第5話 大量発生
スタートダッシュが肝心かと思いまして、気合で第5話も仕上げたので投稿します!
このペースの維持は流石にきついので、初日だけになりそうです汗
MPを枯らすべく、芋虫を時空間魔法で遅延させる。
さっきまでは食べながら検証をしていたが、もしLvが上がってMPが回復すれば、少しとはいえ手間がかかるため、今回は手を出さずに魔法を使っている。
(手はないけどな……)
遅延させること6回、MPの残量は4になり、今までのイメージ通りに魔法を使おうとすると遅延できなくなった。
今度は軽く遅延させるイメージで魔法を使ってみる。
大きな脱力感と共に、強烈な睡魔が押し寄せてくる。
(いたぁぁぁ!!!)
睡魔に抗おうとした途端に、強烈な頭痛がやってきた。
(す、ステータス……!)
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MP:0/91
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予想通りというか狙ってやったことだから当然なんだが、MPが0になっている。
(というかまじで痛ぇぇぇ!!!)
ふらふらするし、今にも意識を失いそうだ。
(だ、だがしかし、これもしっかりと調べなければ……!)
MPが切れても意識を保つことができるのか。
(今後の生死にも関わるかもしれないことだから、死ぬ気で耐えなければ……!)
少しの間だけ粘っていられたが、そろそろ限界だ。
(俺、今どんな顔してんのかな……蛇だけど……)
そんな場違いな思考と共に、俺は意識を失った。
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鳥の鳴き声で目が覚めた。
(これがいわゆる朝チュンってやつなのか……)
あまりの苦痛に頭のネジを何本か無くしたのかもしれない。
(ってなんじゃこりゃぁぁぁきもぉぉぉ!!!)
身体を動かそうと頭を上げると、洞窟内に大量の芋虫がヒョコヒョコしていた。
もはやヒョコヒョコではなくワサワサしている。
食べても食べても減らないとは思ったが、放置するとこんなに増えるのか。
(どっから湧いてんだよ!)
昨日のうちに洞窟の内部には他に穴がないことは調べているため、別の穴から侵入してきている可能性はないはずだ。
考えても埒があかないため、とりあえず大きく口を開けて素早く2〜3匹に噛み付いて、そのまま丸呑みにする。
幸いにも、いくら食べても食欲は衰えないため、いくらでも食べられる気がする。
食べ続けていると、さっきよりも噛み付く動作に無駄が無くなったような気がする。
(反復練習は大事ですってか)
《Lvが上がりました》
身の周りの芋虫だけでも駆逐しようと、一心不乱に芋虫を食べていたら、どうやらLvが上がったようだ。
食べても一向に減る様子がない芋虫を少しでも減らそうと奮闘しながら、ステータスを確認する
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名前:なし
種族:クロノススネーク
Lv:5/15
HP:68/68
MP:113/113
攻撃:47
防御:33
魔攻:86
魔防:66
敏捷:71
器用:29
《固有スキル》
【時空間魔法:Lv1】
【特殊進化:Lvー】
《スキル》
【噛み付く:Lv2】
《称号》
【転生者】
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Lvが上がっているのはもちろんだが、噛み付くのLvも上がっていた。
たしかに途中で噛み付く動作に磨きがかかったような気がしたが、このおかげだったのか。
今まで気づかなかったってことは、スキルのLv増加のアナウンスはないようだ。
(ふっ……また1つ賢くなってしまったようだ)
まあ人間に転生していたら、こんなに苦労せずとも情報なんて手に入っていたんだろうけど。
まあ俺は実践形式で学ぶタイプだからな。
他に方法がないんじゃなくて、これが一番合っているんだと自分に言い聞かせておく。
何匹食べたかは分からないが軽く100匹は食べたと思う。
この身体のどこにそんな容量があるのかは分からないが、食欲は満たされている。
だが不思議なことに、満たされたはずなのに満腹ではない。
食べようと思えばまだまだ食べられる気がする。
本当にこの身体はどうなっているのか。
食い溜めとかできるんだろうか。
もう一生分の芋虫を食べた気がする。
芋虫食べるなんてことは、人間に転生していたらありえなかったと思うが。
わざわざ気にしていなかったため、食べた数とLv増加の数量関係は分からないが、途中のLv増加のアナウンスはしっかりと聞こえていた。
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名前:なし
種族:クロノススネーク
Lv:8/15
HP:110/110
MP:185/185
攻撃:83
防御:63
魔攻:143
魔防:111
敏捷:119
器用:56
《固有スキル》
【時空間魔法:Lv1】
【特殊進化:Lvー】
《スキル》
【噛み付く:Lv2】
《称号》
【転生者】
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結構数値的には強くなったんじゃないだろうか。
初期といってもそれほど時間は経っていないが、Lv2のときと比較すれば雲泥の差だ。
詳しいステータスは覚えていないが、2倍どころではない気がする。
(この上昇量が当たり前なのか、はたまた種族的に上がりやすいのか、それとも転生者特典的な何かが作用しているのか……)
考え出したらキリがないが、自分以外に比較できる相手がいないし、深く気にすることもないだろう。
(それよりも、ステータスの数値が2倍になれば、そのままその能力も2倍になるんだろうか?)
魔法はまだ実感が湧かないからなんとも言えないが、敏捷の数値が2倍になれば移動速度も2倍になる……というのはなんとも想像し難い。
これまた確認しなければならない事が増えたようだ。
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