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第一話 この世界について その1

 最初に、この世界について説明しておこう。

 まず、この世界には大小併せて150近い国々が存在している。

 その中で、新たな小国として、俺は国と土地を与えられた。


 次に、この世界における3つの大国について説明しておく。

 一つ目の国が「エルファウスト王国」

 この世界では、「エル」は「神」を意味する言葉であり、「エルファウスト」とは「神の導き手」という意味合いらしい。元の世界でも、ヘブライ語で「エル」は「神」を意味する言葉だったが、この世界との関係性は不明だ。俺も、雑学として知っている程度の知識でしかなかったし、おそらく元の世界のヘブライ語とは無関係だと思う。

 話が逸れたが、エルファウスト王国は、この世界において1・2を争う大国であり、俺がこの世界で初めて勇者として認められた国でもある。

 王権国家であり、国王が納める貴族中心の国家でもある。

 主な産業は第一次から第二産業であり、農業・漁業・工業もそれないに発展した国家である。

 サービス業や福祉といった概念は薄く、福祉については一応国家がその役割を一部担っているが、近代福祉と比べられると困るようなレベルである。具体的には孤児院がある程度である。

 比較的に豊かな国であり、国民の多くは幸せに暮らしている様子である。

 亜人差別は有るものの、亜人を奴隷としたりということはなく、多くの奴隷は貧民による身売りによって成り立っている。

 主な宗教は「エルダー教」。このエルダー教はこの世界の多くの国で信仰されている宗教であり、また、この世界において最も信仰している人が多い宗教になる。

 そして、この宗教では王侯貴族といった「貴種」については子孫を残すために一夫多妻が認められているという、選民思想に溢れる宗教では有るものの、この世界の人々はそれを信仰していた。

 その理由としては、現世で良い行い。所謂「徳」のようなものを積めば、来世では貴種として生まれ変われる。逆に悪いことをすれば貧民や最悪モンスターや害虫に生まれ変わることになるという教えが有るからと聞いている。誰にというのは、また後程紹介することになる。

 爵位としては、中世ヨーロッパのように公候伯子男の順に権力と土地を有し、主に現国王であるファウスト15世とその弟であるセプテム公爵・サリウ公爵と王直属の宰相であるリーウー伯爵によって治められている。

 公爵は、王の身内・近親者のみ就ける爵位であり、侯爵もほぼ世襲制。

 出世によってなれるのは伯爵までとなり、領地が与えられるのも、例外を除けば子爵以上となる。

 リーウー伯は、男爵の家計から出世し今の地位に有ると聞いている。

 しかし、その男爵位も婿養子として迎え入れられて得られたものであり、元は他国の将軍であったらしいと聞いている。

 今の地位に就くまでにかなりの無理と努力と苦労と大金の動きや、有力貴族たちの思惑があったらしいが、それを話すとまた別の物語になってしまうので、ここまでにしておく。


 正直、王であるファウスト15世はあまり好きになれないものの、その弟であるセプテム公と妹であるサリウ公。そして、宰相であるリーウー伯は、決して悪人ではない。善人であるとも言い切れない所が心苦しくはあるが、それは彼らも分かっているので何も言えない。

 俺だって、人のことは言えない。

 彼らは民を、そして国の事を思い、そこに住む人々の事を慮った政治を行っている、立派な人物だと俺は思っている。

 そして、彼・彼女らの娘を俺は政略結婚とはいえ、妻として迎えることになっている。

 まずは、ファウスト15世の娘である「フラウ姫(第3王女)」

 彼女は、見た目も美しく…というか、かなりの美少女だし、あの父親の娘とは思えないほど、性格も穏やかで淑やかに思える。

「あの父親」と言われても、何も知らない人にとってはピンとこないだろうし、それが当たり前の事だと思うが、まぁ俺がこの国に来て最初に謁見した時の印象が最悪だったとだけ言っておく。

 何があったかは、おそらく美談に書き換えられて真実は闇に葬られるだけだろうし、余計なことは言わないでおく。

 とりあえず、彼女・フラウ姫が立場上第一王妃となる。

 彼女が第一王妃となったのは不幸中の幸いと言えるかもしれない。

 ただ、彼女は父王が王妃の侍女に手を出して妊娠させ、それを王妃の娘として育てられたという経緯があり、幼い頃から異母姉妹に苛められていたらしい。

 そんな彼女が、なぜ俺と結婚することになったかと言えば、俺が彼女を指名したからに他ならない。

 本来なら、王妃の実の娘である第4王女と結婚させられるところではあったのだが、そこは王の弟妹であるセプテム公爵とサリウ公爵に力を貸して貰った。

 正直、第4王女は「あの王と王妃」の娘らしく、かなり性格に難がある女性だった。

 どうしても、彼女を妻に、ひいては第一王妃という立場にしたくなかった俺は、セプテム公とサリウ公に頭を下げて、またリーウー伯の進言も有って、フラウ姫を妻に迎えることになった。

 リーウー伯からも裏から他の有力貴族への根回しがあったらしい。

 その為、俺はフラウ姫だけでなくセプテム公・サリウ公・リーウー伯の娘達とも結婚または婚約することになった。

 セプテム公の娘の名は「ハーティア」、サリウ公の娘の名は「ウィンディーネ」、そしてリーウー伯の娘の名は「ユエ」。

 そしてそれだけでなく、王妃の身内から一人を妻に迎えることになった。

 それは、フラウ姫を妻にするなら、王妃の身内からも妻を娶らなければ、王妃のバックにいる有力貴族を説得できないからと、後にリーウー伯の娘であるユエから説明を受けた。

 王妃の身内の娘の名前?

 正直、どうでもいい。

 王妃の身内らしく、見た目は兎も角性格は最悪で、正直妻には迎えることになったが、彼女に妻として形だけの愛情を向けることすら難しいと思えた。

 あんな女も妻として迎え入れなければならないと分かっていたから彼女は…。


 いや、過ぎたことは仕方がない。

 ハーティアやウィンディーネは美しく聡明で、序列としては第4・第5王妃になるが、その立場に恥ずかしくない姫君だった。

 ユエは、リーウー伯の奥様に似たこと。そして、リーウー伯の奥様が聡明では有っても、容姿はすぐれなかったこともあり、お世辞にも美人とも美少女とも言えなかったものの、博識で思慮深く、また各国の王侯貴族や要人の情報・パワーバランスについても把握している為、俺にとってはなくてはならない女性だった。序列としては、父親の出自や爵位のために10位以下になる予定だ。

 また、王妃の身内はユエよりも序列としては上になり、ハーティアやウィンディーネよりは下になる。

 その為、彼女を暴走を止めるのは、序列としては上でもエルファウスト王国では立場が弱いフラウ姫ではなく、序列としても親族の立場としてもハーティアやウィンディーネに抑えて貰うことになると思われる。勿論、序列も下になるユエには陰からは抑えて貰うことになるかもしれないものの、表立ってどうこうすることはできそうになかった。

 父親の面子の為に第一王妃となったフラウでは有ったが、俺の国での立場は決して強くはないことは明白だった。


 フラウ姫・ハーティア・ウィンディーネは共に15歳で3人は幼馴染であり、昔からフラウはハーティアやウィンディーネに助けられていたと聞いている。ユエは一つ年下の14歳。そして、王妃の身内の娘は17歳だった。

 この世界で、王侯貴族が結婚・婚約するのは20~0歳だったので、早くも遅くもないといったところだ。

 0歳というのも間違いではない。場合によっては、生まれた時から婚約者が決められている場合もあり得る。そんな世界だ。

 彼女たちの見た目についても、もう少し言及しておこう。

 フラウは髪の色は栗色で瞳はこげ茶色、腰には届かない程度のロングヘアーをしていて、お姫様らしい赤系統のロングスカートのドレスを好んでいた。

 ハーティアは緑の髪で腰に届くほど長く、それを一つにまとめてポニーテールのようにしていることが多かった。瞳は灰色で、服装は、比較的に動きやすい服装を好んでいるように思えた。

 ウィンディーネは、光の加減で青にも水色にも見える髪色で、長さはフラウと同じくらいだと思うが、それを両サイドにまとめていた。瞳は澄んだ青空に近い色をしていた。

 服装は、ハーティアと同じような動きやすい服装を好んでいたように思う。

 そして、ユエは黒い髪に黒い瞳。髪型は日本でいうおかっぱ頭に近い髪形で、綺麗に切りそろえられていた。ユエがいうには、手入れしやすく合理的だからという話だった。

 肌の色はフラウは綺麗な肌色で、ハーティアやウィンディーネは透き通るように白かった。

 ユエは日焼けしたような褐色の肌をしていて、服装も男性的なズボンスタイルが多かった。


 フラウ姫は、その立場もあり建国して間もない、というかまだ何もない土地(国)についてきてくれた。

 ユエもまた、未熟な俺を補佐するために、フラウ姫と共にまだ何もない「勇者の国」についていくことになった。

 王妃の身内は勿論、ハーティアやウィンディーネは、何もないところに直ぐに行く必要もなく、連れて行かなければならない理由も無かったため、一先ず国としての体裁が整うまではエルファウスト王国に残ることになった。


 その為、フラウとユエは結婚。ハーティアやウィンディーネと王妃の身内は婚約扱いとなっている。

 あれ? 第二王妃や第三王妃。そして第五位以下の王妃は?

 そう、彼女らはまだ俺と結婚または婚約する女性の一部に過ぎない。


 エルファウスト王国以外の国や、その要人の娘たち=俺の結婚相手または婚約者についても、引き続き紹介していく。


 次に紹介するのは「エルクラウディア帝国」

 帝政国家であり、魔王復活前後では、モンスターや魔王軍と第一線で戦っていた軍事国家でもある。

 その為、戦傷による障害福祉、また戦災孤児を受け入れる孤児院等、王国には見られないものもある。

 産業は工業が盛んで、軍需物資の生産が主になる。

 武器や防具は、ドワーフの村か帝国首都に有るものが最上級とされている。

 皇帝の座は世襲制では有るものの、クーデターにより皇帝が変わることも長い歴史の中では珍しくはないということだった。

 現在の皇帝も、3世代前に帝位を奪ってから世襲によって引き継がれていると聞いている。

 先代の皇帝に子が居なかったために、現在の皇帝は先々代の息子の一人で、先代の皇帝の弟にあたると聞いている。

 また、「エルクラウディア」とは「神に認められたもの」という意味があるらしく、皇帝は国王よりも上位であると、この国では信じられている。そして、この世界でエルファウスト王国と同じくらいの領土を持ち、嘗ては覇権を争っていた国でもある。

 貴族制度もあるものの、力のあるものは軍人が多く、皇帝の次に発言力があるのは数名の大元帥。

 その下に、元帥や上級大将・大将・中将・少将・大佐……と続いていく。

 とはいっても、貴族よりも発言力があるのは大将からで、主に政治を行い帝国領を治めているの、皇帝の直轄地以外は上級大将以上の階級を持つものが治めている。

 また、それらの階級は勿論世襲制ではなく、少佐以上の階級で軍に所属することになったものには、大元帥になるチャンスは与えられている。

 また、平民でも筆記・実技試験に受かれば少佐としての任官が認められている、実力主義の国家でもある。

 とは言え、力のあるものによる問題の流出や、不可思議な合否の判定など100%実力主義とは言えないらしいとも聞いている。

 能力のない上司を持った部下は、多くは死ぬことになり、結果その責任を上司がとることになるのではと思われるが、その時は蜥蜴の尻尾切りとして、平民から仕官したものが処刑される事が多いらしい。

 こちらの帝国も内部は腐敗が進んでいたようでは有るが、それでも魔王の復活とそれに伴う激戦の中、真に実力が有るものを重用しなければ帝国が滅ぶと危機感を抱いた一部の有力者により、かなりの無能な指揮官たちの表に出せない粛清が行われたらしく、その為今の権力者は古い権力者たちから恨みを買っているとも聞いている。

 その為、自分の娘を逃がすため。また、俺とのつながりを持つために今はたった一人の大元帥となったウォルフガング公の一人娘であるエマ嬢。

 そして、5人の元帥の娘である、ソフィア、エミリア、リーナ、ミラ、リリーが俺に嫁ぐことになっていた。

 現在、皇帝には未婚の娘がおらず、また皇帝の孫娘もウォルフガング公の一人息子と婚約している為、皇帝の直系の女性は俺の妻にはならなかったが、皇帝の孫娘がウォルフガング公の一人息子と婚約していること、その姉であるエマ嬢が俺の婚約者になるということであるなら、帝国としての体裁は保てるとして、エマ嬢が第二王妃、ソフィア、エミリア、リーナ、ミラ、リリーはそれぞれ順に第六~十王妃となった。


 フラウが第一王妃で、エマが第二王妃となる事に問題がなかったかと言われれば、そこは正直あまり問題にならなかった。

 というのも、曲がりなりにもフラウはエルファウスト王国の直系の姫君であるのに対して、エマは皇帝の娘ではなく、現大元帥の娘。また、皇帝の血族の姻族という事になるため、フラウが第一王妃、エマが第二王妃という事はすんなりと受け入れられた。

 しかし、先述したとおりフラウの第一王妃という立場は薄氷の上に有るようなものであり、実質的な第一王妃がエマで有ることは、誰の目にも明らかだった。

 その為、帝国サイドからの不満の声を抑えることが出来たとも言える。

 まぁ、これはエルファウスト王国のリーウー伯の言葉の受け売りでは有るのだが…。

 また、エマ嬢の人となりについても言及しておこうとも思う。

 彼女は、フラウとはまた違ったタイプの美人であり、自分にも他人にも厳しい性格だった。

 自分の置かれている立場や、期待されている役目についても理解しており、フラウが俺にとっては飴で有るとするなら、エマは俺にとっての鞭である。

 フラウが癒しであるなら、エマは先生という感じである。

 そして、それはエマの信じる権力者の在り方としての正義に基づいていて、俺は彼女の事が嫌いにはなれなかった。

 また、自分自身にも厳しい彼女の事を尊敬もしていた。

 俺が最愛の人と出会う前で有ったなら、本当に好きになっていたかもしれない。

 そう思える女性だった。


 元帥の娘達についても言及しておこう。

 ソフィアは、ユエとはまた違った意味で聡明な女性であり、彼女の父親も自身の力というより、周りの力を上手く引き出して勝利するというタイプの知将だった。ソフィア自身も周りの事がよく見えており、気遣いのできる女性だ。

 エミリアは、よく言えば情熱的、言い方を変えれば直情径行な性格だった。

 明るく元気な性格で、曲がったことは大嫌い。彼女自身も武術を習っていた為、悪いことをする奴は問答無用でぶん殴るというタイプだった。

 ただ、他人の言葉に騙されやすく、権謀術数渦巻く貴族社会には合わない性格で、自分でよく確認せずに暴走していたため、幼いころからよくエマに窘められていたと聞いている。

 リーナは、俺の妻になった女性の中で、最も身長が高く、また筋骨隆々な女性だった。

 力こそ正義が信条であり、幼いころからエミリアと共に武術を習っていて、暴走したエミリアを物理的に止める役割を担っていたのが彼女であると聞いている。

 エミリアはよく喋り、よく笑い、よく泣き、よく怒り、感情表現が豊かであるなら、リーナは基本的には物静かで無口。

 暇な時にはトレーニングをして、自分を鍛えているような女性だった。

 ミラは読書家で、リーナ同様基本的に物静かで無口では有るのだが、肉体的には正反対で華奢で身長も低く、リリーと一緒に過ごすことが多い女性だった。

 リリーは、5人の中でも最も美しく、常に美しい自分であろうとする女性だった。

 花を愛で、美しい衣装を着飾り、自分を如何にして美しく見せるか、またどうしたら周りの人に美しいと認めてもらえるかという事を常に探求しているようだった。

 エマの話によると、彼女たちの性格は自分も含めて父親によく似ているという事だった。

 また、その関係性も含めて似ているらしい。

 そして、一様に自分の両親の事を尊敬しており、彼らを冒涜することは誰であっても許さないという事を併せて注意された。


 そんなに心配しなくても、誰も彼女の親を悪く言うことはないと思うが…

 いや、そう思いたいだけかもしれない。

 また、俺自身も彼女の父親達には色々な意味で助けられ、また彼らからは命の恩人とみられているらしかった。

 その為、彼女たちも父親が認めた人であるならと、すんなり俺と結婚する事に同意したらしい。


 また、彼女たち以外にも文官である帝国貴族の娘が数人俺の婚約者となることが決まっていた。

 これは、軍属の士官の娘たちだけでは帝国内での武官の発言力が大きくなることを懸念されたことによる、人質といての意味合いが強い政略結婚で有ったし、彼女たちも学生時代にエマ達と敵対していたこともあり、王妃としての階位は低いものの、俺の婚約者となった。

 彼女たちが王妃としての立場を強められないのは、その学生時代にエマ達に弱みを握られている事も関係しているらしいが、それは俺の知る範疇ではない。


 年齢的には、エマは18歳。ソフィアとエミリアが16歳。リーナが15歳。ミラとリリーが14歳である。

 また、彼女たち帝国人の特徴として、皆色白で瞳の色は水色にもグレーにも見える色だった。

 髪の色は異なり、エマとリーナ、リリーが明るめの金髪に対して、ソフィアとエミリアが白銀の髪、ミラが茶髪に近い金髪という感じだった。

 髪形はエマはショートボブ、ソフィアは外はねのボブ。エミリアはサイドテール、リーナはセミロング、ミラはミディアムボブ、リリーは腰よりも長く伸ばしていた。

 性格的に、エマはその時々に合わせた服装。エミリアとリーナは動きやすい服装を好み。ソフィアは落ち着いた服装。ミラはワンピースやツーピースでいることが多く、リリーはお嬢様っぽい可愛らしく人形のようなドレス姿でいることが多かった。

 そして、帝国にいることは危険であるとの判断から、エマを始めとした彼女たち6人の妻もまた、何もない「勇者の国」に俺と共についていくことになっていた。

 文官の娘たちについては、国の基礎ができてから嫁ぐという話だった。

 何もないところで野宿することになるかもしれないという判断だったからなのだろう。特に俺も困らなかったので、それで良いと伝えて帝国を後にした。


 さて、ここで残念なお知らせがある。

 俺の妻になる女性、妻になる予定の女性の紹介は、まだ半分も終わっていない。

 一体何人の女性と結婚するのかというと、聞いて驚け。100人を超えている…。

 勿論、俺の体は一つしかない為、その全員と男女の関係になる事は難しい。


 でも、各国の内情のパワーバランスと外的なパワーバランスを考えると、それだけの女性と婚約・結婚しなくてはいけない立場に俺はいた。

 羨ましいか?

 俺にとっては、地獄でしかない。


 たった一人の最愛の女性と一緒に過ごすことが出来れば、それが一番だったのに…。

予約設定通りなら、序章と共に8/29の0時に投稿されていると思われます。

2話目以降は、一週間毎に更新予定です。

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