救助 ハッピーエンド
最終話てす
最後が気になる方 ぜひ 読んで下さい
臭い 油の匂い 草の匂い かび臭い
冷たい床 冷たい風を感じる
外なのかな 話し声 3人はいるな
2人の男に 拉致られて 今は 目隠し 猿ぐつわをされ 手は後ろで 縛られている
助けて レギオン様
声にならない
「姉ちゃん いい宝石 持ってるね くれよ」
赤い石が 付いている イヤリングと ネックレスを 取られた
指輪は 大きくて 石が 後に回ってたので 気づかれなかった
「3つ有るから 分けるぜ 」
「俺は 仕事があるから ここに残るぜ」
どうやら 取られた宝石は その場で 分けているようだわ
「あんたには 可愛そうだが このまま 馬車に 乗ってもらうぜ 命令なんだ」
「次に会うときは 死体を 処理するときだな」
ハハハ…
すぐに 馬車に 乗せられ 床に 転がされた
身体が 痛い
会場では レギオンは まだ 令嬢に囲まれてて イライラしていた
マーガレット どこにいるんだ
雲が集まりだし 渦を巻き始めた 空が ゴロゴロなり出した
「レギオン様 ご挨拶致します」
令嬢が しゃしゃり出てきた
「失礼 挨拶はもう いらない」
「うるさい」
「話しかけるな」
大きな声で イライラを 露にした ずかずかと 人並みを かき分けていった
マーガレット どこだ
リリアーナたちを見つけ 駆け寄ってくる
「マーガレットは どこだ」
「私達も 探しているんですけど 見当たらないんです」
「仕方がない 付けさせている ジュエリーで さがそう」
レギオンは 目を瞑り 額に 手を当てて 第三の目で 自分の 魔力を込めた宝石を 探した
ん 2箇所ある 1つ目は 直ぐそこだな
レギオンは 足早に 気配のある 裏手に 走って行った
「リリアーナは ここに居て」
アランも レギオンに ついて行った
なぜ こんなところに マーガレットの気配が?
ん あれか!
ボーイが一人 隅で タバコを ふかしている
「おい こんな時間に こんなところで サボりか」
振り向きざまに 首根っこを 掴む
「この ルビーを どこで 手に入れた?」
「ルビーなんか 持ってないですよ」
「ここにある ルビーだよ」
胸ポケットを 指差した
バチバチ
怒りのあまり 一瞬にして 指先から 電気が 飛び出していった
「失敗した 死んだか」
確認せず アランに 渡す
「次の ルビーの ところに行く」
随分 離れているな
「馬を 借りるぞ」
颯爽と 馬にまたがり 駆け抜けていく
馬車が 止まった
マーガレットは 馬車から 引きずり出された
目隠しを 取られた
跪かされている
目の前には 綺麗な服を着た 男と女が たっていた
「この女が レギオン様の 恋人なの 地味ね」
「あんたは ここで 死んでもらうわ」
「レギオン様の横には うちの娘が 並ぶから 心配しないで いいわよ」
フフフ いいざまね
この屋敷は 真ん中に 玄関を配置した シンメトリーの 屋敷に なっていた
マーガレットが いる場所は 正面玄関の 真裏の 裏口に 連れて来られていた
レギオンが 額に 指先をあて マーガレットの 気配を 感じ取る
ルビーの気配は 2つある
グッと 感覚を広げると
マーガレットは まだ 生きている
すぐに 助けてやる 待っていろ
もう一つは 少し 離れたところに居るな
まず 囮で こっちを 潰すか
今度は 失敗しないように 下限をして
ヴェルフ伯爵家の家の 上に 黒い雲が 渦を巻き始めた
ピカッ ドーン
大きな雷が ヴェルフ伯爵家の右側に落ちた
右側部分が 崩れた
ピカッ ドーン
キヤー
「奥様 屋敷の右側に 雷が 落ちました」
周りが キヤー キヤー パニックになっている
ピカッ ドーン
大きな雷が ヴェルフ伯爵家の左側に落ちた
左側部分が 崩れた
「なぜ うちの屋敷だけ 雷が 落ちるんだ」
男が 気付く
「この娘か」
「レギオン様に 知られてしまったんだ」
「殺すのは待て」
「人質にしょう」
レギオン様が 早馬で ヴェルフ伯爵家に 到着する
遅れて アラン達も やっと 追いつく
「旦那様 やりすぎです」
「マーガレット様は 大丈夫ですか」
「私は そんな へまはしない」
「行くぞ 少し離れてついてこい」
怒りで 放電している
マーガレット 今いく
ヴェルフ邸では 使用人達が 避難をしに 外に出てきた
レギオンは 真っ直ぐ マーガレットのもとに 向かった
「屋敷の裏側だ」
ヴェルフ伯爵が マーガレットに 剣を突きつけて
レギオンを 待ち構えていた
「お待ちしておりました レギオン様」
「娘さんは この通り 保護しております」
「このまま 我が娘と 結婚してもらえば
この娘は 解放いたしましょう」
「マーガレット 少しの間 目をつぶっておいて 怖い思いを させてしまうから」
猿轡をされたままなので 返事は出来ないが 思いっきり 頭を立てに 振った
そして 目をつぶった
「大きなものは マーガレットを 傷つけてしまうから 小さいものに 調整だな」
ビリビリビリ
指先から 電気が 鞭のように 伸びて 婦人とその周りの 悪い奴らを なぎ倒していった
一瞬のことだった
マーガレットの腕を 掴んで 離さないで 伯爵だけが 残っている
「この娘が いる限り 私に電気は 放てないだろう」
「甘いな 私の魔法は 電気だけではない」
「後ろをよく見ろ」
シュッ
石ころが 伯爵の 頭めがけて 凄いスピードで 飛んできた
ガッ
頭蓋骨骨折 伯爵は 倒れた
伯爵が倒れた拍子に マーガレットが 倒れそうになる
「おっと」
優しい腕が マーガレットを包み込んだ
「耳元で もう少し つぶっていて」
マーガレットを 横抱きにして 静かな所へ連れて行く
「もう 目を 開けてもいいよ」
「怖かったろう」
「レギオン様」
猿轡とロープを 解いてもらい 涙が 出てくる
レギオンは マーガレットを 強く抱きしめた
「俺が 怖いか?」
「いいえ 絶対 助けに来てくれるって 信じてました」
「助けに来てくださって ありがとうございます」
「いや 俺のせいだよ 怖い思いをさせた」
「ダメ そんなこと 言わないで 下さい」
「いつも 一緒にいれば もう 怖い思いをしなくてすみます」
「私を 離さないで下さい」
「ずっと 抱きしめていて下さい」
レギオンは マーガレットを抱きしめ 頬を撫でながら 顎に手をあて 顔を上に向かせ 唇に キスをした
3ヶ月後 マーガレットが 行き遅れ気味のせいか レギオンが 待てないのか 早々と 結婚式です
お城で 盛大に 王様の前で 愛を 誓い合いました
二人は 永遠のあいを誓い 長ーい キス♡
リリアーナは 伯爵家の3男 アランを 捕まえて ハウエル男爵家の婿に お持ち帰りです
お読みいただき ありがとうございます