第8話 度重なるハプニング
ありがたいことに予想より遥かに早い段階で総合評価100ptを達成することができました!
ありがとうございます!!!
感謝の気持ちを込めて、頑張ってもう1話書き終えたので投稿します!
日課を終えて洞窟に戻った俺は、息をするかのように芋虫を食べながら、ステータスの確認をしていた。
**********
名前:なし
種族:クロノススネーク
Lv:12/15
HP:180/180
MP:295/295
攻撃:145
防御:117
魔攻:233
魔防:185
敏捷:197
器用:106
《固有スキル》
【時空間魔法:Lv2】
【特殊進化:Lvー】
《スキル》
【噛み付く:Lv3】
《称号》
【転生者】
**********
格下しか倒していない割には、結構早くLvが上がっているんじゃないだろうか。
芋虫はもうほとんどLvの足しになっていないような気もするが、スライムは毎日コツコツと倒していたからその努力の賜物だろう。
全体的にステータスが大幅に伸びただけではなく、スキルLvも上がった。
おかげで魔法の燃費も大幅に良くなり、MPを180ほど消費すれば川と洞窟の距離くらいなら転移できるようになった。
30cm程度なら消費MPは3くらいで済む。
これで非常時でもすぐにその場を離脱できるようになったし、何かしらの致命傷を受けそうになっても、以前よりさらに回避は容易くなった。
《スキル【暗視】を取得しました》
ずっと光の少ない洞窟にいたからか、なんとも言えないタイミングで暗視スキルが手に入った。
噛み付くはすぐに手に入ったのに、なんで暗視は数日もかかったのか?
完全に暗闇じゃないと、ステータスには見えない得られる経験値とか熟練度的な何かが少ないんだろうか。
(噛み付くは能動的だが、暗視はどちらかというと無意識だよな……)
今はそれぐらいしか違いが思いつかない。
こればっかりは情報が少なすぎるため、何も分からない。
しかしこの暗視はすごい。
文字通り目に見えて効果が分かる。
洞窟内の暗さは生活にそれほど支障なく、少し見え辛い程度だったが、スキルを取得したときからさっきよりも少し明るく見える。
芋虫も今までより少し鮮明に見える。
やはり慣れたとはいえ相変わらずきもい。
洞窟内を見回しながらスキルの効果を実感する。
転生初日に他に通じる穴がないことは確認済みだが、奥の方は見えづらいため見落としている可能性が無いわけでもない。
見えやすくなったし、見落としがないか念のために改めて確認しておこう。
まあ芋虫が増える以外に変わったことはなかったし、もし仮に穴があったとしてもそれほど心配することはないだろう。
流れ作業のように、軽く見て回る。
(特に違いはないな……壁の凹凸が鮮明になっただけだ)
最奥に近づくにつれ光が少なくなっていく。
暗視があるとはいえ、まだ手に入れたばかりでスキルは全然育っていないからか、劇的な効果はそこまで感じない。
(前よりは見えるがやはり暗いな)
見落としが無いように、慎重かつ丁寧に確認していく。
(あれ?)
暗くてはっきりとは分からないが、最奥の壁の一部の色が他と違う気がする。
(もっと近くで見てみるか)
他にも違う箇所がないか確認しながら違和感のあった箇所に近づいていく。
(やっぱり色が違うな……青色か……?)
壁の一部というより、その箇所だけ何かが壁に埋まっているかのように出っ張りがある。
もっと近くで見てみようと更に近づくと、突然、経験したことのある脱力感が全身を駆け巡りだす。
(この感覚は……ステータス!)
**********
MP:272/295
**********
(魔法は使っていないのになんで急にMPが減り始めてるんだ!?)
このままではMPが減り尽くして、枯渇するかもしれない。
(あの苦痛に襲われるのは二度とごめんだ!)
原因を探るべく意識を集中させると、身体から青い箇所へ力が流れているように感じる。
《スキル【マナ感知】を取得しました》
何やら新しいスキルを手に入れたようだが、今はゆっくり確認している暇はない。
MPを流出を抑えようと必死で抗う。
まるで見えない力の綱引きのようだ。
《スキル【マナ操作】を取得しました》
またもや新たなスキルが手に入った。
それと同時にMPの減りが少し遅くなる。
とはいえMPの流出が止まる気配は一切ない。
すると突然、MP残量が100を切ったあたりで、青い箇所が放ち出した光が洞窟内を駆け巡る。
際限なく光量が強くなるのかと思った次の瞬間、青い箇所が光と共に砕け散った。
《Lvが上がりました》
《進化条件を満たしました》
(なんでLvが上がったんだ……? それに進化条件って……)
色々と気になることや確認しなければならないことが増えたが、ひとまずMPの吸収が青い箇所が砕け散ると同時に終わったことに安堵する。
しかし、一息ついた俺に追い討ちをかけるように、地鳴りがこの洞窟全体に響き渡る。
(嫌な予感がする……! 今度はなんだよ!)
ここは洞窟だ。
地鳴りがするということは、ここは崩落して埋め尽くされる可能性がある。
(流石に洞窟の崩落に巻き込まれ、圧死するのはごめんだ!)
慌てて外に向かって勢いよく進み出す。
最奥にいたせいで、いつもより外が遠い。
時間が経つにつれて地鳴りが激しくなり、今にも崩落しそうな勢いだった。
決して小さくはない洞窟の欠けらが上から降り注ぎだす。
(だめだ、これじゃ間に合わない! 転移!)
視界が薄暗い洞窟から自然豊かな森へと変わる。
脱出した直後、轟音と共に洞窟は崩壊し、完全に埋まってしまった。
執筆中に色々と気になる点が見つかって、今まで投稿した全部の表現と文の配置を修正しました。
内容は何も変わらないので、読み返す必要はありませんorz
続きが気になる方はブックマーク、面白いなと思った方は評価の方、よろしくお願いします!