11. キャラクター作成・2 (1)
「書けたみたいだな。次は」
「特技ですよね。ルールブック、お借りします」
「おう」
ヤミコが、手慣れた様子でルールブックをめくっていく。これは、相当、読み込んでるな。特技のページを探すのに、迷いがない。
「確か、このあたりに……ありました。侍の特技」
====================
特技は、一冊目のルールブックの段階だと、各職業ごとに八つ、用意されている。侍の特技は、次の通りだ。
〈抜刀術〉
[区分:抜刀術]の職業技の消費HPを-1し、能力値【敏捷】に+1する。
〈二刀流〉
[区分:二刀流]の職業技の消費HPを-1し、能力値【器用】に+1する。
〈甲冑自在〉
[区分:甲冑]の職業技の消費HPを-1し、能力値【体力】に+1する。
〈大刀〉
[区分:大刀]の職業技の消費HPを-1し、能力値【体力】に+1する。
〈小刀〉
[区分:小刀]の職業技の消費HPを-1し、能力値【器用】に+1する。
〈大槍〉
[区分:大槍]の職業技の消費HPを-1し、能力値【体力】に+1する。
〈大弓〉
[区分:大弓]の職業技の消費HPを-1し、能力値【体力】に+1する。
〈常在戦場〉
[区分:基本技]の職業技の消費HPを-1し、能力値【敏捷】に+1する。
『戦国双刀伝』には、技や魔法の発動のコストになるMP、という概念がない。全て、HPで肩代わりする。
====================
「〈甲冑自在〉は取りたいんです」
「物理回避のペナの打ち消しか?」
「はい。重鎧って、物理回避に-6とかつくじゃないですか。でも、〈甲冑自在〉があれば、全部、±0になりますよね?」
「そうだな」
特技のデータだけを見ても分からないが、武器や防具側のデータに、特定の特技を条件に、物理回避や術法回避のマイナス修正を打ち消す効果がたいていは付いている。
術法ってのは、まあ、『戦国双刀伝』における、魔法のことだな。忍術なんかも術法に含まれる。
「回避を重視したいんだな」
「そうです。せっかく、猫又ちゃんを選んだので」
====================
猫又の種族能力は、次のようになっている。
〈猫の眼〉
[切り札]を維持している間、物理回避に+1の修正を得る。[切り札]を使用した直後より、この修正は消滅する。
切り札が何なのかは、判定関連のところで説明する。
====================
ヤミコがメモ用の紙に、甲冑自在、と書いた。




