57. 罰 (1)
「畏れながら、大地母神さま」
とメイコさんが言った。ヤミコとツチヨがメイコさんを目で制しているが、多分、伝わっていない。
「まだ、正確にお伝えできていないことがございます」
「言いなさい」
「呼び名ネームをいただきました」
天空、闇、土が天を仰いだ。
「詳しく」
「はい。鵜川さまと闇の女神さまの間で、連絡を擁する事象が生じ、そのために闇の女神さまは、ご自身が呼び名ネームを鵜川さまよりいただくことで、その手段を構築なさいました」
ま、そんな感じではあった。必要だから、と言われたのは間違いない。
「呼び名ネームは、地球世界とこちらの世界を自由に行き来するための、フリーパスのようなもの。そのお話を伺い、もし、姫さまが地球世界に再び、行かれる時は、わたくしもついて行こうと考え、鵜川さまに名付けをお願いいたしました」
経緯は少し、違うような気もするが、素敵です、とメイコさんも言い続けてはいたし、まあ、概略は正しいか。
「私利私欲により望みましたことゆえ、わたくしも罰されなければならないと考え、自らの弱さをここに告白いたします」
「よく言いました。それでは」
大地母神、メイコさんの正面に転移。
「罰します」
目を閉じて罰を待つメイコさんに、大地母神が背伸びをして何かをしようとしているが、届かない。
「少し、しゃがんでもらえると」
「失礼いたしました」
膝を折ったな。ちょうど、頭の位置のつり合いが取れた。
「改めて。罰します」
……頭突きか。この世界の罰の概念は、どうなっているんだ。




