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手紙

この世界は、貴族から平民に至るまで 少なからず、皆が 魔力を持っている国である。


バイガル国の、レギオン·ドリング侯爵には、悩みがある

彼は、見目麗しく、国王の参謀を務め 将来有望な 青年である 強力な魔力の持ち主で 国王の護衛も務める、しかし、あまりに魔力が 強すぎて人を、寄せ付けない欠点があり 誰も、彼に、 触れることが 出来ないのである。


そんな彼に、1通の手紙が 届く 普段 怪しい手紙など 執事が排除するのだが、裏に書かれた メモ書きに 目がいって、開封されることになった。

封筒の 差出人の名前の所に

“私は、魔力を持たない 17歳の少女です”

と 書かれていた。


突然のお手紙 失礼いたします

私は ブルックリン地方に 住んでいる ハウエル男爵の娘で マーガレット·ハウエルと 申します。

年は 17歳 独身女性 髪は金色 目は緑色 胸は大き目で ポン キュ ボンです。

私は 実は 魔力無しの 役立たずです。 が 貴方様には お役に立てるのではと お手紙を 書かせていただきました。 もしかしたら 人の温もりを 感じ取れるかもしれません ぜひ一度 お会いしたいです。 お返事 お待ちしております。



ここは ブルックリン地方の 男爵家


私 リリアーナ·ハウエル 17歳 独身女性 髪は金色 目は緑 家は ブルックリン地方の 最下級貧乏貴族 男爵家の娘です。

我が姉 マーガレット·ハウエルは 茶色の髪に 茶色の目 痩せ型で貧弱な体つき 20歳なのに とっても地味で 若さがない どう見ても 30歳近い感じの おばさんに見える この世界には珍しく 魔力が全く無くて 普通に生活するのも 一苦労している。

だから結婚も諦めていて女一人 立派に自立するために 本を読み漁り知識溜め込んでます。そんな姉に 幸せになってもらいたいので しょうがなく 苦肉の策のダメもとで 手紙 送ってみました。 バレたら 死刑かしら。


「マーガレットお嬢様 怪しい 手紙が 届きました。

ドリンク侯爵様からですが 心当たり ございますか。」

「知らないわ なんで?」


気持ち後悪いけど 開封しない訳には行かない。

3日後 馬車を 送る

ドリング邸へ 参られたし………

それだけ?!


昨日の日付 明日じゃん!


「リリアーナ これどう思う? 何か知ってる? どういうことだ? 顔が 変だぞ (☉。☉)!」


ヒェ~ 家族の 大目玉を食らってしまった 責任取ります~~。

「馬鹿者 侯爵様に そんな手紙を書くなんて」

「馬鹿じゃないの 馬鹿 馬鹿」

「格上の侯爵家では お断り することが 出来ない。」


結局 家族で 大慌てで 荷造りし 馬車をお迎えすることに…


翌日 黒塗りで 家紋入りの 2頭立ての馬車が やってきました。

家族総出でお見送りです


「せっかく 王都まで行くんだから 結婚相手か就職先でも 探してきなさい 二人共ね」


あんなに 怒ったのに 以外と明るい母 父は 青ざめている。


姉と二人で馬車に乗り込みました。


「リリアーナ 手紙の内容は?」

「かくかく しかじかで お手紙 さしあげました」

「えっ! 誰の事? 私じゃ無いわよ」

「お姉様の事よ マーガレットって 書いたもん」 

「私は 金髪でも 緑の目でもないし 年は20歳よ ボン キュ ボンでもないわよ」

「なんで こんな 嘘 着いたの」

「このほうが 男ウケするかなって だから 男爵も 引っかかっじゃん」

「怒られるわよ リリアーナが 行きなさいよ」

「私は 嫌よ 行かないわよ」

「殺されるのは リリアーナだけでいいわ」

「私は 逃げるからね 知らないから」


馬車は 広大な田舎道 ガクガクした山道 緑豊かな田畑 人通りのある街道を通りぬけ どんどん 侯爵邸が近づいてくる。

「このまま 逃げる」

「駄目よ 家族皆殺しにされる」

「私達だけ 殺されるか」

「リリアーナ だけね」

「マーガレットは 居てくれないの?」

「就職先 探しに来たって 言えば いいかな?」

「人生 甘く見てるな!」


王都に入り 大きく 綺麗な 邸宅が いっぱい見えてきた

その中でも 一段と 大きな 門をくぐり 綺麗に整えられた 庭園を抜けて 玄関を 通り抜け 裏口に

馬車は 止まり 扉が開かれた

執事の先導で ホールに連れて行かれる


「私は 行かない リリアーナ一人で 行きなさいね」


マーガレットは そそくさと ホール横の ドアの影に隠れる


執事に 連れられて行くと 中央に 端正なお顔の 美青年が 睨みを聞かせて 立っていた

お顔は とっても 素敵なんだけど 睨みが 怖い やっぱり殺されるかも


「お前が マーガレット·ハウエルか。」

「はじめまして マーガレット·ハウエルでございます。」

じろりと 睨みを きかされる

「お前 魔力 あるな 一目見れば すぐ解る」


こんなに 遠く 離れていても おわかりになるの


「ドリング侯爵家に 嘘をつくとは

いい度胸だな」


ドリング侯爵が 刀を スーッと 抜いて 首筋に あててきた


「ひえー〜 お待ち下さい」

「あの〜 私は 先触れとでもいいましょうか メイドのような…… 妹で 本物の マーガレット様は 扉の後ろにいらっしゃいます〜。」


マーガレットが慌てて 駆け寄ってきた


「お待ち下さいませ 侯爵様 その者は 私の妹です」

「私が 本当の マーガレットでございます」

「大変 大変 失礼いたしました」

「ごめんなさい」


二人揃って 土下座


「ふーん お前が マーガレットか。」

ぐっっと 見つめる

「ん 確かに 魔力が 感じられないな」


レギオンがマーガレットに 近づいてきた


「手を 出してみろ」


レギオンがマーガレットの手を握る

手に触れて マーガレットを 立たせる


執事一同「おーー」


「なんともないか?」

「はい なんとも ございません」

「では 腕を」


レギオンが腕を掴んだ


「なんともないか?」

「はい 特別 何も 感じません」

「すまないが 肩を 触っても いいか?」

「えっ 肩ですか どっどうぞ」


レギオンが 肩に 触れる


「大丈夫か?」

「はい 大丈夫です」

「申し訳ないが 抱きしめさせて 貰えないか」

「ええっ 抱きしめるのですか?」

「駄目かな?」

「いえ 私で良ければ どうぞ」


マーガレットは 棒立ちになり 顔が 見る見る 赤くなる 目をつぶって 手を前に組み 待つ姿勢

レギオンは 肩から 背中に 腕を回し 軽く 抱きしめる 感触を 確かめながら だんだん 強く 抱きしめた


執事一同 涙をためて「おーー」


「大丈夫ですか?」

「はい 大丈夫です 抱きしめて 頂けるなんて 幸せです ありがとうございます」


「キス してもいいですか?」

「はぁ? お断りします。」

「でも キスが成功すれば 侯爵夫人に なれるのですよ。」

「絶対いや なりたくありますん お断りです。」

姉上 強すぎ 殺されるよ~


「失礼しました 今まで そんな女性しか 会った事が無かったので」

「ごめんなさい どうか 機嫌を治してください」

「長旅で さぞ お疲れでしょう サロンに お茶を 用意させよう」

「もう少し お話させてください」


レギオンは マーガレットの手を引いて サロンに 誘った


「リリアーナ様 マーガレット様を 連れてきて下さって ありがとうございます」

「執事一同 心より お礼申し上げます」

「さあさあ リリアーナさま こちらのお部屋で おくつろぎ下さい」 

「お一人では 退屈でしょう この者が お相手 させて頂きます」


若い執事見習いが 給仕と話し相手に ついてくれた 見た目が 素敵き 優しそうで かっこいい♡幸せ



サロンには 中庭に続く ドアがあり やさしい日差しの中で語り合える場所になっている レギオンとマーガレットが 長椅子に 並んで すわっている レギオンはマーガレットを 少しも離さず 手を 握り続けている


「手紙を ありがとう 会えて うれしいよ」

「手紙の内容と 少し違うような気がするが どういう事かな」

「あの 妹が 私のために 書いたんです」

「だけど ちょっと 間違えてしまったみたいです」


「どこが 違っているの?」


「髪の色と目の色 後 年と ボンキュ ボンです。」

「確かに 随分 違いますね。でも 僕は 琥珀色の君の瞳と髪は 好きな色だ 年やスタイルは 気にしないです。」

「とても 綺麗だ 髪 触ってもいいかな」


形の良い 手が マーガレットの 髪を少し掴み 口づけをした。


「女性に 年を聞いたら 失礼だよね でも マーガレットの事が すべて 知りたいんだ」

「何歳」

「20歳です」

「随分 地味な格好を してるね もっと 上かと。」

「可愛いんだから もっと 明るい服にしたらどうだ」

「私 魔力無しなので 目立つと 目を付けられるから 怖いんです なるたけ 地味に 目立だないように しています」

「そうなんだ でも これからは 僕が マーガレットを 守るよ 守らせてくれ」

「レギオン様」


「この王都にいる間は うちに 泊まって 下さい」

「いいんですか 」

「もっと マーガレットと 話がしたいんです」

「ありがとうございます」

「王都で 何か したい事は あるのですか?」

「はい 実は 妹と 一緒に 婚活と就活を 探しに 来ました」

「えっ 婚活ですか!」



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