54. セッション II: 休憩中に考える (1)
黒塗りの鎧の侍たちの正体は、決めてない。鈴木家、あるいは山田家、あるいはその両方の混成部隊、というパターンがまずはあり、もう一つは、その三つのいずれでもないパターンで、プレイヤーの発言を加味して決めようと思っていた。
印象的だったのは、神社仏閣の破壊行為に対するプレイヤーたちの反応で、異世界の神々及び精霊の女王という立場であれば、そういった、神聖な場所に対する冒涜的な行為は看過できない、という側面もあるのだろう、というのが俺の印象だった。
神社仏閣の破壊行為が人心の乱れを生み、戦争状況へと流れ込んでいく。破壊行為が魑魅魍魎を利する行動である以上、その黒幕の正体は、『戦国双刀伝』というTRPGの世界設定的に、ある程度、決まってくる。
で、ルールブックを読みこんでいるであろう、メイコさんや湖上は、そのことに気づく可能性が高い。ソラタロウも気づきそうだな。
となると、やり口としては二つ。プレイヤーの想像通りに進めるか、それを裏切るか。どうするかな。
って、忘れてた。
「この袋の中の菓子類は、好きに開けてくれ」
買ってきてたんだった。椅子に置いたままだった。
「わー、ありがとうございます、鵜川さん」
「ま、長丁場になるだろうし、小腹もすくだろう」
チョコレートでも食うか。
「地球世界には、様々なお菓子があるのですね」
メイコさんが興味を持ってるな。
「まぁ、そうかもな」
「こちらからも、何か用意したほうがいいよな気がしますわ」
「ですね。なんかあったかなー。ちょっと、見てきます」
「私も参ります」
「わたくしも行きたいですわ」
「ちょっと、すいません鵜川さん、何か持ってきますね」
「おう」
女三人は離席、と。神専用の何かとかは、やめて欲しいんだが。




