」
あとは、名前とか、そのへんか。
多分、こいつ、名前決めに相当、悩むタイプのような気がする。




