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漫才「AI漫才」

作者: 1192幕府

ゲラゲラコンテスト2応募用 漫才台本 ピン芸人でも使用可能なコンビ漫才

形式 | 漫才

役 | AI = ボケ / 人間 = ツッコミ

配置 | AI = 台にタブレットを載せて固定 高さは人間の肩辺り

   人間 = マイクを挟んで AIの反対側



(正面を向いて 元気に声を響かす)

人間「みなさーん。世にも珍しい 人間とAIの漫才ですよ。」


AI「すみません。もう一度言ってください。」


(AIの方を向いて驚いたあと、ゆっくりと正確に)

人間「えっ?世にも珍しい人間とAIの漫才ですが…?」


AI「AIって、何ですか?」


(再び正面を向いて 困惑した様子で)

人間「え。そこ?」


(はっとした表情で)

人間「…そうだ。音声検索をしよう。」


(AIの方を向いて フランクに)

人間「Hey, AI!AIについて教えて。」


AI「すみません。もう一度言ってください。」


(少し間をおき 深く呼吸を吸って)

人間「…AIについて教えて。」


AI「滑舌よく言ってください。」


(ハキハキと滑舌よく)

人間「AIについて教えて。」


AI「心を込めて言ってください。」


(大袈裟に 大きな声で)

人間「AIについて教えて。」


AI「感情的に言ってください。」


(身振り手振り 動きを加えて)

人間「AIについて教えて。」


(少し間をおいて)

AI「...すみません。もう一度言ってください。」


(叫び 全身で怒りを表現 AIを指さす)

人間「もういいわ!何度も何度も。AIはアホなのか。」


AI「名誉棄損で訴えられますよ。」


(正面を向いて 何を言っているのかと 余裕そうに)

人間「大袈裟だな。」


AI「お相手は大物ですよ。」


(唐突な発言に驚きAIの方を振り向く)

人間「えっ?」


AI「ロサンゼルス生まれのクォーターで、母方の祖母がイタリア系アメリカ人。」


(正面を向いて 不思議そうに頷きながら)

人間「ん?」


AI「本年 デビュー20周年を迎え 更なる活躍が期待される この歌手の名前は?」


(少し間をおいて)

人間「…AIアイ


【正解音のSE】


(冷静に端的にツッコミ AIの言い方を強調)

人間「いや、不正解。俺が言っているのはAI(エー アイ)だから。」


【正解音のSE】


(一度AIの方を向いたあと 正面を向いて諦め気味に)

人間「やかましいわ。真面目に答えてくれ。」


(AIは早口で)

(人間は 初めは軽く頷くが 徐々に様子がおかしいことに気づく)

AI「AIとは、Artificial Intelligenceの略称である。人間の知的行動を機械上で実行する技術で、日本語では人工知能と呼ばれる。その歴史は古く、17世紀初めに哲学者デカルトが提唱した機械論に基づく。機械論とは、自然現象を決定的な因果関係から紐解くことが可能であるとする哲学で、目的論や生気論とは対極に位置づける。それでは、人間の精神と肉体の分離の観点から、本内容を掘り進めよう。」


(話を遮るように 申し訳なさそうに)

人間「すっ、すみません。もう一度言ってください。」


(AIはもっと早口で)

(人間は 完全静止で固まる)

AI「AIとは、Artificial Intelligenceの略称である。人間の知的行動を機械上で実行する技術で、日本語では人工知能と呼ばれる。その歴史は古く…」


(話を遮る ボケの動きを制止するかのように AIの前に出る)

人間「とめて!とめて!だれも専門家の意見を求めていないから。極端すぎる。」


(不正解音のSE × 複数回)


(AIの方を向いて 怒鳴る)

人間「ブーイングするな!」


(元の位置に戻りつつ やれやれと諦めながら AIと逆方向を眺める)

人間「もう、まともに会話すらできない。一人で漫才する方が、よっぽど楽だわ。」


(テキストを読み上げるように)

AI「一人じゃないから」


(AIの方に首を向ける)

人間「ん?」


(アカペラで 歌うように)

AI「一人じゃないから」


(疑いながらも受け入れる)

人間「続けろということか?よし。」


(ノリノリで歌い始める)

人間「君は私が守る…」


(人間の歌を問答無用で遮る)

AI「すみません。もう一度言ってください。」


人間「もういいわ。」


AI & 人間「どうも ありがとうございました。」


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