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第二話修行の儀式

毎日ハー兄の城で学んで5年の月日が流れた。


僕は10才の朝を迎える。


オリンポスには、大勢の神々が

僕を祝福する為ににやってきた。


神儀の間という城の中央の大広間で、

皆が真ん中の通路を空けて入って僕を待ってる、

通路の先玉座には(ゼウス)が座ってる。


僕は朝早くに小さな天使達に起こされ、

豪華な衣装に着替えさせられたのであった。


僕は朝ご飯も食べて無かったので、

衣装を着せ終わった天使たちの一匹を呼びとめ、

他を帰らせたあと、

その天使を握り潰して食べました。


ハー兄

トリトン君には秘密のおやつを教えてあげる!

それは何処にでもいる天使の肉。


一度食べてみなさい


私の城にも何万の天使がいる、

上位の天使以外は感情を持ってないし、

人間の世界で子供が1人生まれたら、

こっちの世界で100匹も増えるシステムになってるから、

いくら食べても減らないんだよ!


だけど、食べる時は他の神に見られちゃ駄目だよ!


後、天使を一匹にしてちゃんと食べること、

他の神に見られると気持ち悪がられるからね!

食べてるのを他の天使に見られると、

あの子たち怖がって近寄らなくなっちゃうから!


ってハー兄が笑いながら僕に教えてくれたっけな!


本当に天使の骨と肉それに血がソースみたいに口中に広がって美味しかった。


満足したので神儀の間に僕は急いで向かった。


神儀の間の入り口を開けると神々が左右で跪いてる

(ゼウス)が僕を呼ぶ、父の横には(ヘラ)が立っていた!


ゼウス

トリトン私の前へ!!

(僕は父の前に行き自然と皆と同じよう跪いた)

世界の星の神々よ!

遠路遥々忙しいとこ

我が息子トリトンの修行の儀式

祝福に来て下さり大変感謝いたす限りである!!

(父が広間一杯に響き渡る声で喋る)

今日この日、息子は皆のおかげ

10の歳を迎えることが出来た!!


よって!神の定めである!


10年の歳月を迎えし神は、これから5年間!!


最高峰の神の元修行に入らなければならぬ!


無事に修行を終え5年の歳月を迎えし15歳の夜に

このオリンポスから旅立ち、

この私ゼウスの名の元!!

新しき星を与え、豊かな星になる為!

その星の神となってもらう!!

トリトンよ我が息子に問う!!

お主は修行を乗り越え

立派な星を作りあげ、最高峰の神になると誓えるか?


トリトン

私、アース・トリトンは父ゼウスに与えられた

名に恥じぬよう、

父を越えるように、

与えられし星を誰よりも素晴らしき星にさせ、

必ずや最高峰の神になって見せます!!

(横で嬉しそうに泣く母がいた)

ゼウス

頼んだぞ息子!!


皆の者ー叫べーーーーーー


一斉に跪いていた神々が立ち上がり!

怒涛の声で歓喜を震わせ、広場一帯が揺れた!!

(僕は凄い熱に足が震えた)


ゼウス

皆の者ーー我が息子の師を任命する!!

(一斉に皆が静まり返る!!)

入って参れ!!!

入り口のドアがギィーと開く!


颯爽と黒いコートと赤く輝く髪を(なび)かせて

飴を舐めながら歩く

いつもよりかっこいいハー兄が歩いて

僕の横に来た。


ゼウス

我が弟、冥界神ハーデスよ。

私の願いを受け入れて頂き感謝致す!!

お前は息子トリトンをどの神よりも理解し

様々な知恵を幼き時から授けていたのを私は見てきた。

弟子を一度も取ってくれなかった。

お前がこの任命を受けてくれたということが、

私は本当に嬉しく思うぞ!!

どうか、我が息子を立派な神にしてくれ!!


ハーデス

我が兄!!ゼウスよ!!

兄の名に恥じぬよう、

私ハーデスはトリトンを

最強の神にすることをここに誓おう!!


神々

大丈夫なのか?ハーデスてああいう声なんだ?

あいつが喋ったの初めて聞いたぞ!

(小さな声で騒めく)


ゼウス

次に神器贈呈式を執り行なう!!

(ゼウスが前に手をかざすと無数の光が輝く鎌がでる)

神は師匠と同じ神器を渡すのが習わしである。

よってハーデスと同じく!

神器・時雨(しぐれ)を贈呈する。

ハーデスお前からこれをトリトンに!


父がハー兄に時雨を渡し

ハー兄は時雨を僕の胸に押し当て

時雨は僕の中に溶けていく様に消えた。


ゼウス

これにて、修行の儀式は終了いたす!

今日は皆思う存分楽しんでいけ!!


神々

ウォーーー


その後ハー兄は、僕に必要な荷物を持って、

明日から私の城が、お前の家だと言い。

すぐに帰ってしまった。

城の中は食事や飲み物色んな神様がドンちゃん騒ぎ。

皆が僕の所に挨拶にきて騒いで帰っていった。


皆が帰った夜遅く僕は部屋で荷物をまとめていた。


母と父が部屋に突然入ってきて、

2人とも泣きながら僕を抱きしめ、

無理はしないでとか、辛かったら帰ってきていいだとか、

小さい頃の話しとか、

僕は箱庭に行くだけだからいつでも会えるよ。

そう言っても母と父は強く僕を抱きしめるのだ。


母と父は僕が城を出るまでずっと側に居て、

見送ってくれた。




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