56. 天空の加護 (2)
「お前の加護が地球で有効になった場合、何が起きる?」
「怖い顔しないでよ、鵜川くん」
「早く言え」
「ごまかそうとしたら、強めに罰する」
「分かった。分かりました。とりあえず、ちーちゃん、後ろから離れてくれない? 生きた心地がしないんだ、さっきから」
「駄目。あと、馴れ馴れしい。次、ちーちゃんと私を呼んだら、ごまかそうとしているとみなす」
「分かった。もう言わない」
ソラタロウ、まだ、何か隠してないか? 大地母神さんに。
「ま、そうだね。僕の加護が地球で使えるということは、天空魔法、みたいなやつがさ。地球でも使える。それだけだよ」
お前、何してくれてんだ。
「いや、だって、ね、そうでもしないとさ、無理だったんだって」
「本当すか」
「まあ。それはそう」
「あ、あとね」
まだ何かあるのかよ。つうか、天空魔法ってなんだよ。
「闇の女神の魔法と土の女神の魔法も、ついでに使える。僕の加護が地球で有効になってるから、それに引っ張られる形で、ヤミコくんとツチヨくんが司る魔法も、使えるようになってるね」
……なんか、まだ、説明し足りてないことがあるような気がするんだが。
なんだ?
「鵜川さんに加護がついたのは、闇が本をもらい、土も本をもらい、天空も本をもらったから、でいい?」
ヤミコとツチヨとソラタロウの様子がおかしい。
「う、鵜川さんが、あの、私が探しているTRPGの本を買って下さるというので、はい、そうです! ですよね?」
「まあ、経緯はあれだったが、TRPGに興味を持ってるんなら、それぐらいのことは、今までもしてきたしな。大学の後輩とかに」
「ということです」
「土は」
「こ、この本を頂きましたわ!」
なんだ?
「わざわざ、僕たちのためにも、本を二冊も用意してくれてね。申し訳ないじゃないか、そこまでしてもらうのは」
「確かに」
なんか変だな。
こいつら。




