第3話 ステータス
《Lvが上がりました》
突然、頭の中に機械的な声がした。
(Lvが上がりましたって言った!? Lvがあるのか!?)
Lvの存在に驚いてしまったが、情報は大切だから一度冷静になって、しっかりと確認しなければならない。
前世の記憶はほとんどないが、なぜか知識としてLvという単語はしっかりと理解できる。
Lvが上がったってことはステータス的な何かも上がったのだろうか。
(そもそもステータスってあるのか?)
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名前:なし
種族:クロノススネーク
Lv:2/15
HP:35/35
MP:50/50
攻撃:20
防御:12
魔攻:38
魔防:30
敏捷:32
器用:11
《固有スキル》
【時空間魔法:Lv1】
【特殊進化:Lvー】
《スキル》
なし
《称号》
【転生者】
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(なんじゃこりゃああああ!?)
ステータスがあるのか考えた瞬間に、頭の中にステータスらしきものが表示された。
なんとも都合の良い物だとは思うが、圧倒的に情報が足りていない今の俺にとっては非常に助かる。
思ったより悪くない芋虫を食べながら情報を整理していく。
(名前はまだないのか。まあ名付け親もいなかったし……というか、そもそも蛇社会に名前の概念があるかも分からないけど)
Lvは左の数字が今のLvで、右が最大Lvってところだろう。
(最大Lv低いなおい)
ステータスの数値が高いのか低いのかは分からないが、俺のLv的にも多分低いんだろう。
(HPとか攻撃とかがあるのはまあ分かるな。MPがあって魔攻やら魔防やらがあるってことは……おぉ……!)
予想通りというか、固有スキル欄に何やら強そうなスキルが載っている。
時空間魔法ってことは文字通り時と空間を操ったりできるのだろうか。
(なんかめちゃ強い感じ出てるけど、Lv1って何ができるんだ? 後でじっくり検証するか)
特殊進化はLvがないのだろうか?
情報が少なすぎて詳しくは分からないが、Lvの横に最大Lvっぽい表記があることから、最大Lvになれば進化できるのかもしれない。
このスキルは今すぐ検証するってわけにはいかなそうだ。
それよりも、検証の前に確認しなければいけないことがある。
【転生者】
(やっぱり転生してたんだな、俺……せめて人になりたかった……)
しかし、人も進化を繰り返して今ある人になったんだろうし、特殊進化スキルで人間になれる可能性はあるかもしれない。
まだ人間になれるかは分からないが、なんの指針もない蛇生の大きな目標の1つにしておこう。
《Lvが上がりました》
《スキル【噛み付くLv1】を取得しました》
(お?)
4匹目の芋虫を食べたらまたLvが上がった。
あと新しいスキルも増えたようだ。
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名前:なし
種族:クロノススネーク
Lv:3/15
HP:45/45
MP:70/70
攻撃:28
防御:18
魔攻:53
魔防:41
敏捷:44
器用:16
《固有スキル》
【時空間魔法:Lv1】
【特殊進化:Lvー】
《スキル》
【噛み付く:Lv1】
《称号》
【転生者】
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まだステータス上昇量の平均が分からないからなんとも言えないが、さっきよりは強くなったようだ。
なんとなく体感的にもそんな気がする。
この噛み付くってスキルは芋虫を食べるのに噛み付いていたから取得したのだろうか?
まあでも多分それしか他に思い当たることはないし、そうだとしたらスキルは後天的にも取得できるんだろう。
時空間魔法はMP消費がありそうだが、噛み付くはMP消費はないようだ。
しかし、Lvが上がったらMPが全回復する可能性もある。
それか、スキルを使うと認識しなければ発動せずに、ただ噛み付いてるだけの可能性もある。
(んー、まだまだ分からないことが多すぎる)
次はMPとスキルの関係性を色々と検証しないとな。
一息つくと、再び芋虫を食べる。
(やっぱり悔しいがこいつらうまい……ちょっとだけ……)