54. セッション II: 休憩中に考える (2)
「あ、そうだ。鵜川くん」
「どうした?」
「映像にしたい時があったら、いつでも言ってよ」
そういやそんな話もあったな。神の力を使うセッションの映像化か。
「まぁ、クライマックスの戦闘とかじゃないか」
「タイミングは任せるからさ。みんなにも説明済みで、協力してもらえることになってるから」
「分かった」
戦闘が無難なような気はするが、戦闘前、とかでもいいか。ま、使いどころだな。ソラタロウとの、砂上と湖上絡みの約束もある。
「持ってきましたよー。鵜川さん、シャーベット好きですか?」
「ああ。甘いものはわりと好きだぞ」
「では、神界特製の、神々のシャーベットを」
「待て。普通のものにしてくれ」
「星明りを固めて砕いた星氷に、大地母神さまが育てていらっしゃる果実のジュースを加えましたものです」
説明しながら俺の前に置かないでくれ、メイコさん。つうか、すっげぇ器だな。明らかに神々しいぞ。
「いいね」
いいね、じゃないんだよ、ソラタロウ。
「別にヤミコやメイコさんを疑うわけじゃないんだが、これは俺が口にしても大丈夫なものか? 毒がどうこう、というのではなくて、特別過ぎる効果があったりはしないのか、という意味で、だが」
「お母さまの加護は付きますわ」
大地母神の加護ね。
「私とツチヨちゃんで、えーい、としておきました」
するな。
つうか、砂上と湖上も引いてるぞ。
「まあ、大丈夫だよ。過剰過ぎる加護は、僕がどうにかする。地球世界の上位存在との約束もあるしさ」
「どういうことだ」
「鵜川くんの鍵ね」
「ああ」
「地球世界の上位存在たちが、引いてる。特に、ヤミコくんとツチヨくんの加護は、最上位のものが付いてる。ちょっと、僕から見てもやり過ぎだった」
何してくれてんだ。




